11.転職とトレード
8月9日 ――9日目――
「今日は休憩日とするわ」
アルテ村の宿屋でみんなと朝食をとってる時に俺は今日の予定を告げる。
「あれ? 今日から水中戦の練習じゃなかったっけ?」
俺の休息日のセリフに真桜ちゃんが疑問をぶつけてくる。
予定ではサンオウの森で連携の練習をしてから水中戦に向かうことになっていた。
昨日のサンオウの森での連携は予定外の『トロールの王』の戦闘まで行ったのだ。十分と言えるだろう。
だが、流石に突発的な王との戦闘は心身ともに負担がかかっている。
そのため今日は休息に充てるのだ。
「ま、昨日の疲れを取る意味での休みね。
それとLv30を超えた人がいるから転職のためね。移動時間とかが掛かるから」
転職をするためのNPCは王都、ウエストシティ、東和都市とそれぞれバラバラに存在する。
転職先によって向かう都市が違うのだ。当然向かう都市によって移動時間が変わってくる。
「Lv30を超えたのはわたしと紺碧さんだね。
他の人は今日はゆっくり休んでて。湖で遊ぶのもいいかもね。水中にいるだけで泳ぎLvがどんどん上がるからね」
ヴァイとヴィオとマリーがLv29、真桜ちゃんとユニ君がLv28になっている。
明日か明後日にはみんなLv30を超えているだろう。
「あの、あたしよく分からないんだけど、みんながLv30を超えてから転職しに行くのは駄目なの?」
「んーとね、わたしたちがLvって言ってるのは職業Lvのことで、転職すればこれからなる上級職のLvは1から始まるのよ」
俺の答えに質問をしてきた真桜ちゃんが「あっ」と声を上げる。
「それじゃあ、いくら普通職でLvを上げても・・・」
「そう言うこと。Lv30で転職してもLv40で転職しても転職先の上級職はLv1からだから転職できるLvになったらすぐ転職した方が得なのよ」
「あれ? でも上級職がLv1から始まるんだったら職スキルも職業レベルに準じてかえって弱くなるんじゃないの?」
「うん、だから上級職の職スキルには+30のLv補正が付くのよ」
戦士の転職先の一つである騎士を例に挙げれば、
騎士Lv1 剣スキルLv31(Lv1+Lv30)となる。
「なるほど~。+30のLv補正ってそういう意味だったのね。前に攻略wikiを見たときはよく意味が分からなかったのよね」
「もうちょっと分かりやすいシステムにすればいいのに、なんでこんなややこしいシステムにしたんだろ?」
「それにはあたしも同感。普通にキャラクターにLvを設定して一定Lvごとに転職でいいと思うんだけどなぁ~」
ヴァイとヴィオが職業システムについて不満を言う。
言いたいことは分からんでもないが残念ながら答えられる者はここには居ない。
「職業によってLvがバラバラだからね。
ヴィオが言うようなキャラクターLvは、職業LvにLv補正を足した累計Lvって言うのが通称になってるね。
騎士Lv1であれば累計Lv31って感じだね」
「何かややこしいね」
「それはそうと、みなさんどの上級職に転職なさるおつもりですの?
固定PTであればバランスを考えながら転職なさるのでしょうけど、わたくしたちは臨時PTですわ。このあとのことを考えればみなさんに合わせる必要が無いわけですが」
ここで固定PTと臨時PTの差が出てくる。普通はPT中に転職なんてないからね。
マリーの言うとおり『水龍の王』を倒した後はバラバラになるわけだから、今のPTに合わせた転職は意味がなくなる。
「んーその点は大丈夫だと思うよ。今の一般職でバランスが取れてるから、転職してもそんなに差が無いと思うけど。
そう言えばみんなはどの職に転職するつもり?」
「戦士系の上級職は攻撃を重視した侍と防御を重視した騎士だな。
俺は侍に転職するつもりだ。二刀流スキルが楽しみだぜ。」
「わたくしは防御重視の騎士に転職するつもりですわ。盾スキルに興味ありますわ」
盾スキルは防具なのに攻撃系戦技が使える変わったスキルだ。
もちろん防御系の戦技も使える。
二刀流スキルは侍の職スキルに入っている。
ちなみに二刀流スキルが無くても両手に武器を装備することは可能だ。
ただし武器装備ペナルティが付く。武器カテゴリーに準ずるスキルが無いと攻撃力40%ダウンのペナルティが。
二刀流の場合だと武器が2つということで倍の80%のペナルティが付くのでスキルなしで装備する意味がない。
