⑧お菓子屋にれっつごー!
町に戻った俺等はとりあえず狐が防具を強化したいらしいので狐の知り合いの生産系職人のとこに向かった。
「チクは見たところコートと首飾りと腕輪以外初期のままだけどアクセサリー着けないの?」
「そうゆう狐はどうなんだ?」
「わったしー?じゃぁ見せてあげるよ!」
◆◆◆
軽業師の腕輪×2
バックステップ・二段ジャンプ・ハイジャンプ使用可能×2
スピードブーツ
バックステップ・ハイダッシュ 使用可能
忍ノ狐面
二段ジャンプ・スピードダンス・使用可能
スピードメイル
バックステップ・サイドステップ・アナバシス使用可能(アナバシス・自分のみ使用可移動速度上昇)
スピードショウス・バックステップ・ステップダッシュ使用可能
影渡りのアミュレット・バックステップ・ハイドダッシュ使用可能
ハイスピードベルト・バックステップ・ステップダッシュ使用可能
ハイドイヤリング×1
ダッシュ・ハイドダッシュ・ステップダッシュ・バックステップ使用可能
◆◆◆
「・・・こんだけの装備どうやって作ったんだ?」
「森にいるスピードゼリーっていうレアモンスターを独占して倒しまくった素材で作ったのさ!」
「すげぇな・・・」
なんというか狐は思っていたよりすごいやつだったみたいだ・・・
「チクーその鎌どうにかならないの・・・周りからの視線が・・・」
「わりぃ・・・これ呪われててはずせないんだ・・・」
「うぅ・・・」
「そうゆうお前もその面恥ずかしくないのか?・・・」
「なに言ってるんだいかっこいいだろ!」
「あ、あぁ・・・」
「あっここ、ここー」
狐に言われ見るとそこは大きなレンガ作りの家で煙突からは煙がでている、恐らく鍛冶屋であろう。
カラン--コロン--鈴付きの扉をあけると中には・・・ネロさんがいた・・・
「チクタクくん!?」
「ネロさん!?」
カウンターには最初の広場であった狐耳の美人なネロさんがいた。まさかこんなとこでまたあうとは・・・
「ありり~ネロっちとチクは知り合いだったのかい?」
「知り合いというか最初に色々教えてくれた親切な人だ」
「おや結構私のこと好印象としてとっといてくれたんだねー」
ニコッと笑いながらネロさんが言ってくるやっぱ美人だなー
「まぁまぁ感動の再会なんてふっとばしてこの素材で防具の強化お願い!」
というと狐は近くにあった椅子に座り面と手袋と靴と先程倒した蜥蜴の鱗をカウンターに置いた。
「えっ狐お前って男だったのか!?」
「失礼なっ!私は女の子だよ!?」
面を外した狐はなんというか貧乳なのもあるがなんというか紅い髪の毛を短く切っており顔がなんというか俗に言う男の娘?というやつだろうかパッと見では女の子っぽい男か男っぽい女か区別がつきにくい・・・
「まぁ私も最初は女の子っぽい男の子かと思ったけどね・・・」
「たしかに私は胸もないし美人でもないっだからってそれはひどいだろチクっ」
「いや別に美人ではないけど可愛いとは思うぞ?」
「むぅ・・・」
「チク君はなんか強化する?」
「んーこの素材でブーツと手袋作ってくれません?」
メニューを開き腐食された鱗と腐った鱗と焼けただれた鱗を出し渡した。
「ちょっとまって、なにこれ!?」
「この鎌で倒したらこうなりました。」
ネロさんが普通なら緑色のはずなのに赤黒くなったり紫色になっている鱗をみて目をパチクリさせている、狐はと言えばまだ反対側をむいてすねている・・・
「わかった・・・かなり変な防具になると思うけどやってみるね」
「お願いします」
「じゃぁできるまで30分くらいかかるからh-9のお菓子屋さんでラッキーチョコレートを4つ買ってきてくれない?」
「別にいいですけどなんでですか?」
ガタンッ--ラッキーチョコレートと聞いた瞬間狐が椅子から落ちきらきらした目でネロさんを見た。
あぁそういうことか・・・
「じゃぁ買ってきますね・・・」
店からでて地図を見るとどうやらそのお菓子屋さんは町からでて100mほどのところにあるらしい、そういえば森を走ったときになんか小屋が見えたな、あそこか。
シュン---全力疾走し一気に門までたどり着いた。周りには今から狩りに行く人達やその人たちに向けポーションを売っている人達で活気付いていた。けど・・・俺が着た瞬間畏怖や恐れに変わった・・・俺がなにしたっていうんだ・・・しかも中には武器を構え直す人までいるし、はぁ・・・とりあえず襲いかかれるとこまるしスキル設定しておくか・・・ピコッ、ポチッとりあえずグルーミーエフェクトと回転切りとスラッシュだけ残しディスペルに使っていたポイントは残すことにした。
「(ボソッおい、やべぇよ・・・」
「(ボソッこっちみてない!?・・・」
みてねぇよ・・・たぶんあれか少し前のpkが原因か・・・うしっ一気に逃げますか!
