魔族
ロサリオと一緒に町に帰ってきて、ふたりの出会いを祝して町の居酒屋で飲むことになった。
こっちの成人年齢は16歳かららしい。
酒も煙草も、どちらも良いらしく基本的には男女とも16歳から働き始めるらしい。
酒も煙草も年相応な興味があったので、今日初めての経験をすることを嬉々として待っていた。
待ち合わせ時間の5分前に待ち合わせ場所に行くとロサリオがもういた。
「ごめん、遅くなった!!待った?」
と聞くと、ロサリオは
「今、俺も来たところだ。それじゃぁ、行こうか。」
と言ってきた。
デートかよ!!と心のなかでツッコミをした。
居酒屋に着いた後、ビールをたのみロサリオと色々な話をした。
自分の出身地や育ちを話した。僕に関しては、嘘をついてここの出身で育ちだと言ったがロサリオは違う所だと行った。
ここは国でなく町で他にもあるらしい。
ここは、ポーンと言う町で冒険者の町と言われているらしい。
他の町に関して聞くと、ここの町と違う形態らしい。
ロサリオと酒と話を咲かせより一層、仲良くなれた気がした。
朝、起きるとロサリオをお持ち帰りしていた。
と思ったら逆で酔いつぶれた俺をロサリオが家に泊めてくれたらしい。
僕が起きてすぐロサリオも起きて来た。
ロサリオが昨日の事を覚えているか、と聞いてきたので何となくと答えた。
そう言えば、最後なにかロサリオが言っていた気がするが覚えてないなーと思っていると、ロサリオはそれを感じ取ったのかロサリオが話してくれた。
「お前の職業は冒険者だ。だが、種族としては人間ではなく魔族だ。」
「え!?僕が魔族?」と聞こうとするとロサリオは「最後まで聞きな」
と言ってきた。
「魔族は二種類に分けられる。1つは魔王軍の傘下に入る者、もう1つは国の為に務める者。
そして、それは勇者と言われる職業だ。
お前は勇者を選らんだ。だか、だれにもその事をお前は言ってない。それを責める必要はないがもっと楽な暮らしが出来るのにお前は何故しない?」と。
僕が勇者??頭が理解が追い付かないがただ、言えるのは
「ロサリオみたいな仲間と出会うためだよ!
だから、僕はこれからも冒険を続けるし、他の町にも行こうと思ってる。それでも、ロサリオは着いて来てくれるか?」
ロサリオは、キョトンとした顔をした後に笑いながら
「当たり前さ。だから、俺は何故かお前に引き寄せられたんだな。」と言ってきた。
最後の方は聞き取れなかったが、この時、やっぱりロサリオと出会えて良かったと思った。
ようやく、冒険者らしくなってきた。これから、もっともっと強く成らなければならない。
と言うか、僕が勇者か。考えもしなかった。どうやってロサリオは知り得たんだろうと思い、ロサリオを見るとギルドのカードに書いてあると言ってきた。
ロサリオには、僕の事なんでもお見通しなんだな。
まぁ、悪い気はしない。
そう思い、二日酔いのせいか、頭が痛いので二度寝を決め込もうと思ったがロサリオに無理矢理、着替えさせられ今日も町の外でレベル上げのためリトルドラゴンを狩る生活が始まった。