盾スキルの場合は防具なのでペナルティが存在せず、逆に防御力上昇のスキル効果があるので盾役にとっては重宝するスキルだ。
「魔術師系の上級職は魔法を重視した魔導師と前衛でも戦えるようになった魔術剣士なんだけど、わたしの場合は考えるまでもないね」
「考えるだけ愚問ですわね」
もともと前衛で戦ってる剣の舞姫だ。魔術剣士の職は願ったりかなったりだ。
魔法の強化は極大魔力のチートスキルでいくらでも補える。
「盗賊系の上級職は盗賊能力を強化した盗剣士と戦闘能力を強化した忍者だな。
俺は忍者に転職するつもりだ」
「あれ? 僕、紺碧さんは盗剣士になるものだと思ってました。
裏方に徹する渋めの盗賊に」
「わたしもユニ君に同感」
うん、ユニ君の言うとおり紺碧さんは縁の下の力持ちって感じがするから盗剣士だと思ってた。
「はは、確かに裏方に徹するのは嫌いじゃないけど、俺も男だ。忍者にも憧れはするさ」
「えっと、僧侶は回復能力を強化した司祭と四属性魔法が使えるようになる巫女ね。あ、男の場合だと神主になるね。
あたしはこのまま回復職を極めたいので司祭になるつもり」
ふむ、ヴィオは回復特化か。回復専門家が居るのは心強い。
「召喚師はモンスターを調教することのできる従魔師とモンスターの力を憑依させて前衛でも戦える幻想士だね。獣化スキルは幻想士の職スキルの一つね。
あたしは幻想士になるつもり」
「え!? 真桜ちゃん幻想士になるつもりなのか?
前衛で戦う者として言うけどあまりお勧めできないぜ」
「そうですわ。これが普通のゲームであれば何も言いませんけど、デスゲームとなった今では死亡率の高い前衛はお勧めできませんですわ」
前衛職の2人から待ったがかかる。
うん、俺もびっくりした。まさか真桜ちゃんが前衛をやりたいとは。
「大丈夫だよ。召喚スキルはそのまま残るから前衛後衛どちらも出来るからね。
あたしはもともとソロで活動していたから、それを見越した転職なの」
「真桜ちゃんがそう言うのであれば、わたし達は何も言わないわ。
くれぐれも無茶だけはしないようにね」
「でもそう考えれば、デスゲームで紙装甲なのに前衛をこなしているフェンリルはおかしくないか? もちろん精神的な意味で」
「考えてみれば異常ですわね。
わたくし達でさえ神経をすり減らしているのに、貴方はそれを平然とやってのけるのはどうしてかしら?」
あれ? 矛先がこっちに向いた。
「どうしてって言われても・・・これでもビクビクしながらやってるよ?」
「とてもそうは見えませんけど。笑顔で戦闘もしてれば疑問も持ちますわ」
「え!? わたし戦闘中笑ってるの!?」
「もしかしてフェンリルは戦闘狂なのかもな」
「ちょ!? 紺碧さんそれヒドイ!」
とんでもない事実が判明した。
そっかー俺戦闘中に笑っているのかー
どうりで戦闘中に死の緊迫感が無いわけだ。あるのは高揚感。
紺碧さんの言っていた戦闘狂もあながち間違いではないのかもしれない。
「えっと、最後は僕ですけど良いですか?
付与術師系の上級職は錬金術師と吟遊詩人ですけど、付与術師系は他の職業と違ってそれまでの職業の強化とかではなく、まったく新しい職業に変わるんです。
なので転職すると今まで使っていた付与魔法が使えなくなります。」
「え!? それってアクアラングが使えなくなるってこと? それってマズくない?」
「ええ、それで僕はこのまま転職せずに付与術師のままでいこうと思います。もともと付与魔法を極めたいと思っていましたので」
確かに付与術師のままでいるのであれば問題はない。
だが転職しての上級職によるステータス強化のメリットがなくなってしまう。
「ユニ坊はそれでいいのか? 一般職のステータスと上級職のステータスの差は結構でかいと思うぞ」
「大丈夫ですよ。もともと付与術師は他人をサポートする職業ですからね。自分の強化より他人の強化。臨時PTを渡り歩く僕にとっては都合がいいんですよ。」
ヴァイも俺と同じ心配をしていたが取り越し苦労だったようだ。
ユニ君はちゃんと先を見据えての選択をしていた。
「でもこうしてみれば、随分と攻撃過多なPTになるね。
前衛の侍、騎士、魔術剣士、忍者、幻想士、後衛の司祭、付与術師」
「でもバランスは悪くないですわね」
「反撃を許さず圧倒的攻撃力で速攻で戦闘を終わらせるってのもありだな」
「魔術剣士、忍者、幻想士は前衛後衛もこなせる遊撃タイプだから臨機応変に対応できるから十分だろう」
