秘密
ん、、ん、、、?
ゆ、夢なのか?
体がとても軽く無重力なんて存在しないかのようだ。
誰かの声が聞こえる。
誰だろう。
だれ、、、?
だ、ダレ、、、?
みやざ、きあ、おい。
ミヤザキアオイ!
真っ白な空間に彷徨っていた僕は宮崎葵と名乗る彼女の声を頼りにひたすら歩くしかなかった。
前に歩いているのか後ろを向いてるのか全くわからないが。
この真っ白い空間に溶け込んでしまいそうで僕は必死に彼女の声を探した。
かなり歩いた時だ。
僕の目の前に大きな、そりゃ見事な扉が現れた。
僕はノブを力いっぱい握り扉を開いた。
すると、扉の向こうから物凄く眩しい光が差し込んできて僕は目を開けることが出来ずただ腕で顔を隠すことしか出来なかった。
しばらくすると、だんだん目が慣れてき扉の向こうの景色がはっきり見えた。
き、キョウシツ?
丁度、同い年くらいの生徒達の教室だ。
ざっと数えて生徒も40名近くはいるだろう。
見た感じ休み時間ではしゃぎ具合がまさに戦争とも言える。
僕は教室中を見回すとあることに気付いた。
あ、あれ?葵ちゃんじゃん。
僕は扉の外から呼びかけようとしたが直ぐに呼ぶのをやめた。
葵ちゃんの机には花瓶が置かれており、飾られてる花は可哀想なことに枯れている。
周りの男子生徒から消ゴムやら紙くずやら投げられ、その光景をただただ見て笑う女生徒。
葵ちゃんは抵抗もせずジッと硝子の様な破片を握りしめ次の授業を待っているだけだった。
僕はその光景に耐えれず目を瞑り堪えた。
ちゃんと見て。
目を逸らさないで。
貴方だけは、私を見て。
葵ちゃんと思われる声がどこからか聞こえた。
僕はその光景に耐えながら薄く目を開き葵ちゃんを見守った。
風景は変わり。
何やら賑やかになった。
外?いや、学校の屋上だろう。
学校で何かのイベントか行事で生徒達の溜まり場になっていた。
周りを見回すとある男子生徒がウサギの着ぐるみを着た人に声をかけていた。
おい、ちょっと俺と2人きりにならない?
良いことしようぜ。
やめてよ!
ウサギさんは男子生徒の手を振りほどいた。
振られた男子生徒は怒り、何すんだよゴミ!
叫び出すと同時にウサギさんを押し倒した。
っあ!!
周りで見ていた人達も気付いたのだろう、ウサギさんは押された勢いで躓き2階から落ちていった。
周りの人たちはざわめいたが、男子が言った。
お前らー!なんも見てねぇーよな?
どうやらこの学校のボス的存在なんだろう。
周りの人達も縦に首を振っていた。
僕はそのウサギさんをここで初めて誰なのかわかった。
ミヤザキアオイ。




