画用紙
私と君の真っ白な画用紙に、あの日からさまざまな色が塗られた。
私の知らない色ばかりで、新鮮な日々で優しくて暖かかった。
ぐちゃぐちゃに染まっても、また一色一色と色を塗って綺麗な絵を作り上げたんだ。
でも突然破れてしまった。
ビリビリに破れたそれは、テープを使ってくっつけた。
それはとっても不恰好だったけど当時の私たちにはこれしかなかったんだ。
でもテープに塗る色はとっても薄くて、今までとは違った。
だから私たちはその画用紙に色を塗ることを辞めたん
だ。
そして最後に君は「バイバイ」って私の絵に初めて文字を描いたんだ。
その文字が私はずっと忘れられない。