「よし、じゃあわたしと紺碧さんはそれぞれ転職してくるから、みんなはゆっくり休んでてね」
俺は魔術剣士の転職NPCの居る王都に、紺碧さんは忍者の転職NPCが居る東和都市に向かう。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
AI-Onでの移動手段に馬などが存在する。
騎獣組合で馬をレンタルして移動時間を短縮することが可能だ。
レンタルした馬は使用が終わるか72時間経つと自動で馬車組合に戻るのだ。
AI-Onは変なところでリアルなのに、こういうところはゲームっぽい。
ちなみに、騎獣組合では乗合馬車もやっていて定期的に各都市を移動している。
東和都市は王都の東に位置する都市だ。
移動時間が掛かるため、紺碧さんは騎獣組合に馬をレンタルしに俺と一緒に王都に向かった。
紺碧さんは王都に来たついでに初心者広場の北側にある転移門に起動登録をしていく。
転移門はウエストシティと東和都市にもあり各都市の転移門に登録しておけば行き来が自由になり時間もかなり短縮できる。
ただし、転移門の使用が可能なのは登録した本人のみなので、各自で各都市に行って登録する必要がある。
俺はまだ各都市に行く用事はないが、ついでに紺碧さんと一緒に転移門の登録をしておく。
紺碧さんはそのまま馬をレンタルして東和都市に向かった。
俺は早速転職のため王都の南西区にある魔術師協会の転職NPCを訪ねる。
「すいませーん、魔術剣士に転職したいんですけど」
対応したのは金髪のロングヘアに剣を携えた女性だった。
「あら? 魔術剣士に転職したいなんて変わったお客さんね」
「変わってますか?」
「ええ、魔術剣士のあたしが言うのもなんだけど、変わってるね。
魔術剣士より魔導師の方が人気あるのよ」
あちらの方が派手だしね、と付け加える。
「まぁ、分かります。魔法を使う者としてはより威力がある魔法を使いたいのは当たり前ですからね。
ただ、わたしとしてはプレイスタイルが前衛で剣を振るうのが性に合ってたってことですね」
もともと前衛がやりたかったのだ。魔術師なのに剣を持って振り回してる今の方がおかしいのだが。
「あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない。あたしは魔術剣士の転職担当のミリアムよ。あなたお名前は?」
「わたしはフェンリルです」
「ん、それじゃあ。汝フェンリルに魔術剣士の職を与える。
はい、転職完了よ」
は? もう終わり?
メニューを開いて確認すると確かに魔術剣士になっていた。
うおぉ、何かありがたみがねぇ。
「えーと、ありがとうございます?」
「何で疑問系なのよ。そこは素直にお礼を言うところじゃないの?」
ミリアムさんは笑いながら言ってくる。
いや、だって、ねぇ。
「まぁ、転職なんてこんなもんよ。
そうそう、上級職魔術剣士を極めれば、特殊職竜術剣士、魔術戦士になることもできるわ。
頑張ってね」
上級職のさらに上の職業があったとは。テンションが上がるね。
竜術剣士は竜魔法を使える剣士ってとこか。
魔術戦士はさらに前衛を強化した魔術剣士だな。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
転職を終えた俺はそのまま朝霧さんの工房へ向かう。
『トロールの王』のユニークアイテム作成のためだ。
物が物だけに作成できる人が限られてくる。
俺がその人物に心当たりがあるということで、王都に行くついでにアイテム一式とレシピを預かったのだ。
「朝霧さん、こんにちは~」
職人通りにある朝霧さんの工房を訪ねたが、工房の中が一変していた。
アイテム作成の作業部屋だけでなく、通りに面した部屋は店舗になっていた。
まぁ、この前来た時は工房を買ったばかりだったからね。
「あら、フェンリルちゃん、いらっしゃい」
こちらに気が付いた朝霧さんはにこやかに手を振る。
「ずいぶんと工房の中変わりましたね」
「うふふ、おねーさん頑張っちゃいました。フェンリルちゃんも頑張ってるみたいじゃない。今日来たのはもしかして例のアレ?」
掲示板で『トロールの王』の討伐が俺の臨時PTだと知っているのだろう。
俺が今日来た用事も察してくれたみたいだ。
「はい、『トロールの王』からのユニークレシピの作成をお願いしたくて」
