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7『・・・まだ物語は始まってさえ無い 信じられるか? これ7話目なんだぜ?』

 7話目です


 すみません だいぶ遅れました


 いろいろと理由はありますが


 もはや言い訳はいたしません



 開き直ります



 後少しで現実の苦行から解放されますので 待ってて下さい



 それでは第7話です お粗末な出来ですが・・・


 スナック感覚でどうぞ~



道理無く立ち止まることは悪では無い。道理無く立ち塞がることが悪なのだ。


ならば正義とは歩を止めぬ者であるはずだ。










「なっ…」


 秘書っぽい人によって明かされた衝撃の“俺の身体処分宣言”。なんだかんだでなんとかなるんじゃね? と、たかをくくっていた俺の希望を一瞬で八つ裂きのバラバラの木っ端微塵にしてくれやがった。


「なっ…!」


 しかも、勢い余って俺の中の何か貴いものをブチィッと切ってしまった。早い話がぶちギレた。


「なんっっっじゃ、そりゃー!!?」


 大絶叫。


「処分!? えっ、“処分”って言った!?」



 ぶちギレとは言ったものの、その実怒りよりも驚きの方が大きかったりする。


 まぁ、所詮比較したら驚きの方が大きいというだけの話だが。


「先程、焼却炉にて焼却処分を終えました。正確な時刻は16時2分じゅうに……」



 怒りだったり驚きだったりでフリーズしてる俺にお構い無く、全く動じずに報告を進める秘書っぽい人。


 あまりに淡々とし過ぎていて、もはやこの人の中で俺は『ヒト』でさえないのかもしれない。


 せめて霊長類くらいには思っていて欲しい。



「人の身体に何してんですか!?」


「……チッ」


「舌打ち!? 今舌打ちした!?」



 俺の怒りもどこ吹く風の秘書っぽい人。今も腕を組んだまま俺を見下している。


「落ち着きたまえ、君っ! まずは話を聞いて欲しいのだよ!」


 白衣さんは俺を落ち着かせようと頑張っている。


 しかし、その話を聞かない俺。


「ふざけんな! 俺の身体を返してくれ!!」


 お前らは何で俺を助けたりしたのか、こんなことになるくらいならあのまま死んでいた方がマシだった。


 そんな言葉が頭ごなしに出てくる。彼女達が善意で自分を助けた事くらい分かっているというのに。


 身体を失った自分が今、生きていると言って良いのかさえ分からず、ただその不安を彼女達にぶつけることで自分を保つ。


「だから話を聞きたまえと言っているのだよ!」


「うるさいっ! うるさいうるさい!!」


 まるで子供のように目を閉じ耳を塞ぎ同じことを叫び続ける。


 そんな状態になった俺に白衣さんが近づいてくるのが気配で分かる。


「私の話を……っ」


 何だか白衣さんの声のトーンが下がったような……。しかも、何かを振りかぶるような気配を感じて目を開けてみる。


 すると、


「聴けえええええええ!!」


 ドッ! っという鈍い衝撃と共に頭に走る激痛。


「ぐぼぉ!?」


 転げ回る俺の視界の端に何かを振り切った白衣さんの姿が写る。


「いっ℃%#&*@§◇■っ!?」


 もはや言葉でさえない悲鳴? のようなものを上げる俺。


 間違い無く画面の端にクリティカルヒット! の表示があるはずだ。ちょっと探してくれ。


「ハァ、ハァ、……ちょっとやり過ぎた?」


「博士、さすがです」

 地面をのたうち回る俺を見て駆け寄る白衣さん。


 その手に握られているのは大型機材用の身の丈程はある特大スパナ。殺す気か。


「~~~!?(ソレどっから出した!?)」


 壮絶な痛みに頭を抱えながら白衣さんに無言の抗議。っつうかまともに声が出ない。これ頭割れてんじゃねぇかな。



「話を聴こうとしないのが悪いのだよ」


 特大スパナを白衣の中に仕舞いつつ言ってくる。四次元ポケット…?


 どうでもいいが何故こうもシリアスムードが続かないのか。


 普通はこんなの『超痛い』程度ですまないからね? 体は子供、頭脳は大人みたいな名探偵が必要な事件になりかねないからね? 普通。









「じゃあ、説明をはじめるけど、ちゃんと聞いておくのだよ?」


 ……場の空気がある程度治まった頃に白衣さんが切り出す。


 クリティカルヒットの痛みは未だに治まらないが。


「……何の?」


 黙ってるとまたクリティカルヒットが来そうなんで聞き返してみる。


 すると、


「勿論、貴方の肉体を取り戻す方法についてです」


「……は?」


 何か予想外な言葉が聞こえた気がして聞き返す。


「チッ」


 舌打ちが返ってきたが気にしない。


「身体っ、元にもどんの!?」


 突如現れた希望にテンションが上がる俺。


「いや、でも“元に戻すのは不可能です”みたいなこと言ってなかったっけ?そもそも焼却処分って嘘だったのか?」


 上がったテンションを抑えつつ疑問を挙げる。


「“すぐに”元の体に戻すのは不可能と言ったはずです。焼却処分も嘘ではありません。……それと今のは私の真似のつもりですか? 似ていないので辞めて下さいますか? 気持ち悪い」


