転生日記9
【十六日目】
俺は考えた。ゴブ語を話せるようになったのはあの変な声のおかげだ。もう一度発動して魔法とか覚えきれないかな、と。楽したいとかそんな考えである。だって魔法覚えるのって難儀らしいし。というわけで。
___________________________________________
俺は自室にいる。持っているものは本だけ。魔法書らしきものを押入れから引っ張り出してきた。まずは解読からだ。中を開くと見覚えのあるこの世界の文字が書いていた。少し厚いがすぐに読めるかな。そう思い一時間ぐらい読書をした。
時々わからない単語があったので飛ばした。読めるけど意味がわからないってやつだ。この本にも挿絵はあって、実際に戦闘での使い方などが載っていた。見ていて楽しい。
半分くらい読んだときだろうか。ちょうど睡魔が誘ってきたときに
『異国語を発動しますか?』
能力を発動するの遅くないか?もう半分読んだし、ってかこの文字読めるから意味ないし。なので俺は『ノー』と答える。
『わかりました。必要になったらお声を掛けてください』
え?声を掛けるってどのようにだよ。無理とか思いながらやってみることに。人と話すように話しかければいいだろう。この本は読めるから、魔法を覚えれるかの実験だ。最初は回復魔法にしてみようかな。あるかわからないけど。
『回復魔法って発動できますか?』
一人で話しかけている様子は変人のようだ。変人なので否定はしないが。
『体内魔素の確保…成功。”回復魔法”の異次元化…成功。対象を選んでください。』
俺の視野に変なマーク(マウスの矢印みたいなやつ)が出てきた。動かせるかなと思って本棚を見ると本棚にマークが出てきた。。怖いけど俺自身に掛けてみようかな。場所を指定して「ここだ!」と思うと
『”回復魔法”を発動します。』
数秒後、薄緑の光が見えた。ダメージは回復していない気がする。あ、ダメージ負ってないんだ。自分でダメージを負うのも変だし、止めておこうかな。その代わりに他の魔法を使ってみるか。ド○○エで使うメ○とかやってみたいな。しかし、自室でやって家事になったらやばいから外で行う事にした。
外に出たのはいいけど、なんて言って発動すればいいのかな。○ラ!とか叫んでも無理そうだし。でも、今までの経験上やってみる価値は充分ある。とりあえず”火炎魔法”って名前を付けて実験してみる。
『火炎魔法の発動!』
なんか中二病っぽいが気にしない。この世界ではこんなのが正常であって、科学とか唱えてるほうが中二病だろうな。
『体内魔素の確保…成功。”火炎魔法”の異次元化…成功。対象を選んでください。』
近くにあった岩を対象にするために、マークを岩に合わせる。よし、いける。
『”火炎魔法”を発動します。』
目の前に野球ボールくらいの火の玉が一つだけできる。それが勢い良く飛んでいく。岩に当たると大きな音がして、周辺が煙で覆われた。しかし、岩は砕けなく火の玉が消えた。
あんなに音は良かったのに。威力が弱かったのだろう。しかし、魔法が発動できるという大きな収穫があったので威力とか関係無しに嬉しかった。