「了解。それにしても流石剣の舞姫ね。まさかこの短期間で王の1人を倒してくるんだもの。飛翔竜の剣を渡したあたしの目は間違ってなかったみたいね」
「この剣、すごく役に立ってますよ。ありがとうございます。ま、この後も朝霧さんの期待に応えるように頑張りますよ」
早速ユニークレシピとアイテムを渡して作成してもらう。
森巨人の槍
カテゴリー 槍
攻撃力 310
魔法攻撃力 282
耐久力 1200/1200
※UNIQUE ITEM
※譲渡可能/売却可能/破棄可能
※アビリティ:樹槍柱
うおぉぉ、始源竜の剣に負けず劣らずの性能だ。
流石ユニークアイテム。
見た目はいかにも騎士が使いそうなランスだ。騎士を目指してるマリーに似合いそうだ。
「流石ボスドロップアイテムね。見事なまでの性能だわ」
「ですね。でもこれで『水龍の王』の討伐もかなり楽になりますよ」
「そうね。期待してるわよ剣の舞姫」
俺は朝霧さんにお礼を言って工房を後にする。
もちろん代金は払いましたよ。口止め料込で大目に。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
さて、後の用事はLv30になってサブスキル枠が1つ増えたのでスキルブックだな。
露店でいいのがあればいいが、流石にレア物はNPC店並みに高いだろうからまたランダムスキルブックでサブスキルを覚えることになるだろうなぁ。
そう思いながら露店を眺めていると声を掛けられる。
「フェンリルお姉ちゃん、久しぶり」
「あ、アイちゃん、久しぶり」
声を掛けてきたのは魔法少女に憧れてたアイちゃんだった。
そう言えば初日によそ見してぶつかってフレンド登録して以来だな。
「そう言えば掲示板見たよ。その格好、秘密の魔法じゃなくてスキルの影響だったんだね。
あたしにも使えるように教えてくれるって言ったのに」
「あー、そう言えばそんなことも言ってたっけ。ごめんね。
わたしとしては不本意だけど、スキルの影響でこんな格好してるだけなんだよね~。
だから言えることは萌えスキルを手に入れて魔術師になりなさいって言うしかないんだけど・・・」
「うん、無理だね。萌えスキルなんてレアスキルどうやって手に入れるのかもわからないし、そもそもあたし戦士だからどうやっても魔法少女になれないんだよね」
アイちゃんはちょっとしょんぼりしながら頷く。
「わたしの萌えスキルを空白のスキルブックに移せればアイちゃんに渡せるんだけど、どういうわけか萌えスキルは一度セットしたらサブスキル枠から外せないからね」
そう、このふざけた仕様さえなければさっさと外してしまいたいのだ。
「レアスキルの特権かもね」
「嫌な特権だね。ところでアイちゃん何か買い物?」
「うん、やっとLv20になってサブスキル枠が増えたんでランダムスキルブックを買ったんだけど、ダブっちゃったの。
露店の人の誰かに買取か、トレード出来ないかと思ってね」
ふむ、トレードか。俺の今の所持してるスキルブックは水属性魔法のみだが、この後のランダムスキルブックの結果によってはアイちゃんとトレードが可能だな。
「ちなみに、ダブったスキルはどんなの?」
「んーと、剣スキル、弓スキル、身体強化魔法、氷属性魔法だね。
あ、お姉ちゃんもダブってるスキルあるの?」
おお、氷属性魔法か。それ欲しい。
氷属性魔法がそろえば魔導師の使える職スキルと同じ6属性魔法が使える。
もっとも、魔法専門職の魔導師に比べれば威力は落ちるかもしれないが。
「わたしの余ってるスキルは水属性魔法だけだね。
ちょうどわたしもLv30になったんでランダムスキルブックを買おうと思ってたんだ。
もしよかったら余ったスキル、アイちゃんの氷属性魔法とトレードしない?」
「水属性魔法! ね、ね、あたし水属性魔法が欲しかったの! お姉ちゃんトレードしよう!」
「え? 水属性魔法でいいの? 水属性魔法はそこら辺の露店でも売ってるかと思うけど。
それに氷属性魔法とは釣り合いが取れないよ?」
水属性魔法はありふれたスキルだ。ランダムスキルブックからは剣スキルと同様にダブリとしても数多く覚えることのなるスキルだ。
スキルブック売りの露店には極安で定番で売っているはずだが。
「うん、今露店を見回ってたけど、あまりありふれ過ぎてもうどこの露店でも処分しちゃってて。だからちょっと困っちゃってたの。
それにあたしの目指してるのは水と氷の魔法を使うクールビューティーの魔法剣士!
