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いつもそばにいた。生まれた時からずっと。

物心ついた時には大切な宝物で、

そばにあって当たり前、君は私の心臓だった。




ーー私、荒川日和あらかわひより上村凛うえむらりんは家がお隣同士の生まれた時からの幼馴染というやつだ。 

母親同士が同い年だったことがきっかけで仲良くなり、まさかの予定日が一日違いで、病院も一緒だったらしい。

どっちも女の子だと嬉しいね、なんて生まれる前はよく話してたらしいけど、凛が男の子とわかってからは大きくなってふたりが結婚したら嬉しいってふざけて話していたらしい。


私の記憶の中の最初の凛は幼稚園児の時で、ボールを持って泣いてる姿だ。一緒に行ったバレーボール教室で私が投げたボールが顔に当たって鼻を真っ赤にして泣いてる姿。私はその瞬間に心臓が異様な速度で動いたのを覚えている。体温が上がり胸がぎゅと苦しくなって、口の渇きを感じた。きっとそれが私が凛に惚れた瞬間だったのだと思う。


その日からずっと私は凛にべったりだった。朝起きたら凛のところに行くと泣き、夜は凛から離れたくないと泣き、それはそれは手のかかる子供だった。


小学校、中学校とどれだけ成長しても私は凛から離れなかった。思春期にどれだけ他の同級生に揶揄されてもそんなの関係ない。私にとっては凛が全てだったし、凛にどれだけ大切なものが増えても、私には凛だけが大切なものだった。




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