転生日記3
【五日目】
夜にベットの上で本を読んでいたら挿絵があった。女の人が魔物に向かって魔法?らしきものを放っていて、その前で男の人が剣で斬りつけて、接近戦をしている場面だ。これは狩りの仕方なんだろうか。ってことはこれは歴史書か?それとも狩りの指導書か。色々予想ができる。
とりあえず本の内容がわかるといいな。そのためには文字を覚えなければ。言葉は覚えているのに、文字は読めないし書けない。イラっとくるな。
誰から教えてもらおうかな。教えてくれそうな人はいるかな?
どうしよ、うーん。と思っていたら兄のテイルが部屋に入ってきたので兄に聞こう。でも、どうやって聞こうかな。適当でいいかな。
俺はドアが閉まったことを確認して
「テ、イル」
と言った。やべぇ演技下手糞だ。
ク○ラが立った時のようなハ○ジの顔をするお兄ちゃん。目がとても開いている。やっぱり少し早かったかな。
「テテテテテ、テイルだと?」
お兄ちゃんびっくりしすぎて腰抜けたよ。ドアに持たれかけてるし。
「お母さん!マクが!マクが喋った!」
ちょ、まじか。こんな大きな声で叫ぶのかよ。ビックリしたわ。ドタドタと誰かが駆けてくる音がする。ドアを開けようとしたがテイルが邪魔でドアが開かない。
ドンドンドン、と力強くドアを叩く音がする。
「どうした!ドアが開かないが大丈夫か?」
ヨークの声がする。焦ってる声がするけど、そこまで重要な事じゃないから。
「だ、大丈夫だよ。ちょっとまって。腰が…」
お兄ちゃんが地面を這い蹲りながらドアから退こうとする。
しばらくして、兄が退き父が部屋に入ってきた。
「何があったんだ。あんなに大きい声で」
お前も十分でかいよ。といいたくなるのを我慢して、もう一度演技してみる。
「ヨーーク」
伸ばしすぎた。声がちょっと出にくいな。あと、呼び方はお父さんでも良かったかなと後悔する。
ヨークの目と口がとっても開きびっくりしている。
「本当に喋ったのか…」
お父さん口開いてるよ。ほら涎が出るから閉めて。
「マク!」
と言いながら俺に向かって走り、俺を抱っこしてきた。
「流石は俺の息子、天才の気質があるな!」
ちょっと涎が飛んできたが気にしない、気にしない。久しぶりに誰かに抱かれたな。
しかし、時間が経ってくると少し暑いな。ちょっと離れてくれないかな。無理やり手の中から退こうとしたが、力では敵わない。やばい、まじで暑い。
「父さん、マクが泣きそうになってるよ。」
兄のフォローにより父の手から逃れる事が出来た。ごめんね、お父さん。
おっと、目的を忘れていたよ。そろそろ本題に入ろう。
「ヨーーク、これなぁに?」
と父に文中の字を指し示し、困った顔をする。
「マク、これは文字だよ。どうしたんだい?」
笑顔で答える父が怖いよ。ちょっと顔も近いし。
俺はそんなこと気づかないような顔をして聞く。
「マクね、教えてほしいな」
最高の笑顔もトッピングした。これで顔を縦に振らないわけが無い。
「わかったよ。明日から教えましょうね」
父が上機嫌で返事した。少し気持ち悪くて鳥肌が立った。
その後に「お前は天才だ」と父が褒められたが、兄を見ると顔が少し怖かった。嫉妬はだめだよ。
文字も教えてもらう約束もしたし、これからはコミュニケーションも取れる。という事は周りから入ってくる情報が増えるということだ。
よし、頑張ろう。そう思い夜を過ごした。
五日目だけでお話が終了してしまいましたね…
もうちょい内容を充実させたいのですが、リアルの都合もあります。
ご了承願います。