氷属性魔法は初期に手に入れてたけど水属性魔法だけはどうしても、ね」
「アイちゃん・・・ クールビューティーはちょっと無理があるんじゃ・・・」
アイちゃんはどちらかと言うと熱血戦士っぽい気がするのだが。
「あ、ひっどーい! むー、誰が何と言おうとあたしは水蓮氷河の魔法剣士と呼ばれるようになるのよ!」
「・・・えーと、現実のことを聞くのはマナー違反かもしれないけど、アイちゃんって今何才?」
「? 14歳だけど。それがどうしたの?」
・・・リアル中二病だ。リアル厨二病がおる。この病気って男の子が掛かるものじゃなかったっけ?
「あー、うん、水蓮氷河の魔法剣士と呼ばれるといいね」
もう、ここは何も言わずに温かい目で見ましょう・・・
俺はアイちゃんと水属性魔法と氷属性魔法のトレードをした。
当然釣り合いが取れないので多少の金額を付け加えてのトレードだ。
アイちゃんからこの後一緒に狩りをしないかと誘われたけど、今は『水龍の王』の攻略の最中だ。アルテ村ではみんなが待っているのでと、断った。
「そっか。お姉ちゃんは攻略に向けて頑張ってるんだもんね。邪魔しちゃ駄目だね」
「ごめんね。攻略が終わったら余裕が出来ると思うからその時にでも一緒にね」
「ううん、あたしとお姉ちゃんのLv差を考えるとあたしは足手まといにしかならないから、お姉ちゃんに追いつくように頑張る。追いついたその時に一緒に遊ぼう。約束よ」
「その時はアイちゃんも一緒に王の攻略を手伝ってもらうよ」
アイちゃんは期待して待っててね、と言い早速Lv上げの為に外のフィールドに向かう。
俺はアイちゃんを見送りながらアルテ村に戻る準備をする。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ソードダンサーのスレ2
457:邪気癌
舞姫信者おっぱい名誉会長参上!
458:天夜
( ・∀・)o彡°おっぱい!おっぱい!
459:オーバードラゴン
( ・∀・)o彡°おっぱい!おっぱい!
460:ジャッジメント
( ・∀・)o彡°おっぱい!おっぱい!
461:AVENGERS
( ・∀・)o彡°おっぱい!おっぱい!
462:愚か者の晩餐
( ・∀・)o彡°おっぱい!おっぱい!
463:みくみん
( ・∀・)o彡°おっぱい!おっぱい!
464:鏡子
なにこれ?w
465:アメリア
・・・バカ?
466:邪気癌
バカとは失礼な!
これは「強い」「可愛い」「カッコいい」そして「ロリ巨乳」の四拍子そろった
ソードダンサーを愛でる儀式だ!!
そして俺はソードダンサーの推定Eカップおっぱいの名誉会長だ!!!
467:アメリア
バカ決定
468:オルカ
舞姫信者はほっといて
スキルに関するスレに載ってた「魔法剣」と「輪唱呪文」出来た人いる?
469:光の王子
無理だった
470:はぐれてないメタル
無理ぽ
471:メイプル
無理ー
あんなの出来るなんてソードダンサーは異常だよ
472:PERSONA
あ、俺「魔法剣」なら出来たよ
と言っても剣にライトをかけるくらいだけど
473:愚か者の晩餐
mjd!?
474:光の王子
mjd!?
475:オーバードラゴン
>>472 詳細詳しく!!
476:PERSONA
詳しくといってもまんまんなんだけど^^;
イメージとしては剣が蛍光灯感じ?でライトを掛けたらうまくいった
出来たのはライトだけでそれ以外の魔法は無理だった
477:オルカ
>>476 いやそれでもその第一歩が大事
他にもできる人がいるというのが重要
478:光の王子
だね、俺達にもできるという希望が持てる
479:アメリア
出来ればソードダンサーに直接手ほどきを受けたいんだよね~
480:はぐれてないメタル
ソードダンサーは今『水龍の王』攻略中だっけ?
481:XYZ
途中で何故か『トロールの王』を攻略してるけどww
482:邪気癌
そう、ソードダンサーは凄いのだ
「強い」「可愛い」「カッコいい」そして「ロリ巨乳」の四拍子そろった女神様なのだ!
483:天夜
( ・∀・)o彡°おっぱい!おっぱい!
484:オーバードラゴン
( ・∀・)o彡°おっぱい!おっぱい!
485:ジャッジメント
( ・∀・)o彡°おっぱい!おっぱい!
486:AVENGERS
( ・∀・)o彡°おっぱい!おっぱい!
487:愚か者の晩餐
( ・∀・)o彡°おっぱい!おっぱい!
488:みくみん
( ・∀・)o彡°おっぱい!おっぱい!
489:双竜・明日香・嵐昏
あんたら馬鹿?