表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/20

⑤さぁ無双の始まりだ!

扉を開けると一階と同じように湿気が多く薄汚れた灰色のレンガ作りの部屋が広がっていた広さは体育館一つ分程で一階よりかは狭いようだ、中には、先程のスライムの色だけ青から赤に変わった奴らが15匹ほどいた。そういえば鑑定をすれば敵の正式名称が見れた気がする。

[鑑定・ファイアゼリーlv5 初級の火魔法を使ってくる]


思いだした通り鑑定と対象に向かって念じれば相手の情報がわかるみたいだ。とりあえずわかったことはスライムじゃなかったゼリーだった、まぁそんな事はどうでもいいのだが火魔法を使うとうのがすこし興味深い。俺の今の体力は1しかないのでもしかすっただけでも死ぬかもしれない、気をつけなくては。


【部屋の中の敵をすべて殲滅してください、制限時間40分5秒後にベルがなった瞬間開始されます。】


一階の時と同じような機械音声が頭に響いた。


(さぁ二戦目いってみますか!)


【リィーン・start】


鈴の音と機械音が頭に鳴り響いた。


「まずは距離をとりながら様子をみるかぁ」


バラバラにいるゼリー達の中でもっとも俺に近い奴から大体30mほど間を開けて様子をみる、3秒程お互い距離を開けたままにらみ合ってると一番近かったゼリーと奥の何体かのゼリー達の足元に紅く輝る丸い模様いや、俗に言う魔法陣というやつが現れた。


(さてどうするか・・・あっそうだ俺も魔法つかえたんだった!)


確か俺の使えた魔法は・・・ブラットドレインとメイジのスキルだったはず、ふむ・・・とりあえずマジックブラッドを使ってみるか、


頭の中でマジックブラッドと念じる、その瞬間詠唱速度増加の効果とパラメーターアップの相乗によりほぼ無詠唱で青黄色に輝る矢のようなものが手からとてつもない速さで発射された。


シュンッ---------俺の手から出された魔力の矢は狙った相手とその後ろに並んでいた2体を貫いていった。そして壁に当たった瞬間[[[バンッ]]]という音と共に蒼く爆発しそのまわりにいた4体をまとめて吹き飛ばした、後7体ですという音声が頭に響く、続けざまに部屋の端にいたやつらのほうに手をむけると小さな野球ボールほどの火の玉がゆっくりとんできた。これが初級の火の魔法か、思ったよりもたいしたことはないな、普通なら一度スキルを打つとまた使えるまでに暫く時間がかかるが武器の性能により連射が可能にったマジックブラッドを続けざまに残ったゼリーに向けて放つ、撃ち損ねた奴はいないようで重なっていたのを含め3発で倒しきることができた。


【レベルアップしました!21→23 2階クリアです、最速タイム1分39秒でクリアです。】


「うん、遠距離での戦いも意外にいけるもんだな。」


一階をクリアした時と同じように扉が現れ軽い足取りで向かい扉を開き3階へとむかった。


◆◆◆


「ここって時計塔の中だったよね?・・・しかも階段のぼってないし・・・」


ステージは先程までの湿気が多く牢獄のようなところではなく、円状に石造りの壁で囲まれ外の様子は見えず、天井は無く青空が広がっており地面には綺麗に刈りそろえられた芝が広がっている。広さは大体400mトラックほどであろう。そして俺の前には緑色のバランスボール程のゼリー、いやグリーンゼリーが40~60ほどであろうか?大量にいた。


「(うーん・・・たしか合体するとかいってたっけ・・・)」


時計塔に入る前に聞いた会話の内容を思い出した。あそこにいるすべてのゼリーが合体したとなるととてつもない大きさになるであろう・・・まぁ今までhp1ということに脅えて慎重に戦っていたが死んでも復活することもできるのだしやりたいようにやっても問題はないであろう。


頭に開始と鈴の音が鳴り響く。


「「さぁ戦闘開始だ!!」」


まず手始めに近くにいたゼリーに向け加速ッ信じられない速度で体が加速していく、そのまま鎌を横なぎに一閃、武器の能力によってありえないほど強化されたすばやい斬撃によってカマイタチが発生したに後ろにいた奴らを斬り裂いた。そのまま壁に当たった斬撃は轟音をたて大きな斬り跡をつけた。


そうやらグルーミを使わなくてもカマイタチはおきるらしい。


頭にあと43体ですというカウントが起きる。さぁ残りはどこだと右側を振り向くとゼリー達が纏まって一つの塊になっていく。


「これが合体するっていうやつか、まぁ俺にとっては敵の数が減って倒しやすくなるだけだけどな」


量より質という言葉があるがゼリーがでかいゼリーになっただけだ。


43体いたはずのゼリー達が一つの大きな塊になった。


(グルーミーエフェクト)


