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第57話「また紙盗まれたからガチで犯人探してみたけど質問あるw?」(1/12)後編


神殿の広場の隅。

キャンディは足を引きずりながら、チョコレートと共にその場を離れようとしていた。


「……でも、ここにいても仕方ないよな」

チョコレートが肩を貸しながら言う。


「……うん」

キャンディは、痛みをこらえながら頷いた。


そのとき、空気がふわりと揺れた。

どこか懐かしいような、甘い香りが漂ってくる。


「おやおや、そんな顔で帰るのかい?」

軽やかな声が響いた。


振り返ると、そこにはハーゲンナッツと名乗る天使が立っていた。

白銀のローブに身を包み、手には金のステッキ。

その笑顔は、どこか胡散臭くも、妙に安心感があった。


「……お前、どこから湧いた」

チョコレートが眉をひそめる。


「湧いたとは失礼だな。私は君たちを見ていたんだよ。ずっとね。イエローシールのやり方には、私も少々……反対していてね」


「……敵対してるのか?」

チョコレートが静かに問う。


「敵の敵は味方…」

キャンディはつぶやく


「まあ、天界にも派閥というものがある。彼は“秩序”を重んじる側、私は“自由”を尊ぶ側。君たちのような存在は、彼にとっては“異物”だが、私にとっては“希望”なんだよ」


「……希望って、俺らニートと殺人鬼だぞ」

チョコレートがぼそりと呟く。


「なんでもいいさ、こんなところで倒れていても仕方ない。私の家に来なさい。治療くらいはしてあげる。」


2人は罠じゃないかと身構える。


「冷静に考えてくれないか?今、君達を倒すつもりなら手間のかかる罠を張るより、この場で効率的で始末した方が簡単だとは思わないか?」


確かにキャンディは戦力外、チョコレートは最初から戦力外

このハーゲンナッツの実力はわからないが、それでも2人よりは大きいだろう。


キャンディは、チョコレートの袖を軽く引いた。

その目は、少しだけ迷っていたが――


「……行く」

「マジかよ。まあ、俺も足引きずってる奴を放っとけないしな」


---


ハーゲンナッツの邸宅は、神殿の裏手にある浮遊庭園の奥にあった。

雲でできた階段を登ると、そこには金と白を基調とした豪華な屋敷が広がっていた。


「……なんか、天界って感じだな」

チョコレートがぼそりと呟く。


「ようこそ、“ナッツ・パラダイス”へ。さあ、こちらへ」


二人は案内され、柔らかな羽毛のソファに座らされた。

すぐに、天界の医療天使が現れ、キャンディの足に光を当てる。


「……あったかい」

キャンディが小さく呟く。


「天界の治癒術は、痛みを和らげるだけじゃない。心も、少しだけ軽くなるんだよ」

ハーゲンナッツが微笑む。


「……で、なんでこんな親切なんだ?」

チョコレートが問いかける。


「鋭いね。当然下心があるよ。」


チョコレートは身構える


「大丈夫。戦う気はないって言ったろ?なあに、私はイエローシールと敵対しててね。正直、目障りなんだよ。」


「……アイスクリームを殴ってた」

キャンディがぽつりと呟く。


「そう。だからこそ、敵の敵は味方…とまでは、いかなくても信用してくれていいよ。」


キャンディの治療が終わると、天使は静かに退室した。

キャンディは、少しだけ足を動かしてみる。


「……完治。戦闘可」


「それはよかった。さて、君たちには少し休んでもらってから、次の“選択”をしてもらうよ」


「……選択?」

チョコレートが眉をひそめる。


ハーゲンナッツは、窓の外を見ながら言った。


「アイスクリームの裁判は、明日だ。正攻法で君たちが証人として出て、裁判で無罪を勝ち取るか、それとも――邪道だが私の“計画”に協力するか。どちらでも構わない。ただし、裁判で勝てる確率は、限りなく0だろう。」


「……計画って?」

キャンディが問う。


ハーゲンナッツは、にこりと笑った。


「天界の秩序を、少しだけ“崩す”計画さ。君たちがその鍵になる。どうだい?少しだけ、世界を変えてみないか?」


---





◆キャラクター人気投票&作品の今後について◆


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いつも本作品をご覧いただき、誠にありがとうございます。

作者の**双葉フレディ**です。


本作品は連載開始から約1ヶ月を迎え、これを記念して**キャラクター人気投票**を実施させていただくこととなりました。

日々のエゴサーチを通じて、延べ**1,000名近くの方々**に作品をご覧いただいていることが分かり、心より感謝申し上げます。


---


●人気投票ルール


- **1アカウントにつき最大3票まで**投票可能です。

- 投票は、作品内のどの感想欄でも構いません。コメント欄にキャラクター名をご記載いただければ集計いたします。

- **1人で1キャラに3票すべてを投じることも可能**です。

- 投票の締切は**9月末日**とさせていただきます。


なお、4キャラに投票された場合など、合計票数が3票を超える場合は、各キャラに均等に票数を割り当てる形となります。

例:4キャラに投票した場合、1キャラあたり0.75票となります。


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●作品の今後について


現在、人気投票の結果は**0票**となっております。

この状況を踏まえ、今後の作品の展開についても検討を進めております。


当初は数年にわたって連載を続ける構想でおりましたが、現時点では**9月末を一区切り**とし、**年内で完結させるかどうか**を判断する予定です。


また、作者自身の創作意欲にも波があり、正直なところ少し気持ちが離れてきている部分もございます。

それでも、これまで応援してくださった皆様には心より感謝しております。


物語の進行には登場人物の存在が不可欠です。

そのため、もし人気投票の結果、登場人物が全員退場となった場合には、**物語の継続が困難となり、打ち切り**という形を取らざるを得ません。


---


●最後に


読者の皆様の声が、物語の未来を形づくります。

お気に入りのキャラクターへの投票や、作品へのご感想など、ぜひコメント欄にてお寄せいただければ幸いです。


皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


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