タンッ、ターンッダンッ-----!!軽く跳ね一気に加速ッ
一気に森の外の地図に示されたお菓子屋まで駆ける、
「ふぅ、とーちゃく!」
付いた場所は丸太を重ねてできた家で全体から匂いが漂っている。
キィィ---
「いらっしゃいませヒヒヒッ」
「のわっ!」
中には色々なお菓子がテーブルの上に並んでおりなんとも可愛らしい店内だった・・・なぜか店員が魔女が被るようなとんがった帽子とそれによく似合うローブさえ来ていなければ・・・見たところ顔に小さな時計のマークがあるのでNPCのようだ。
「おやおや人の顔みて悲鳴上げるとは失礼なやつだねぇヒヒヒッ」
「すんません・・・ところでハッピーチョコレートって売ってます?」
「ハッピーは知らないがラッキーチョコレートなら知ってるよヒヒッ」
あれ?ラッキーだっけハッピーだっけ?とりあえずチョコならなんでもいいだろ・・・うん!
「あ、じゃぁそれください!」
「1つで1000c10こなら9000cだよヒヒッ」
「たけぇっ!」
「そりゃぁ超レアな食材アイテムをふんだんに使ったからねぇヒヒッそのぶんおいしいけどねぇヒヒヒッ」
うぅ・・・まさかチョコ如きがこんな高いなんて・・・まぁしょうがなく10個買ったけどね・・・
「まいどありヒヒヒッ」
店から出て自分用に買ったパワークッキーとやらを食べながら森を歩くと嫌らしい笑みを浮かべたナイフやらドスやらをもった5人組にいきなり囲まれた、その集団の中に前に倒した2人組もいた。
「よぅ兄ちゃんこの前の借り返させてもらうぜひひひ」
「(回転切り)」
きったね~鎌についた血を振りはらい何事もなかったように街へ戻りネロさんの鍛冶屋に戻った。
ちなみに回転切りとか名づけたけたけどスキルじゃなくてただ鎌を振り回すだけだけどね。
「あれチク君早かったね」
「私のが速いもんね」
まだ怒ってやがる・・・
「ほらっチョコ買ってきてやったぞ」
買ってきた袋に詰められたチョコを狐にむけ放り投げる。
「ありがと!」
ふむチョコ如きでこんなに喜ぶもんなのか・・・また機嫌を損ねたら買ってやろう・・・・
「そうだチク君防具できたよ・・・」
「ありがとうございま・・・っんありがとうございます・・・」
「あはは・・・代金は手足合わせて40000cだよ・・・・」
渡されたグローブは真っ黒な色で出来ておき見た目はかっこいいがよく見るとわかるのだが・・・うっすらと鎌と同じ瘴気を放っている・・・性能を見るとスキル・ブレイクカーズ使用可能らしい、スキルの説明としては狙った相手に瘴気の塊を放つらしい。そしてブーツはこれまた真っ黒でうっすら瘴気をはなっている・・・性能は移動速度上昇と足を使った攻撃時追加で毒攻撃を加えるらしい、どちらかというと狐向きだがどちらも装備時デバフを喰らうので装備できないようだ・・・
「ごめんねー・・・できるかぎりその瘴気抑えようとしたんだけど・・・」
「いやもう大丈夫ですよ・・・あはは・・・」
なんでこんな禍々しい瘴気を放つ装備ばっかなんだろう・・・
「はいっ狐のぶんの装備も+3にしといたよ」
「ありがとー!」
「そうだもう12:30だし一緒に御飯でも食べに行かない?」
「「行く(きます)!!」」
美人とご飯!まぁ狐いるけど狐もかわいいしいっか!
「じゃぁちょっと着替えてくるねー」
「やったー!チクの奢り、奢りうれしいなー!」
「は?」
「え?」
「いやいやネロさんの分は奢っちゃうけど狐は自腹だろ」
まったくネロさんならわかるがなぜ狐に奢らなければいけないのだか・・・
「よしっそれじゃぁいこうか!」
店の奥から出てきたネロさんは作業用の白い長袖のTシャツに黒いエプロンを掛けた姿から巫女服?に着替えた。
「ネロッチその巫女服おきにいりだねぇー」
「この装備すこしだけ移動速度上昇付いてるから外出の時便利なんだよー」
やべぇっ狐耳巫女だ!すげーわーい!これ達也みたら絶対喜ぶだろうな!ん・・・?達也といえばなんか忘れているような・・・まぁいっか!
森でのpkはもう主人公なれちゃいました・・・