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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ(改訂版)  作者: sky-high
彼女が出来た
57/125

何だ、このグロテスクなやつは?

サッカー部を選んだ理由は、当時人気があったキャプテン翼の影響もあるのだが、仲の良かった連中のほとんどがサッカー部に所属していて、単純にそこを選んだだけだ


小学生の頃に少年野球チームに所属していたのだが、野球部に入ると坊主頭にしなければならないので、思春期に入った僕は坊主頭なんてダセーと思い入部はしなかった


サッカー部では僕はDFもしくは守備的MFのポジションで康司はサイドバックのポジションで実力はかなりのものだった


真面目にやってりゃサッカーの特待生として高校に入れる程の実力を持っていて、初心者の僕なんかより遥かに上手い


だが、コイツはすぐにふざけた事をするので周りからよく怒られていた


ある時練習で、FWとDFの実戦練習をしていた時だ

FWが攻め込み、DFが守ってシュートを打たせないようにする

康司は難なくボールを奪い、ドリブルしながらジャージの下を脱ぎ、フルチンになってグランドを駆け回っていた


「ちょっと何やってんのよ、変態!」


同じグランドで練習していた女子のソフトボール部からキャーキャー言いながら逃げ回っていた、そりゃ誰が見たってそうなるわな


「このバカ!何やってんだお前は!」


先生に捕まり、思いっきりビンタを食らっていた

またある時は試合形式の練習をしていて、いつものように康司はパスカットをして前線に切り込んでいった


康司のドリブルは速く、何人も抜き去っていった

アイツのサッカーセンスは天性のものだろう


そのままシュートを打ち込みゴールした

そこまではカッコよかった

だが「ゴ~ルっ!」と叫び、

またもやフルチンになり、部員の1人はそのまま康司を捕まえ倒してサソリ固めで思いっきり康司の身体をへし折らんとばかりにグイグイ締め上げた


「痛で~、ギブギブ、ギブ~マジで折れる~っ!」

フルチンで締め上げてるところを僕らがボールを思いっきり投げつける

そして更によってたかってボコボコにする


「テメー、またフルチンになってのかよ!ふざけんのもいい加減にしろ!」


僕らは事ある毎に康司がアホな事をする度にみんなからボコボコにされていた


何故、思春期真っ只中の頃に皆に見せつけようとフルチンになったのが今でも理解に苦しむ


こんな事ばかりやっていた、下手な芸人より面白かったかもしれない


でも部活が無い時は康司とゲーセンに行ったりして仲良く遊んでいた


ある時は土手でオモシロイのを見つけたと言って僕は学校の近くにある12階建てのマンションの屋上まで連れて行かれた


屋上に行くと貯水槽のタンクの下に手を突っ込んだ

するとその手には無修正の裸が載っている雑誌を引っ張り出した


「スゲー、これが無修正かよ!」


僕はワクワクしながら雑誌をめくった


「うぇ~、何これ!これが女のアソコかよ!」


その時初めて女性器を見た


何だこのグロテスクなヤツは!


女のアソコってこんなに気持ち悪いのかよ!

これが初めて見た感想だった

まぁ、誰もがそう思うよね、初めて見た時の感想は

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