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【IF】もしもまだ中学生でいたなら…

波多野が二次募集で受けた高校が受かったらしい


授業中僕は波多野の背中をシャーペンで突ついた


「痛っ」…やべ、芯で突っついちゃった

「痛いよ…」

後ろを振り返る波多野に僕は


「どうだった?」と聞くと


「うん、受かったよ」

とだけ返事してすぐに前を向いた


そうか、受かったか

僕は安心した


卒業まで後数日、僕は波多野に告白しようかどうしようか迷っていた


(でも、何て言えばいいんだ?好きです、高校が違うけど付き合って下さい!って言うのか?

いや、それよりも波多野はオレの事どう思ってるのか、ただのクラスメートにしか思ってないんじゃないか?)


そんな事をウジウジ考えて、結局いい言葉が浮かばなく、言い出せないでいた、まぁチキンで女と話し慣れてないってのが理由なんだけど


恥ずかしいのは勿論だし、もしフラれたらかなり凹むだろうと想定してるから、言い出せないままで僕は悶々としていた



校内ではこんな純情な事を考えてながら、

校舎から一歩外に出ればタバコは吸う、酒も飲む、バイクにも乗るでやってる事は不良の真似事だし、尾崎豊の歌の中にあるような事を意識してやってたのか、いずれにせよ、猿まねなんだけどね


まぁこの頃は悪い事してたヤツなんていっぱいいたから僕のやってることは不良の枠には入らないどっち付かずの中途半端モンだった


夜は麻雀やりながら、ビートたけしのオールナイトニッポンを聴いて、翌朝は起きれなくて学校を休む


この自堕落した生活をもっと早くからスッパリと手を切って勉強に勤しんでいたら違った高校にも入れたし、もう少しまともな日々を送っていたに違いない


今さらだけど、後悔した…

1学期の頃のような成績をキープしてりゃこんな事にはならなかったはず…

あくまでも【IF】という事で、過ぎ去った頃を振り返っても元には戻らないし…

もう中学時代は後数日で終わるんだ


一体何をやって来たんだオレは?何故もっと前から勉強しなかったのか?

つくづく自分がイヤになってくる


もっと充実した学校生活を送りたかった


今までやってきた事の愚かさが自業自得という形で返ってきた感じだ


悪いのは僕だ、この時ばかりはウチに帰っても部屋から一歩も出ずにブルーな気分でいた…


何をするワケでもなくただ1日が過ぎていくのをぼんやりと眺めていた

でもこの現実を受け入れなければならない


…流石に当時の僕じゃ無理だ


卒業の日が近づくにつれ、ナーバスな気分になっていた

もう戻れない、それは解っている

あれだけ「つまんねえな」と思っていた中学時代はもう終わりを告げる


今更、何悪あがきしてんだ?と思うのだが、この時思っていたのは

「卒業したくない」

心の底から思った

薔薇色の高校生活を夢見て、こんなクソつまんねー中学時代はとっとと終わりにしてぇな!なんて思っていたのに、いざ卒業間近になれば、まだ中学生でいたい…


相当なワガママで自分勝手なヤツだよね、僕は



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