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リベルタス・オンライン 〜バグでレベル0&ステータス最弱に固定されたので、全力で縛りプレイやります〜  作者: たなかくんハイパー


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"それ"をイジるのはタブー

 果てしないレベリングの末、ようやく65535の経験値を回収、つまるところ『リトルボム』の獲得に成功した。いやほんと大変だった。でも俺最初はこんなだったんだよな……? 慣れってこわい。

 ついでにタマグライの刀身も復活してきてる。


 爆発しながら俺は山の方へと向かった。

 最後にあの親父さんの墓参りにでも行こう。倒してラセツを助けてきたって知ったら……まぁ喜んでくれるかな?

 どう思うかは知らんけど早速レッツゴー!


 ◇◆◇


 さてと、墓について塩を投げたが……反応がない。

 前みたいに「い゛た゛た゛た゛た゛た゛」ってでてくると思ったのだが……。ラセツがいなくなったからスッキリして成仏した……とかあり得るな……。

 何度か塩を撒いてみたがやはり。

 こりゃもう会えないのか……。なら花束でも添えておくか。

 ……と思ったが経験値と共にスキルも剥奪されてたんだわ。

 仕方ないから帰るとするか。


 俺が墓を後にしようとすると……


「ガッハッハ! それでよぉ! あん時俺ぁなぁ!」

「……本当にすまなかった……」

「あぁん? いいってことよぉ! 俺とお前の仲だろォ?」


 一升瓶片手に笑う亡霊その1と申し訳無さそうにうつむく亡霊その2が入ってきた。

 うーん、あれ親父さんとラセツじゃねぇか。

 成仏してねーじゃん。一瞬お供え物しようとした俺の気持ち返せ。


「おっ、小僧。来てたのか」

「せっかく墓参りに来てやったのにあんたそれはないだろ!? 成仏したかもしれないってことでしみじみした感じになってたのにさぁ! てか墓離れられるのかよ!」


 おいマジで返せしみじみ。


「おぅ、お前がラセツを元に戻してくれたんだってな。本当に、ありがとうな」

「どうも。ところで何かお礼の品があったりしてもいいんじゃないかなぁと」

「礼だと? うーむ、渡せる物は……そうだ、こいつをやろう」


 親父さんは墓の下に手を入れ、ゴソゴソと何かを取り出した。


「よし、これでどうだ」


 親父さんが渡してきたのは、金槌だった。


 [匠の金槌]

 かつての名匠が使った金槌。打たれた刀は数しれず、いずれも名刀と呼ばれた。ただしただの金槌である。大事なのは職人の腕。

(特殊効果無し)


 金槌ねぇ……。しかも効果無しって。

 別に生産職でないし、何に使おう。売り飛ばそう。


「さぁさぁ小僧、俺らぁ今から1杯やるんだ。帰った帰った」

「感謝する相手にする態度がそれかよ……。まぁかしこまられるのも嫌だな。それじゃ」


 俺は墓を後にした。なんか損した気分がする……。


 とりあえず行くあてもないので、ハジマーリに向かうことにした。その道中、モンスターが大量にスポーンする平原。

 何やらめっちゃ燃えてる。炎がもうすごいことに……。よくよく見ると、モンスター相手に一方的な虐殺にしか見えないことをするイグニスがいた。

 しばらく見ているとこちらに気づいたようで


「あら、ゼロじゃないの」

「オッスオッス……何やってんの?」

「見ての通り、レベル上げよ」


 レベル上げ……? イグニスのレベルは既にMAXの150で……あ、

 イグニスの頭上を見上げると、あの王冠マークは消えていて、Lv127の表記が。


「あれれ〜? もしかしてEXモンスターにでも負けちゃいました〜?」

「……そうよ。アイツほんっとに理不尽難易度だったのよ。一回負けただけでレベル80まで下がったし!」

「おやおや、リベルタス最強と言われるイグニスさんが負ける相手とはねぇ……」


 俺はおもむろにタマグライを取り出して見せつけてやった。


「ちょっと、何よそれ」

「皆さんご存知、EXモンスターのタマグライさんだよ」

「……またあんたが倒したの?」

「御名答御名答、いやぁ実に強かったよ。俺の素晴らしい発想が無ければ負けてたねぇ」

「ケケッ、頭のおかしいの間違いだろォ?」


 喋り出したその刀に驚くイグニス。まぁそりゃそうなるわ。


「そいつ……喋るのね」

「EXモンスターはよく喋るって言ってただろう? あ、そうだそうだ。タマグライ、こいつが例のキレる娘だぜ」


 タマグライに目があるのかは知らないが、まじまじとイグニスを見つめるようにして……


「カカッ、こいつは噂通りだ」

「だろう? 俺と大差ないだろ?」

「こりゃラセツの方があったなぁ!」

「きっと硬さならこっちが勝ってるぞ!」


 イグニスは何を言っているのかわからないという風に首をかしげ、しばらく笑う俺たちを見る。

 そして俺とタマグライの視線に気づき、顔を赤くして双剣を取り出した!


「殺すっ!! あんたも刀もへし折ってやるわよっ!!!」

「な? よくキレるだろ?」

「あぁほんとだ。よし、逃げるぞ! 今へし折られたら再生できねェぞ!」

「合点承知!」


 俺はタマグライをしまって全力で逃走した。

 いやぁ、マジで死ぬかと思った。これからイグニスをイジるのはやめた方がいいってレベルで怖かった。

 ちなみにギリギリでタマグライは2割くらい折られましたとさ……。

3日くらいサボりました。ぼくはげんきです。

一応アイテムの説明等を追加することにしたので気になったら今までの話見返してきてください(見なくても問題はない)。


そろそろアプデのこと触ります

それでは

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― 新着の感想 ―
[良い点] 親父さんとラセツ仲良くしててよかったじゃないの、まぁ「あなた方の幸せが私にとって1番のお礼です」とか言わないわな。匠の金槌は(特殊効果なし)で即察したね笑 [一言] もう3人(2人と1本?…
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