一体目
ほぼ失踪レベルで更新が出来ずに申し訳ありません……
更新速度を戻せるように頑張りますので今年もどうかよろしくお願い致します……!
メンバーを包んだ光があける。
ユウノたち13名は疲れた様子でため息を揃って吐き出す。
中には舌打ちをする者もいた。
――――そして、全員が心をひとつに叫ぶ。
『クソイベントめぇぇぇええええ!!』
その声は戻ってきたギルドホームの【組織間転移門】周りにこだまする。
――――この時既にユウノたちはイベントを何度も周回していたのだ。
そもそも【レイドボスモンスター】との連戦を何度も何度もこなせるプレイヤーはそう多くない。
しかし、出てくる【レイドボスモンスター】は雑魚も雑魚。
お呼びでない【レイドボスモンスター】ばかりの登場にユウノたちはうんざりしていた。
【レイドボスモンスター】との連戦に疲れた様子はない。
ただ、単純にやる気の問題のようだ。
「……いくらなんでも出現率絞りすぎじゃねぇか……?」
ユウノは頭を抱えて呟く。
その言葉に【十二天将】のメンバー全員が同意する。
「やる気を削がれたわね……」
肩を落とした様子のアマネ。
このイベントは相当難しいものになると踏んでいたため、ユウノ、【十二天将】全員でのレイドを組んで参加したのだが、今まで出てきた【レイドボスモンスター】程度ならここまでする必要はなかったと言える。
万全に準備していた消費アイテムはそのほとんどを残して、レイドメンバーのやる気は底をつきかけていた。
「……今日は次で最後にしておくか」
そう呟いたユウノの言葉に皆が頷く。
座り込んでいたメンバーの重い腰が上がり、再び【組織間転移門】の前に立つ。
「もうここまで来ると次は何が出てくるか楽しみになってくるな」
目当ての【レイドボスモンスター】が出ないからこそ、今度はどんなネタ枠の【レイドボスモンスター】が出るのかという方向に楽しみを見出していたユウノ。
どうやら他のメンバーもそうだったようで最早ピクニックにでも行くかのような緩い空気がその場を満たしていた。
ユウノは気だるげに【組織間転移門】を操作する。
そしてその場のメンバーを包むのはもう何度も見た光。
ステージ転移のためのその光を見るのも億劫な程にユウノたちのやる気は削がれているようだった。
視界が光に覆われ、一瞬ブラックアウトする。
次の瞬間視界に広がったのは一面が白い遺跡。
天井はくり抜かれたかのように開けており青空が見え、円柱状の柱に囲まれたその遺跡は地面一帯に幾何学模様が描かれていた。
――――【遥かなる聖域】
ユウノたちはその場所の名前を知っていた。そして理解した。
――――ついに当たりを引いたのだと。
脱力した体に力が入る。
枯渇しかけたやる気に火が灯る。
全員が好戦的な笑みを浮かべて自らのメイン武器を握りしめた。
【遥かなる聖域】その中心で光の粒がまとまり形を成していく。
【レイドボスモンスター】連戦における一体目が出現しようとしていた。
――――『キュォォォォオンッッ!』
響き渡るのは咆哮。
その咆哮の主は、ドラゴン。
以前戦ったコヒナを守っていたドラゴンたちよりも身体は大きく、全身を覆う白銀の鱗はいかなる攻撃も弾いてしまいそうな程に立派であった。
――――【聖域の守護龍・ラメド】
それがユウノたちの前に現れた龍の名だ。
【遥かなる聖域】を守る【レイドボスモンスター】のうちの一体。
【遥かなる聖域】は【ニッポン】には無く、その性質上ユウノたちですら全ての【レイドボスモンスター】と戦ったことはない。
「こいつの行動パターンは頭に入ってるよな……?」
