デート
掲載日:2022/04/08
工場のクリーンルーム内で仕事をしていた時、眉毛の凛々しい青年と出会った。
「今度のお休み空いてます?」
「うん。どっか行く?」
「はい!」
スーツのせいで目と眉毛しか見えなかったんだよおおお!
待ち合わせの当日、見た顔は、確かに見覚えのある目と眉毛だったけれど、口が……たらこ唇。
「どこ行こうか?」
「街に」
繁華街通って、中心部のショッピングビルに行く。
「あっ、ちょっと待っててください」
そう言うなり青年を1人残して棚の合間に消える私。
今日は人出が多くて、女の子だらけのファンシーショップ。
真ん中にぽつんと青年は取り残され、キャンディの袋を買って戻った私は、青年から首を絞められた。
ぐえー。すいません。
「このやろう」
帰りの車で、助手席に座っていると、知っている曲が流れて、大声で歌う。
「歌うな!!!」
青年は怒髪天。
その後何の進展もあるはずもなく、自然消滅。




