プロローグ
今回から執筆を開始します。どうぞよろしくお願い致します。
「はあ…今日も疲れたな…」
そうため息をつきながら、俺は自席を立つ。やはり6時間授業というのはかったるいなと心底思う。クラスメイト達が友達と楽しそうに話しながら帰っていくのを横目に見ながら教室を出て、俺は昇降口へと向かう。
俺の名前は中野翔大。17歳のただのオタクな高校生だ。
ここのところ、学校にいるのが憂鬱になってきている。俺は中学時代はあまり勉強ができる方ではなかったので、今通っているそこそこのレベルの高校に入学したのだが、もう何と言ったらいいのやら…
中学時代は、高校に入学すれば今以上に共通の趣味や話題を持った友達ができるだろうと淡い期待を抱いていた俺であったが、高校に入学してすぐ… その淡い期待は見事なまでに裏切られてしまった。
俺はアニメやら2.5次元アイドルやらミリタリーやらをこよなく愛する筋金入りのオタクなのだが…
高校に入学していざその趣味を周りに公言すると、共通の趣味や話題を持っている人間はまあそれなりには現れた。だがしかし、俺が高校1年の時のクラスメイト達の大半が俺の趣味にあまり理解を示さなかったのである。それ以来俺は一部を除いたクラスメイト達に陰口をたたかれ、事あるごとに嫌味を言われ等々…
それはそれは散々な目にあった。中学時代と同じように、クラスに恵まれなかったのである。
高校2年へと進級する際のクラス替えで昨年度よりはマシなクラスになり、多少なりとも友達は増えた。だがやはり俺の事を気に入らない輩は出てくるわけで… やはりそういう輩からは変な目で見られてしまうのが実情なのだ。つい先程も俺が嫌っている奴に嫌味を言われ、かなりげんなりしているところだ。
そんな過去の事をぼんやりと考えながら学校を出た俺は帰路についた。いつもなら一緒に帰る友達がいるのだが、今日はたまたま予定が合わず俺1人での帰り道だ。
学校から15分程歩いて最寄駅から電車に乗ること20分。駅から降りて近くの駐輪場へと向かう。そこから自転車を出して自宅までの道をひた走る。家に着くと中には明かりがついていた。
「ただいまー。」
「おかえりー。」
靴を脱いでリビングへ向かうと、そこには父さんがいた。
中野肇、48歳。職業は陸上自衛隊の自衛官だ。一般隊員として入隊してから地道に経歴を重ねてきたベテランである。
「あれ、父さん今日って休みだっけ?」
「ああ。今日は休みだよ。というか今朝会ったじゃないか。」
「あー。そういえばそうだったね。」
「おいおい… 大丈夫か?」
学校で疲れていてすっかり忘れていた。やばいな…俺…
「ちなみに母さんは?」
「母さんならまだ帰ってきてない。多分買い物してるんじゃないか。」
家は共働きの家庭なのでこういうことは珍しくない。
「そっか… じゃあ俺、部屋で勉強してくるよ。」
「おう。じゃあ後でな。」
そう父さんの声を聞いて俺は自室へと向かった。
自室に入ってカバンを置き制服を脱ぎ捨てると、俺はすぐさまベッドに潜り込む。今日も憂鬱な1日だった… 嫌な事があった時には、俺はこうして頭を空っぽにして寝るようにしている。そうすることで嫌な事を忘れないと、やってられないからだ。ベッドに潜り込んで色々なことを考えているうちに、いつしか俺は深い眠りに落ちていた…
いかがでしたでしょうか?今回は序章に当たるプロローグということで結構短めの内容ですが、次回から物語本編へと入っていく予定です。今後は当方の予定にもよりますが、大体10日~15日ごとに1話程度のペースで投稿していこうと思っております。多少の誤差はあるとは思いますが、毎月10日、15日、20日、25日、30日のいずれかに投稿する形になると思います。ペースが速くなる場合も遅くなる場合もあると思いますので、どうぞ気長にお待ち戴ければ幸いです。よろしくお願い致します。