ユウノが腰の日本刀の鯉口を切りながら今にも突撃していきそうな姿勢を取りながら言った。
【遥かなる聖域】は現実世界で言うところのエベレストの頂上にある場所だ。
そこに行くためには必ずエベレストを自力で登らねばならない。
世界一高いと言われる山を登りきらないと到達できないその場所は、道中のモンスターの強さも相まって生半可なプレイヤーではたどり着くことすら出来ない。
所々にセーフポイントは設けられているため、休みながらの攻略は出来るものの、言ってしまえば面倒くさいの一言に限るのだ。
【聖域の守護龍・ラメド】はユウノたちを敵だと認識し、その巨大な身体を動かし始める。
くり抜かれた天井から射し込む光を反射して輝く白銀の鱗。
そして巨大な顎を開いて威嚇するように再び咆哮。
――――それが戦闘開始の合図だった。
ユウノたちは言葉を交わすことなく散開する。
【聖域の守護龍・ラメド】の正面から堂々と突撃して行くユウノ、アラタ、ダイン。
ダインを真ん中に、ユウノとアラタがそのサイドを固めて疾走する。
右側に回り込むのはマリィ、イルム、ララノア。
イルムを先頭にその後ろにマリィ、ララノアが追随する。
左側に回り込むのはソフィア、イカルガ、アマネ。
ソフィア、イカルガ、アマネの順番で一列に並び素早く移動する。
そしてその場に留まるユウギリ、ハース
、アリィ、イリィ。
ユウギリ、ハースを守るように一歩前に出たアリィとイリィが構える。
先に攻撃を仕掛けたのは【聖域の守護龍・ラメド】。
巨大な両翼を広げると、頭上に巨大な、天井を覆うほどの魔法陣が展開される。
――――上級魔法【極光の雨】
広範囲を無数の光の槍で穿つ殲滅用の魔法だ。
どうやら【聖域の守護龍・ラメド】は散開したユウノたちを一網打尽にするつもりらしい。
しかし、その程度で簡単にやられてしまうほどユウノたちはヤワではない。
「『ユウギリ』!行けるか!」
ユウノは振り返ることなく後方のユウギリに向かって言った。
放たれる寸前の【極光の雨】を見つめてユウギリは艶やかな笑みを浮かべる。
「あの程度楽勝でありんす」
ユウギリが【聖域の守護龍・ラメド】に向かって手を伸ばし、発動させる魔法は【魔法引動】。
その効果はただ単純に発動された魔法を自らに集中させることだ。
広範囲に降り注ぐはずだった【極光の雨】はユウギリに向かってその全てが放たれようとしている。
「一応離れるでありんす」
その言葉を聞いたアリィ、イリィ、ハースはユウギリよりも数歩ほど後ろに下がり、確認したユウギリはふぅと息を吐き出す。まるで3人が離れるのを狙ったかのようなタイミングで【極光の雨】は放たれた。
ユウギリに着弾する直前。
――――ドロリと、それは溶けた。
溶けたのは【極光の雨】ではない。
溶けたのは――――ユウギリの身体だった。
【聖域の守護龍・ラメド】に向けられていた手が、腕が、胴体が、足が、ユウギリの身体全てがまるで形の定められていない物のように揺らめき、一瞬で黒い液体のようなものに変化した。
ユウギリだった黒い液体のようなものは【極光の雨】を受け止めるように体積を増す。
そして、黒い液体のようなものに【極光の雨】が触れた瞬間、まるでブラックホールにでも飲み込まれているかのように消えていく。
――――正しくは消えているのではない。
黒い液体のようなものが【極光の雨】を喰らっているのだ。
――――【暴食の粘液体】。
【種族】で言えば【神話族】では無いものの、特殊なのには変わりない。
なにせ【異種族】に分類される【暴食の粘液体】だが、その性能は【神話族】にも引けはとらないのだから。
