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見知らぬ人
どれくらい走っただろう。
気がつくと僕は茜の手を引っ張り皆と逸れてていた。
はぁ、はぁ、はぁ、
いまのは一体なんだったんだろう。
髪が長かったせいでちゃんと顔は見えなかったが確かに微笑んでいた。
まるで、久々のご馳走を見るかのような。
大丈夫か?
僕は茜に懐中電灯の光を当て聞いた。
がしかし、手を握っていたのは茜ではなく全く知らない人だった。
うわぁ!と叫び逃げよとした時だった。
逃げないで!
可愛らしい女の子の声で引き止められた。
逃げないで。
1人にしないで、、、お願い。
僕は冷静になり女の子を改めてよく見た。
全く知らない学校の制服を着ており見た感じ同い年くらいの本当に可愛らしい女の子だった。
だれ?
と僕の質問と裏腹に、私について来て。
と彼女は手を差し出してきた。
僕は一瞬、切り裂きババァーなんじゃないかと疑ったがさっき見た口元とはまるで違うし、こんな声でもなかったはず。
とりあえず彼女なら何か知っているかも知れない。
僕は震える手を差し出した。