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第61話「また紙盗まれたからガチで犯人探してみたけど質問あるw?」(5/12)後編

数分前のハーゲンナッツの屋敷。

静かな空間に、紅茶の香りが漂っていた。


ココアは、記録の水晶を見つめていた。

その瞳は、何も語らないまま、映像を最後まで見届ける。


「……わかった。秩序のため、粛正する。」


その言葉は、冷たいが揺るぎなかった。




~現在~


「私は神の使途…ココア。大人しく、そこの天使を差し出せ。」

ココアがアイスを指差す。



3人はぎょっとした顔をして顔を見合わせる。


「ケディ、撤退した理由…これ…」

キャンディが、ゆっくり立ちあがり身構える。


「……待て。彼女はもう戦えない」


「もう一度言う。無駄な殺生や争いは避けたい。‟状況は整理すれば解決できる。感情に流されるな、状況を見ろ。”」

その言葉にチョコレートは振り返る。


「おまえ…」


キャンディは剣を構える。

だが、ケディとの戦闘で負った傷が深く、足元がふらついていた。


「……逃げて」


チョコレートは少し悩み


「わかった。信じるぞ。」


チョコレートはアイスを抱え、静かにその場を離れる。



「賢明な判断だ。非戦闘員の2人がいなくなれば君も逃げることができる。それに…」

ココアはゆっくりとキャンディに向かう


「仲間の前では見せれない残酷な一面が君にはあるんだろ?」



〇~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



背後からの気配


「神の使途の方ですね。ここまでお疲れ様です。」


戦闘をしようと身構えるキャンディをよそに話しかけたのは、イエローシールだった。


その笑顔はいつも通りだ。


(1人を足止めするだけでも、いっぱいいっぱいなのに…)



「下賤な人間ごときに神の使途様の手を煩わせる必要はないかと思います。」

イエローシールは日本刀を抜き

キャンディに向き直る。


(どうする…。ココアがチョコレート達を追ってしまったら、2人が…)

キャンディは必死に考える。


「うむ。ハーゲンナッツと違い。お前は自分が動くという気があるな。ちゃんと評価しとくぞ。」

ココアはチョコレートの行った方に、ゆっくり足を進める。


キャンディが制止しようと飛びかかろうとする。


がキャンディの鼻先をイエローシールの日本刀がかすめる。



「ぐっ」

後退を余儀なくされるキャンディ


「どういうつもりだ?」

しかし、それに対して苦言をていしたのは、キャンディではなくココアだった。


キャンディに振った日本刀の刃先は、そのまま静止せずココアの首元にいっていた。


ココアの剣で防いでいたから良かったもののココアが防いでいなかったら、

ココアの首が飛んでいた


「あちゃ~申し訳ありません。神の使途様。手元が狂ってしまいました。」

ニコニコと笑うイエローシール


イエローシールは「行け」とアイコンタクトをキャンディにした。


キャンディは驚きながらも、静かに頷く。


「……ありがとう」


イエローシールは微笑み、剣を構える。


「…やはり下界の人間はバカですね。一度助けたくらいで、僕を良い人とか思ってますよ…きっと。」


ココアはイエローシールを睨む。


「血迷ったか?お前ごときが時間を稼いだところで結果は変わらない。」


「時間を稼ぐ?」

ニコニコしながらイエローシールは剣を構える


しかしキッとココアを睨みつけ

「いいえ。あんたを殺すつもりですよ?」




〇~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  



「いいえ。あんたを殺すつもりですよ?」


イエローシールの言葉に、ココアの瞳がわずかに細くなる。


激怒するかと思いきやクスクスと笑っている。


「不敬を許す。歯向かう事を許すぞ。」

ココアはこういう展開が好きなようだ


ココアが大剣を構えた瞬間、イエローシールの姿が消えた。

神速の踏み込み。風が遅れて吹き抜ける。


刃は、ココアの首元を狙っていた。だが、鎧が火花を散らす。

ココアは一歩も動かず、剣を振るう。空振りの風圧が地面を裂き、イエローシールの頬を切る。


「……やっぱり、通らないや。」


イエローシールは後退しながら、肩の関節を狙う。

刃が鎧の継ぎ目に滑り込むが、筋肉がそれを押し返す。


「攻撃が通らないと判断するや、隙間の多い関節部位に狙いを定めたのは見事だが」


ココアの剣が振り下ろされる。

イエローシールは地面を蹴って跳び、空中で一回転しながら背後に回り込む。


「…噂にたがわないですね。」


三連撃。肘、膝、首。

すべて関節を狙った刃は、鎧の隙間に滑り込む。

だが、ココアは微動だにせず、剣を振るう。


ギリギリで、それをかわす


ぶしゅっ


イエローシールの右頬がキレて出血する。


「完全にかわしても、風圧で、このダメージ…」


ココアは、連続でガンガンと剣を振るう。


イエローシールはかわすが、その都度、風圧で衣類や体の皮膚がそぎ落とされていく。


そして、何度目なの攻撃で


イエローシールが後ろに飛ぼうとしたが後ろに壁があり下がれない。



仕方なくイエローシールは剣を交差させて受け止める。

衝撃が腕に響く。骨が軋む。


「……ぐうぅ…」


そのまま体ごと吹き飛ばされ壁に叩きつけられた



斬撃こそ食らわなかったが、全身が壁にめり込んだ。


「…そ…そんな…」

イエローシールは壁からずり落ち地面に惨めに倒れた。


高貴な天使のそれとは程遠い姿だ。

地面に転がりながら、イエローシールは立ち上がる。

口元から血が流れていた。



「そんな細い剣、一本で俺を相手取ろうなどと…。人を舐めるのもいい加減にしろよ。」


イエローシールは笑う。

その笑顔は、どこか壊れかけていた。


「元人間風情が…」

イエローシールはココアが元人間だと知っていた




◆キャラクター人気投票&作品の今後について◆


---


いつも本作品をご覧いただき、誠にありがとうございます。

作者の**双葉フレディ**です。


本作品は連載開始から約1ヶ月を迎え、これを記念して**キャラクター人気投票**を実施させていただくこととなりました。

日々のエゴサーチを通じて、延べ**1,000名近くの方々**に作品をご覧いただいていることが分かり、心より感謝申し上げます。


---


●人気投票ルール


- **1アカウントにつき最大3票まで**投票可能です。

- 投票は、作品内のどの感想欄でも構いません。コメント欄にキャラクター名をご記載いただければ集計いたします。

- **1人で1キャラに3票すべてを投じることも可能**です。

- 投票の締切は**9月末日**とさせていただきます。


なお、4キャラに投票された場合など、合計票数が3票を超える場合は、各キャラに均等に票数を割り当てる形となります。

例:4キャラに投票した場合、1キャラあたり0.75票となります。


---


●作品の今後について


現在、人気投票の結果は**0票**となっております。

この状況を踏まえ、今後の作品の展開についても検討を進めております。


当初は数年にわたって連載を続ける構想でおりましたが、現時点では**9月末を一区切り**とし、**年内で完結させるかどうか**を判断する予定です。


また、作者自身の創作意欲にも波があり、正直なところ少し気持ちが離れてきている部分もございます。

それでも、これまで応援してくださった皆様には心より感謝しております。


物語の進行には登場人物の存在が不可欠です。

そのため、もし人気投票の結果、登場人物が全員退場となった場合には、**物語の継続が困難となり、打ち切り**という形を取らざるを得ません。


---


●最後に


読者の皆様の声が、物語の未来を形づくります。

お気に入りのキャラクターへの投票や、作品へのご感想など、ぜひコメント欄にてお寄せいただければ幸いです。


皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


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