【異種族】の中に存在する特殊な【種族】――――【大罪シリーズ】とプレイヤーたちは呼んでいるその【種族】は【七つの大罪】である【暴食】、【色欲】、【強欲】、【憤怒】、【怠惰】、【傲慢】、【嫉妬】の名前を冠している。
それぞれに固有の能力が備わっており、使いこなすことが出来ればまさに一騎当千と言えるだろう。
しかし、この【大罪シリーズ】である種族はどれも一癖も二癖もあるものばかりである。
なにせ、人間には存在しない器官を操らなければならないのだから。
人間には存在しない器官を操らなければならないというのは他の種族でも言えることだが、【大罪シリーズ】はその比ではない。
例えば――――溶けた四肢や身体をどのように動かすのか。
こんなもの普通に生きていれば体験することはまずないのだから。
「――――ごちそうさまでありんす」
時間でいえば一瞬であったが、【極光の雨】の全てを喰らい尽くしたユウギリは溶けた身体を再構築して元の姿に戻ると満足気にそう呟いて唇をペロリと舐めた。
【HP】が変動していないところを見るに――――ダメージは受けていない。
むしろ【魔法引動】の発動のために消費したユウギリの【MP】が回復している。
それは【暴食の粘液体】の固有能力に答えがあった。
【七つの大罪】である【暴食】を冠する【暴食の粘液体】の固有能力は【暴食】。
非物理系統の攻撃を喰らうことで自らの【MP】もしくは【HP】に変換できるのだ。
もちろん喰らうにしても条件や限界はある。
【暴食の粘液体】には【GP】というものが存在し、喰らうほどにこのゲージが増えていく。これを超えると喰らうことは出来ず、もしその状態で喰らおうとすると、【MP】は枯渇し、【HP】は本来の最大値の半分で固定されてしまう状態がしばらく続いてしまう。
そして、変換する先である【MP】、【HP】が満タンの場合も喰らうことはできないのだ。
――――ちなみにだが、ユウギリの【GP】は【レイドボスモンスター】の放った上級魔法を喰らい尽くしてもなお、全体値の一割にも満たないほどしか増えていなかった。
「流石の大食漢っぷりだな」
あまりの余裕さを見せるユウギリを見てユウノは笑みを浮かべて呟く。
「そんなこと言ってたら【ユウギリ】さんに怒られますよ……」
「おっと……失言失言……。
――――そろそろ真面目に行こうかね」
今まで浮かべていた笑みを消し、【聖域の守護龍・ラメド】の次の動作に備える。
既にすぐ側まで近づいてたユウノたちに対して【聖域の守護龍・ラメド】が取った行動は前足による薙ぎ払い。
地面ごと根こそぎ抉り返す程のその剛腕はユウノ達へと迫り、そして、激しい衝突音の後にピタリと止まった。
「――――助かる【ダイン】」
「気にするな。
これが俺の仕事だ……行け。この程度いくらでも止めてやろう」
【聖域の守護龍・ラメド】の前足での薙ぎ払いをダインは自らの巨大なグレートソードを振り下ろし止めたのだ。
その体格差はおおよそ数十、いや数百倍。
そんな敵からの攻撃を自らの一振りで止めていた。
ユウノ、アラタは悠々と受け止めたままのダインの横を駆け抜ける。
瞬きをする程度の時間の後、互いに合図をしたわけでもなく抜刀すると攻撃のために構え、【聖域の守護龍・ラメド】の喉元を狙う。
ユウノは空中に足を踏み出し空をかけ、アラタは自らのステータスをフル活用し脚に力を込めると一歩で跳ぶ。
「「【穿空】!」」
放たれたのは同じ【技能】。
目にも止まらぬ神速の刺突は吸い込まれるように喉元を抉る。
しかし流石は【レイドボスモンスター】、ユウノ、アラタの攻撃を認識し防御系【魔法】を即座に発動した。
