自己紹介
私は弥富伊予子。
中央競馬で、栗東に所属している女性騎手です。
私は昔、稚内平厩舎に所属していましたが、今はフリーです。
とは言え、ただでさえ成績が振るわずに苦労していた時にフリーになってしまったため、その時はこれからどうなってしまうのかという不安でいっぱいでした。
同期の騎手達が何人も引退していく様子を見ていく中で、私も真剣に引退を考えました。
それでも引退には踏み切らず、いつか努力が報われる日が来ることを信じて頑張りました。
(お願いします!誰か私にチャンスをください!きっとベストを尽くし、結果を残して見せますから!)
来る日も来る日もそう思う中、ある日、私は1頭の馬に巡りあうことができました。
それが2作目の競走馬作品の主人公であるインビジブルマンでした。
その馬との出会いがターニングポイントとなった私は、騎手として続けていく自信をつけることができました。
とは言え、それからも辛いことはいくつかありました。
しかしそれでもあきらめずに一つ一つ壁を乗り越えていくことで、私はずっと夢見ていた栄光へと向かって突き進んでいくことができました。
これは引退の危機に直面していた私の、下克上をテーマにした物語です。
よろしくお願いします。
名前の由来コーナー その1
・弥富… 日本全国にある鉄道の地上駅の中で、最も標高の低いところにある駅です。(標高マイナス0.93m)
・伊予子… 少年ジャンプに連載されていた「邪馬台幻想記」のヒロイン「壱与」を参考にして決めました。
この作品は全編にわたって弥富伊予子さんの一人称で物語が進行します。
このキャラは元々「インビジブルマン号物語」の終盤で登場しています。
その時は女性キャラを追加したかったためにゲスト出演させましたが、作品を読んだ人から
「この女性騎手のエピソードに感動しました。」
という意見を頂きました。
その後、競馬作品の新作を考えているうちに、弥富騎手を主人公に抜擢することにし、「下克上 ~弥富騎手、引退危機からの逆転劇~」という作品として発表することにしました。