 すぐに秘書っぽい人が疑問に答える。最後に付け加えられた言葉と、蔑むような視線のナイフが俺のピュアなハートをズタズタにする。


「事故によって損壊した君の肉体はさっき話したとおり、どうしようもなくボロボロで処分してしまったけど、君の肉体を取り戻す手が無くなった訳じゃない」


 俺を苛める秘書っぽい人に代わって、説明を続ける白衣さん。


「その手というのが、私達が誇る最新最強最高の技術力なのだよ! 私達がその気になれば、人間の体を複製することなど朝飯の前の歯磨きと同じくらい簡単なことなのだよ!!」


 高らかに宣言した白衣さん。とにかく簡単だという事を言いたかったのだろうが、ちょっと微妙なカンジ。


 言いたい事は分かったけども。


「え~っと、とりあえず複製って何?」


「……説明しても理解出来ると思えませんが……」


「さぁ、喧嘩だ(怒)」



 常に俺をバカにするスタンスの秘書っぽい人に挑みかかるが、白衣さんが乱入してきたおかげで場はおさまる。



 秘書っぽい人とはいつか決着を着けないといけない。



「それでは私が説明しようではないか!!」




 ………。




 ……はい。


 という訳で、白衣さんから説明を受けました。


 頭の弱い生徒(俺)のためのサルでもわかる優しい説明だったんで、その生徒(俺)にも何とか理解することが出来ましたよ。


 白衣さんも俺をバカにしてる気がする。


 まぁそんな訳で、取り乱したりした自分が恥ずかしくなりましたね。


 はい……。


 誰だって体をウェルダン通り越して消し炭にされたらしょうがない反応だとは思いますよ?


 人間としては。


 今は、改造人間ですが。



 では白衣さんから受けた説明を説明いたしましょう。(ややこしい)


 最初白衣さんはヒトゲノムがどうとか、もはや日本語かどうかさえ分からない言葉を使っていましたが、


 とりま、簡単に言えば新しい身体を造ることは案外簡単らしいです。ええ。


 なんか、髪の毛一本の細胞からでも染色体を取り出して特殊な薬品に浸けて培養するとATPだかPTAだかっていう染色体のコピーがどうのこうの、俺のクローンがどうたらこうたらとか言ってたけど。


 良くわかんねっす。


 早い話が何とかなるってことですか。


 ただ、今はその為の資金が無いんだとか。このメタルバディを造ったせいらしい。


 どうすんねーん。


 とか言ったら殺される気がしたんで黙っていると、


「資金が無くなったのはあなたを改造したせいですから、勿論協力してくださいますよね」


 お前らの計画性の無さが招いた事態だろが! 誰が協力なんぞするか! バーカバーカ!


 なんてね。


 恐いから言えない。


「はぁああ……。分っかりましたよ。それで? 俺に何させる気ですか? 多分このメタルボディじゃ、バイトだって面接の段階で落とされますよ? ろくにコンビニのバイトも出来ないと思いますぜ? それともヒーローショーのバイトですか? マスクさえ着ければ衣装要らないし。あれ、けっこう天職じゃね?」


「いや。別にバイトはしなくていいのだよ。ただ、ちょ~っと私達の“お仕事”を手伝ってくれればね」


「へぇ、その“お仕事”とやらは何なんですか?」


 何故か白衣さんが秘書っぽい人の後ろに退がる。お仕事の話は秘書っぽい人がするらしい。


「簡単に言ってしまえば世界平和の為の活動、っとでも言いましょうか」


「世界平和?」


 何だか漠然とした言い方から疑問と共に予感めいたものを感じる。勿論悪い方の。


 なぜだろう……世界平和ほど平和的な響きのある言葉は無いはずなのに、どうしようもなく怖い。



 そして何故だろう。



 俺はこれからとんでもない世界に足を突っ込む事になる気がするのは……。



「地球上の誰もが望み渇望する世界平和。世界中から戦争は無くなり、貧困は消え、差別が無くなる。我々はそれを自身の手によって成し遂げようとしています」


「………」


 何だかとんでもなく壮大な話をし出した秘書っぽい人。


 あれ? さっきまで俺達お仕事の話をしていましたよね? いつの間に地球規模の理想を目指す宗教の話になったのだろう。


「──現代のこの世界に生きる者である我々は地球を救うという崇高なる使命を担って「タイム!!」……なんですか?」


 大層な事について何だか気持ち良さそうに喋ってる秘書っぽい人の話を止める。


 とてつもなく嫌そうな顔で俺をみる秘書っぽい人。


 だがもはやめげる事はしない! 立ち向かってやる!


「ごちゃごちゃと面倒臭いんでそのお仕事のお名前を完結に教えて下さい本当にすみません!! ごめんなさい!!」


 残念ながらびびりな体質は簡単には治らないようだが、言いたい事はしっかりと言えたぜ。


 いつか謝らずにしっかりと格好よく言ってやりたい。男らしく。


 そんなカンジで土下座する俺を見下しつつ、秘書っぽい人が少し考えた後。


「そうですね…。所謂、正義の…」


 土下座を解除しつつ秘書っぽい人を見上げる。


 そして秘書っぽい人の次の言葉が俺に更なる疑問点を増やすのだった。



「“正義の世界制服者”といったところです」




 ………………ぱーどぅん?










 お帰りなさいませ~



 今回はご覧のようにキャラ崩壊が激しい回となっております 物語を強引にでも進めていこうとした結果です



 何かもうホントすんません



 これからも精進しますので お心の広い方々はまた見てやって下さい


 それでは 次回の投稿が何時になるかわかりませんが また会いましょう



 ではでは



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