ユウノがいつも使っている【童子切安綱】、【終焉之剣】の二振であれば【絶断】により防御魔法ごと穿つことが出来るが、今回ユウノが使っていたのは別の日本刀。
弾かれることを予測したユウノ、アラタは手首を返すことで位置をずらす。
そんなユウノたちに向けて【聖域の守護龍・ラメド】は巨大な顎を開きブレスを放とうとしていた。
「――――させませんぜっと……っ!」
そこに現れるはイルム。
開かれた顎を下から殴りつけ強制的に閉じさせる。
その後空中で体制を入れ替え横っ面に蹴りを入れるとそのまま落下していく。
ブレスを止められ、なおかつ蹴りを入れられた【聖域の守護龍・ラメド】は当然ながら怒る。
落下していくイルムに意識を向け前足を振り下ろす。
迫り来る巨大な前足を目前にイルムは慌てることは無く、むしろ余裕を感じさせる表情を浮かべていた。
「【氷結させる壁】、【絡みつく樹木】」
イルムと【聖域の守護龍・ラメド】の間に生成された氷の壁に前足の振り下ろしは無力化され、さらに木のツタのようなものが前足に絡みつく。
すると、【聖域の守護龍・ラメド】の前足は絡みついたツタごと凍りつき始める。
流石にまずいと感じたのだろう、【聖域の守護龍・ラメド】は再び顎を開きブレスを放とうとしていた。
「やらせませんよ!」
口内から火の粉が漏れ出した時、その声は響く。
いつの間にやら接近していたララノアが【聖域の守護龍・ラメド】の頭上に錫杖を振り上げていたのだ。
そしてそれは予想通りに【聖域の守護龍・ラメド】の頭部に振り下ろされる。
鈍器で殴られた時の鈍い音が鳴り【聖域の守護龍・ラメド】の頭は勢いよく下に振られた。
【紋章魔術】を使わずに打撃を使うところがララノアの二つ名が【狂術士】と呼ばれる所以だろう。
悲痛な咆哮が響くも、もちろんブレスは不発。
前足は肘の部分まで凍りついてしまったようだ。
「……腕をいただきましょう」
そんな凍りついた前足を前にイカルガは呟いた。
その手には一体何処から取り出したのか、持っていなかったはずの真っ黒なダガーが握られている。
「【影の人間】」
イカルガがそう唱えると、その姿が一瞬ぶれ、なんと五人に分身した。
「【壱の暗殺】」
五人のイカルガが一斉に動き出し、凍りついた【聖域の守護龍・ラメド】の前足を斬り裂く。
ぼとりと凍りついたままぶつ切りにされた前足は落ちていき、ポリゴン体へと還る。
片方の前足の肘から先を失ったためかバランスを崩す【聖域の守護龍・ラメド】。
そんな隙を逃す訳もなく、既に着地していたユウノ、アラタはそれぞれ【聖域の守護龍・ラメド】の左右の脇腹側に走り込んでいた。
「サポートは任せるにゃぁ〜」
「ありがとうございます【マリィ】さん!」
アラタ側に居たマリィはそう言って舞い歌う。
舞うは【武闘の舞い】歌うは【剣士の誓い】。
【武闘の舞い】により物理攻撃力を上げ、【剣士の誓い】により刀剣系武器を装備しているアラタの攻撃速度、そして物理攻撃力が更に上がる。
ためを作り跳び上がるアラタは【聖域の守護龍・ラメド】の横腹に向かって攻撃を叩き込む。
左上部から右下、ちょうど自らの足元へ向けての斬り下しをしたかと思えば瞬時に刀を返し、たった今行った軌道を逆からなぞる俗に言う【燕返し】を行い、さらにそのままの勢いで回転し横薙ぎの一撃を繰り出す。
アラタはこの三太刀を一呼吸のうちに終えていた。
着地するのと同時に斬られていたのを遅れて知覚したのか【聖域の守護龍・ラメド】の横腹が裂かれ、無数のポリゴン体が吹き出す。
「【三還】」
