派閥争い
前回の続き。
ある国の内閣。
「女性登用」を旗印に、女性大臣が複数いた。
ただし、水面下では連立与党の派閥争いが。
政権から「お友だち」とされた派閥には、組閣に際して「イスの数」が保障された。
反主流派とみなされた派閥は、万年「冷や飯」に。
中には、不穏なことを考える関係者も少なくなかった。
そういう一人が、内閣のイメージダウンをはかるために、
国会のテレビ中継で衝撃を与える作戦を立案。
「必要なもの」が手配された。
自国ではなく外国に。
そして、「標的」とされた複数の女性大臣の秘書たちに、
一生暮らせるほどの、多額の報酬が提示された。
「標的」は複数の女性大臣で、「必要なもの」を開発した国の研究施設には、
成功率を向上させる対策が依頼された。
もちろん、ただでは不可能。
(続く)