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決めた!ガッコー辞める!

足のケガも癒え、また学校に通うのを再開したが、今まで以上に授業が退屈に感じた


とはいえ寝てばっかいるわけにもいかず、いかにも授業を聞いているように見せかけて、マンガを読んだり、教科書にパラパラマンガなんかを書いてみたり、それが飽きてくると寝るという日々だった


授業の内容なんか聞いてもムダだ、まだ中学の時のお復習をして、ロクに教科書すら満足に読めないヤツらもいるぐらいだ


(バカかコイツら、何で中学ん時にやったことが解らないんだよ。どうやってこの学校に入ったんだ?裏口入学かコイツらのほとんどは?)


そんな内容の授業を延々と続けているワケだから、そりゃ退屈で退屈で仕方ない


でも、入学してきた大半は単願で入学したから、学力なんて併願で入った僕らに比べれば遥かに劣る


しかし、もう2学期の半ばも過ぎて、まだ中学の時の授業なんてやってる場合じゃないだろう、こんなんだから学年トップのヤツが必死に勉強してようやく合格した大学が三流のとこだってんだから、そりゃヤル気は失せるってもんだ


だから卒業しても、名前すら知らないような大学にしか行けない程の学力しか無い高校なんだよ、と


僕ら一部の併願組が、単願で入ってきた頭の弱いヤツらに合わせるような授業内容だった


だから聞いているだけムダだし苦痛でもあった


こんな学校、誰かが爆弾仕掛けてふっ飛ばしてくれないだろうか?そうなりゃ明日からこんなバカ学校に通うことなんて無くなるから、もう少しレベルの高い学校にでも入学出来るんだがなぁ、なんて事ばかりを考えていた


僕には何の刺激も無く、何の期待も持てない学校に行かなくて済むから


常に心の中はどんよりとしたまま何かを抱えていた


学校が終わり、仲の良い数人で駅前にあるデパートに入り、ゲーセンのコーナーでひとしきり遊んだ後、喉が渇き飲食店のコーナーに入り、学ランのままタバコに火を点け、白い煙を天井に向かって吐き出す


それを見ていた中年の女性二人組が眉をひそめ、汚ない物でも見るかの様にこちらを見ていた


(ジロジロ見てんじゃねえよ、ババア!)


僕は別にヤンキーでも何でもないから、どう見られようが何とも思わない


ヤンキーならば【何ジロジロ見てんだよババア!文句あるなら言ってみろ、コラっ!】

ぐらいな事を言うだろうが、見られたぐらいでガタガタ言うのも大人げない


というか、まだ大人ではないが…


こんな繰り返しに流石に嫌気がさした


オレにとって高校生活とは、全く意味のない不毛な3年間をダラダラと過ごす以外何ものでもない、と


(こりゃもうダメだ!辞めよう)


僕は注文したコーヒーを一気に飲み干し、テーブルにお金を置いて

「ちょっと用事出来たから先に帰るゎ」

と言い残して店を出た


帰りの電車の中で、外の景色をぼんやりと眺めながら、入学してからの事を色々と思い出していた


しかし、これといって印象に残る事もなく、まだ入学して半年が経過したばかりなのに何にも良いことが思い浮かんでこない


(所詮あんなバカ学校だ、いい思い出なんて何一つあるワケねぇだろ)


ドアの前に立って、日が短くなった空を見ているうちに、希望のきの字さえ見えない学校に見切りをつけ、家に帰ったら退学届けを書こうと決めた










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