一呼吸のうちの三太刀はまるで同時に襲ってくるようにも見え、全てを防ぐのは至難の技であるため、受けたものが為す術なくポリゴンに還ってしまうことからその名が着いたユウノが創った【能動型技能】。
アラタは唯一、ユウノが創った【能動型技能】を正真正銘本人から受け継いだプレイヤーである。
【数之太刀】と呼ばれるそれは日本刀を使うプレイヤーにとっては馴染み深い【能動型技能】。
見様見真似でソレを創ったり、買ったりして使うプレイヤーも居るがしかし、正しいソレを使うのはユウノとアラタの二人だけだ。
「貴方も負けてられないんじゃない?」
アラタと反対側にいたアマネがユウノに向かって言う。
「はいはい……――――合わせろよ」
それだけ言ったユウノは返事を聞かずにふたたび空をかける。
アマネはやれやれと首を振るも嬉しそうに笑った。
アラタとは逆側である【聖域の守護龍・ラメド】の横腹へと狙いを定めたユウノは二振の日本刀をしっかりと握り直すと切先を下げ一瞬停止すると、同時に斬りあげる。
「【一迅】」
動き出したかと思えば、ユウノの握る二振の日本刀は既に振るい終わっていた。
恐らく振るわれた軌跡だろう場所には青い残像が残っており、火の粉が舞い踊っている。
もちろんの事ながら、【聖域の守護龍・ラメド】の横腹は豪快に斬り裂かれており、焦げていた。
斬られた横腹からは無数のポリゴン体が吹き出し【聖域の守護龍・ラメド】はたまらずに叫び声をあげ地に身体を落とす。
「――――タイミングバッチリね」
「はいはいよく出来ました……」
アマネの傍に降りたユウノは棒読みでそう言うとため息をついた。
「何よその言い方は。
貴方が合わせろって言うからその通りにしたのに」
本来、【一迅】はひたすらに速さ鋭さにこだわった一撃である。
そこには火の粉が舞うであったり、相手が焦げるような効果はない。
では何故今回のユウノの【一迅】にそのような結果が現れたのか、それはアマネが関係していた。
【一迅】が繰り出されるその瞬間、アマネはユウノの日本刀の刀身に向かって【狐火】を纏わせていたのだ。
「【纏狐火】を合わせてくるとは思わなかったけどな」
「前に失敗した時からいつかリベンジしてやろうと思ってたのよ」
ユウノの繰り出す【一迅】の速度は尋常ではない。
その刀身を目で追えるものはほぼ居らず、ましてやそんな刀身に向けて【纏狐火】などという攻撃を纏わせるような【技能】を、しかも以前に失敗しているものを合わせてくるとはユウノも思ってもいなかった。
「貴方の攻撃に合わせるなんて朝飯前よ」
そんなユウノの考えを読んだかのようにアマネは得意気に言う。
「前に失敗した奴がよく言うよな」
「あら?今回は失敗しなかったわよ?」
「ならまだ速くしても良いな」
そう言うと得意気な顔から一転、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべるアマネ。
「うげぇ……まだ早くなるのね……」
「俺の攻撃に合わせるのは朝飯前なんだろ?
いや〜期待してますわ〜」
ケラケラと笑うユウノに不満気な視線を向け、アマネはため息をつく。
しかし、そんなアマネの口元は笑っていた。
「はいはい……やってやるわよ……」
「【アマネ】ならそういうと思ってたわ。
――――さて、仕上げと行こうか」
ユウノはそう言うと【聖域の守護龍・ラメド】に向かって歩き始める。
これは【レイドボスモンスターラッシュ】。
【聖域の守護龍・ラメド】は三体のうちの一体に過ぎないのだから。
「さっさと次の【レイドボスモンスター】に行こうか!」
その声に呼応するように【十二天将】たちはそれぞれの笑みを浮かべた。




