⑳戦況の状況は混沌と
クランが作れない^p^
生い茂る樹木の横を走り抜け二〇〇m程走った頃だろうか、ワイルドが急に立ち止まった。
「ん?どうしたワイルド?」
神妙な目つきで辺りを見回しているワイルドに話しかけた。
「チク…超ごめん☆敵陣の真ん中に突っ込んじまった!」
「はい、ドーン!」
鎌を持っていないほうの右手でワイルドの頬を全力でぶんなぐる、だが片手で軽くあしらわれる。
「くそ…」
「悪かったって!とりあえず迎撃しようぜ!」
たいして反省していない表情で笑いながら喋ってくる。
「っち…わぁーったよ…」
「なぁ、チクお前ならここの敵何秒で倒せる?ってあぶねぇなそこの半裸男っ」
「3分、いや1分かな…って達也…」
不意に声が聞こえた方向を見るとワイルドに斧を付きつけられた状態の達也がいた。
「なんだ、チクの友達か!悪かったな!」
「いいってことよ!にしても衰えたなチク、昔のお前なら秒単位で争っていたというのに…」
ゲームの世界でも全然変わらない友達と笑い合いつつ鎌を構えた、それに続き達也も気付いたのか片手剣と楯を構え直した、ワイルドにいたってはすでに姿を消していた。
「右が20、真ん中に30、左に20ってとこか半裸が真ん中に行ったから俺は右行くわ」
「んじゃ俺は左ね、死ぬなよたつや」
まるで買い物にでも行くかのように軽く手を振って走っていった達也の背中を見送り鎌を再度構えなおした。
「ははっ…!死にてぇ奴からかかってこいよ!!!」
目の前にいる剣や斧などを構えた奴等に咆え怯ませる、その一瞬の隙を突き一番右にいる斧使いに一閃、それに反応した剣を持った女に蹴りを決め込み斧を持った男に向け蹴り飛ばす。
「ぐっはぁぁっ!!!」 「ははぁッ!おらぁぁぁ!どんどんこいよぉぉぉぉぉ!!」
---楽しい、現実世界では出来ないであろうムーンソルトをし攻撃をかわしたりやバック転をしてから切りかかったりと肉体全部が軋み跳びリズムを刻みどんどん世界が加速していく。
既に目の前には光になり消えてゆく死体が19体残るのは一人の小柄な体に似合わない大きな両手剣を持った少女だけだった、膝は振るえ目は泳ぎ今にも座り込んでしまいそうなほど俺に怯えている。
まぁ、そうだろうな…さっきまで興奮しまくってはぁはぁいってたから気にしてなかったけどよく見ると全身血だらけで顔にまで血がついてるし…
「ひっ、ひぃっ」
一歩近づいただけで怯えられてしまった。
「…おちつけ、戦う意思がねぇなら俺はおそわないからはやくどっかいきな」
「あ、ありが…っな…なんで…」
刹那---俺がちびっ子に背を向けて歩き出した瞬間後ろから小さな悲鳴が聞こえた、慌てて振り向くと黒い虎があしらわれた鎧と虹色に光る剣を持った男が立っていた。
そして胸には達也と同じようにクラマスの証である赤い勲章がついている。
「…おい、てめぇ、なんでクラメン殺してんだよ?…」
「あん?敵前逃亡する屑は俺らのクランにはいらねぇんだよ、後てめぇじゃねぇだろ貴方様はとでも呼びな格下が」
…いきり立っている拳を緩め静かに息を深く吐き呼吸を落ち着かせる、本当ならばこんな屑さっさと殺したい…が雰囲気でわかるこいつは今までの敵とは違う。
息を軽く吐きそれと同時に踏み込み体を加速させる、そして屑の横に回りこむ、が反応され剣が俺の顔の前を風音を鳴らしながら通り抜く。
初めて攻撃に反応されたことに驚きつつもすぐにバックステップをし横向きに鎌を薙ぎ払う、だが鎌の先端部と剣の
側面がぶつかりあい弾かれてしまう。
一瞬、一瞬が気を抜けない命のやり取り、現実世界では味わえない高潮間怒りから楽しさに変わってゆく自分の心境に矛盾を感じつつも鎌を振るい続ける。
だがすべてを弾かれ流され交わされる、お互いが一撃を食らえば死ぬという極限の世界、声を荒げ体を奮い立たせ全身の力をすべて込めた一撃を目の前の一人の男に向け放つ、男もそれに答えるかのように叫び剣を俺に向け縦に振るってくる。
------一瞬の差だった剣が俺に届く寸前に俺の鎌が相手の腹を掠めるそして剣が俺の頭を掠める前に前のめりに踏み込みダッキングをし避ける。
肌を赤黒く染め全身から血を吹き出しながら光となり消えてゆく男に向け一礼をし俺はその場を去っていった、男は光となって消える寸前にこちらを向き笑っていた。
「はは…勝った!!!」
くらますの勲章は色によってランクが変わります
緑<青<黄<赤ですさらに上がありますが今のところ赤が最高です
改訂作業がすすまない!




