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1 ベルクソン

 

 ベルクソンは著書「笑い」で彼の芸術論・文学論を披露している。ベルクソンによれば、喜劇と悲劇は対立的であり、喜劇は外面的、悲劇は内面的である。また、喜劇は社会的であり、悲劇は個を狙う。

 

 悲劇というのは、ベルクソン的に言えば、作者の内面が様々な登場人物に分化していく過程で得られる。ベルクソンが「精神は互いに交差したりしない」とか「悲劇詩人は他人の観察を必要とはしない」という風に言うのはその為である。わかりやすく言えば、マクベスとかリア王とか、ハムレットという人物はシェイクスピアという人物の内面の分化する過程で得られたものだ。今、私が「分化」という言葉を使っているのは、悲劇にキャラクターは複数登場するから言っているのであって、それ以上の意味はない。

 

 ベルクソンの文学論自体、それが正しいかどうか、妥当かどうか考察する必要があるが、私はそれを読んで衝撃を受けた。ショーペンハウアー「意志と表象としての世界」の中の芸術論以来の衝撃だった。今はとりあえず、この線で考えてみたい。



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