鎌に黒いオーラが纏わりつく、


「さぁ、いくぜ全力ぅぅぅ!ラムキャドォォォォォォォォ!!」


もぞもぞ動きながらこちらに接近してくるゼリーにむけ叫び声とともに二十の黒いカマイタチを放つゼリー達を斜めに横に縦に綺麗に透き通る緑色をどす黒い赤と紫と黒まじりあったような色に体液を変色させながら細切れにしていく。


【レベルアップしました23→24!3階層クリアです。最速タイム5分6秒でクリアです。】


「うしっ!いい感じ!」


バカでかいゼリーを倒し終わると壁にまた扉が現れた。もぅ大分慣れてきたので特に懸念を抱くことなく次の階へと向かった。


◆◆◆

ギイィィ---


扉をあけると時計台の頂上、いや赤い円錐形の屋根の下だった。石作りの円形状のフィールドと周りには屋根を支えるために石柱が五本等間隔でならんでいる。隙間からは空が見えここが大分地表から高い場所だというのが確認できる。そして目の前には3体の盾と剣と兜をもった紅いスライム蒼いスライム碧のスライムがいる。


「へぇ、お前らがここのボスか」


俺はニヤリと不敵に笑った。この前にいるゼリー達が先程までのよわよわしいスライム達とは違い強いというオーラ?を放っているからだ。


頭にベルの音が鳴り響く、と、同時に俺は駆けだす一気に紅い奴のとこまで接近し横なぎに鎌を振るうガキィン---鎌の柄と盾が打ち合う音が響く、そしてそのまま鎌を後ろに引こうとした瞬間左右から殺気が感じる、碧の奴は前から蒼の奴は後ろから挟むように剣をふってきた、


「あぶねぇっ」


瞬時に強化された肉体により可能になった2mほどの跳躍をしかわす、だが着地しようとした場所にはゼリー達が剣を上に立て控えている。(まじぃなぁ・・・)さてどうするか・・・


「とかなんとかいっちゃってー!」


グルーミやブラッドにより大分減ってしまったmp8発ギリギリ撃てる分はあったので体を捻り剣を立てているスライム達にマジックアローを8発すべて叩きこむ、3体すべてが後ろに下がる、さらに地面に当たっておきた爆発によっておきた爆風によってさらに後ろにふっとぶ。空いた空間に向け着地、周りを見ると3体ともなにか詠唱している、とりあえず紅い奴の後ろに恐らく自身の最高加速であろう速度で背後にまわる、そして背後から全力で背中?を蹴りこみ俺が立っていた場所まで吹き飛ばす。と同時に蒼ゼリーと碧ゼリーの詠唱が終わったようで緑色の蔓と青い氷が紅いゼリーを貫き絞め殺した。


「はは!大成功!」


俺を倒したと思っている蒼のやつの背後にクローキングをし接近そして背後から盾に一線。

プリンをスプーンで食べる時のような切り応えを感じつつ倒した。


それに気付いた碧色のゼリーがこちらに剣を構えながら近づいてくる。


それに応じるように鎌を構えながらゼリーに向け走る。


ガキィィ---ン  俺の振り下ろした鎌の刃とゼリーの横なぎの剣がぶつかりあい甲高い金属を鳴り響かせる。すぐさま鎌を振り上げ後ろに下がるおなじようにゼリーも後ろに引いた。


魔法を使えばすぐに倒せるがそこは俺の意地って奴だ。


「な~んちってね」


間合いをとりつつじわじわ近づいてくるゼリーに向けブラットドレインを発動した。一瞬でゼリーが萎み光の粒子になった。


「ふぅやっと終わったか」


やっと終わったと思ったらいきなり頭に盛大な狂ったようなファンファーレが鳴り響いた。


「うぐっ・・・なんだこれ・・・」


あまりのうるささに耳を塞ぎこみたくなるがそれも数秒で収まり最初の時計塔で聞いた声が上空から鳴り響いた。


【ははー☆もう一つ目の塔クリアしたみたいだねぇーまぁ一つ目は初日又は2日目でクリアできるくらいの楽勝設定だったからねぇー!☆クリアした子よー調子に乗って2つ目の塔も楽勝とか言って行くと痛い目見るから気をつけな、おっとちょっと口調がすべちゃったー☆まぁとりあえず1時の塔攻略おめでとう!☆引き続き皆クロックがんばってね!】


「うるせぇな・・・」


ふと部屋の端のほうを見ると古ぼけた木でできた宝箱と銀の鍵が落ちていた。


「あれがクリア報酬なのかな?」


近づき宝箱を開けた途端


【称号・一時の塔単独攻略者をゲットしました。ボス討伐ボーナス経験知獲得獲得24→26になりました!ボス討伐報酬エレメンタルマスターの腕輪をゲットしました。】


◆ 

エレメンタルマスター腕輪 分類腕装備


装備時+元素系の魔法攻撃を7%強化する


「うーん・・・いらないんだけど・・・」


元素系の魔法使わないしなぁ・・・まぁいいやとりあえず町に戻ろう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