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線香花火  作者: 勝成
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宮崎 葵

僕らはJa1の標識を目指し歩いた。


改めて思うが本当に気持ち悪い場所だ。

おぉーい。少し叫んで届くかもしれないと思ったが声は全て闇に吸い取られてしまう。


そう言えば、

君の名前は?何年生なの?


私の名前は宮崎ミヤザキ アオイ

君たちと同じ3年生だよ。


なるほど、たぶん別の学校の生徒か。

制服とかまるで違うし。


Iz8の標識。

もう直ぐだ。きっとここからだったら声も届くだろうと思いまた叫んだ。

おぉーい。


はーい。

日向か?ここにいるよ!


真也の声がかえってき少しウルッときたのもつかの間。


あ゛あ゛ぁア゛ァ゛ァーー


うわぁ!!

き、切り裂きババァーだ!


僕と真也の間から四つん這いで呻き声を出しながらゆっくりと出てきた。


僕はお尻から倒れてしまい足に力が入らず腕の力だけで後ろへ後ろへと下がった。


だが、切り裂きババァーの目標はどうやら真也と茜。

茜はまだ目覚めておらず寝てるってか気絶してるようにも見える。


真也も腰を抜かしてしまい倒れこんで声にもなってない泣き声で、た、たすけて〜た、た、たすけて〜と震えている。


切り裂きババァーは容赦なく真也と茜の元まで這いずり持っていた鎌を茜の胸へと振りかぶった。


グチャ。グチャグチャ、、


一瞬茜が、あ゛ぁーと声を上げたがそれから動かなくなった。


ぎやあぁぁー!

僕は叫び目には大量の涙が溢れてきた。

最早、茜がと言うより恐怖のあまり声が漏れてしまった。


切り裂きババァーは血まみれの鎌をネチョリと一舐めしニヤリと微笑みながら言った。

あ゛ぁ゛ーヅぎゎお、おバエだ、、、


うわぁーー

恐怖に怯えていた真也は立ち上がり泣き叫びながら奥へ走って行ってしまった。

引き止めたかったが僕も腰を抜かしており動けず震えて声も出せなかった。


切り裂きババァーはそのまま茜の脇腹に噛みつき本棚の闇へと消えて行った。


僕はどれくらい泣いていたのだろう。

ふと我に返り周りを見渡した。

葵ちゃんが後ろに立っており何かを握り占めていた。

僕はまた急に怖くなり葵ちゃんに助けを求め眠ってしまった。

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