始まり
俺は海斗、今はカイトという。転生前と同じ名前だ。俺は生まれつき不自由な足をしている。だが王族だった。三番目の王子だった。それでも俺は絶望しなかった。まあ前世の記憶があるから不自由なかんじがして大変だったがな。今は五歳だ。車イスで生活している。メイドが押してくれる。メイドはアンナという。
「アンナありがとう自分で動かすからいいよ仕事に戻って」
「いえこれが仕事なのでお気遣いなく」
「いいよ、一人で出来るから」
「カイト様そういってこの前は一人で格闘してたじゃないですか?」
「それは気のせいだよ」
「いえ、しかとこの目で見ました」
「いいからいいからそんなこと言ってるとジャムクッキーあげないよ?」
「わ、わかりました。ではまた様子を見に来ますから」
「了解、じゃあね」
「はい、何かあれば呼んで下さいね?」
「はいはい、約束のクッキーだよ、はい」
「ん~!美味しい!幸せ!」
「ふふふ、じゃあ」
「はい、では・・・・」
「あ~あ、食事が言うほど進んでないから食事改革しようか」
「カイト様また来て下さったのですね!」
「暇だったから厨房に来たよ」
「今日は何を作りましょうか」
「ビーフシチューにしようか」
今から旨そうだなと心のなかでよだれを流していた。トマトスープは作っていたがビーフシチューはまだだった。赤ワインも胡椒もトマトもバターも揃ってる。
「完成、覚えた?」
「はい!しかと記憶に焼き付けました!」
「これは俺の大好きなメニューだからちゃんと作ってね、期待してるよ!」
「はい!がんばります!」
「ははは、味見してみて」
「はい、ゴクリ、なんという深い味わいパンにあいそうですね!」
「黒パンでも美味しいだろうね」
「はい!」
「父上にも食べて貰おうか」
「絶対喜びますよ」
「だといいね」
料理長は父上に美味しそうな白い皿に盛ったシチューとパンを持っていった。早い昼飯にしよ。それにしてもいい出来だ。




