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第十二話   下準備   Side Kuon

この回は2826文字、今までのと比べると少し少なめですが、お楽しみ下さい。

戦いに身を投じたのは俺の意思だ。俺がどれだけの恨みを受けようとも、どれだけ手が血に染まろうとも、どれだけ人から遠ざかろうともそうなることを望み、戦い続けた。そんな力でもお前たちを護り、導けるのなら俺はその力を誇りに思う。






Side Kuon



事象技能イマジンを発動するために必要不可欠なのが想像力だ。強固な術のイメージを構築しなければどんな術も発動しない。そういうことでまずはイメージを常にイメージ出来るように精神集中の訓練をしなければならない。


「くお君もういいでしょっ?」 


「まだに決まってるだろ。まだ始めて五分も経ってないだろうが。」


訓練として座禅を始めて、予想通り最初に悠璃が根をあげ始めた。


逆に絢香は莉里に『精神感応テレパス』の制御の訓練を受けていたからか静かに続けている。


「・・・・。」


そして、律だけは立たせたまま木刀を構えさせて瞑想をさせている。


律にとって一番集中出来る時というのはこうして剣を構えているときだから下手に座禅をさせるよりこちらのほうが効率がいい。


おじさんも俺がまだ『僕』だった頃からそういうふうに律を仕込んでいたし、精神集中に関しては俺より年季のある律は絢香と比べてもそうとう深く集中している。というか、精神集中だけなら所詮は我流の俺より優れているだろう。


そういうわけで後は悠璃さえうまくいけばいいのだが、騒がしい気質の悠璃が座禅を長時間維持できるわけもなくどうしたものかと思う。


「くお君は座禅しなくていいのっ?」


「俺は既にある程度の感覚を掴んでるから問題ない。」


「くお君も最初は座禅をやったのっ?」


「・・・・・いや、違うが。」


「じゃあ、くお君と同じ方法でやりたいっ。座禅は悠ちゃんには合わないんだもんっ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・止めたほうがいい。」


「どうしてっ?」


「・・・・・・いきなり血に飢えた獣の群れに放り込まれて生と死の極限状態に追い込んで開花させるやり方だぞ?もちろん、失敗すれば死ぬ。」


しかも、放り込んだ張本人はそれを遠見の術で覗いて人の命の危機を笑って楽しんでやがった。思えば、最初からあのクソ女狐はドSだった。主人も何であんな奴に俺を預けたのだろうか?


「・・・・・・・・・・・やっぱり座禅でいいっ。」


「その方が賢明だ。」


かと言って、このまま変わらずに座禅を続けさせても時間がかかるだろうな・・・・。


「そうだな。あと三分以内にうまく集中できたら何かご褒美でもやろうか。」


「・・・・・。」


「切り替えが早いな・・・・。」


ご褒美の言葉を聞いた途端黙って集中し始めた元・妹に呆れて溜息をつく。


それにしても一度、集中し始めたら結構深くまで集中するな。これなら次の段階に進んでも問題ないか。


「ちょっといいか?」


「ん?」


三人に声をかけようとすると後ろから声をかけられた。


そこにいたのは茶色い髪で赤が若干混じった黒い瞳をしていて杖を持った男子生徒と彼より背が低く彼の後ろに隠れるように少し長めの前髪から伏し目がちにこちらを見ているこちらは青色が若干混じった黒い瞳をしている男子生徒だった。


「何か用か?」


「先生にあんたから教えてもらえって言われたんだが・・・・。」


「・・・・沙羅か?一二三か?」


「二人とも。」


俺が二人のほうを見ると


「・・・・(よろしく。)」


『使える者は猫でも使わせてもらいます。その三人も順調のようですから二人ぐらいついでに見てください。ちなみに拒否権はありません。』


一二三はスケッチブックをこちらに向けて、沙羅はテレパシーで二人を押し付けてきた。


あいつらも他の生徒を相手に能力を開花させるのに苦労しているのは分かるが、仮にも生徒に生徒を任せるとはどういうつもりだ?


「・・・・はぁ。まぁいい。俺は銀牙 久遠だ。お前等の名前は?」


「俺は瀬木寺せきでら 鐘紀しょうき。よろしくな。」


「す、彗ノ宮(すいのみや) きく・・・・。よ、よろしく・・・・。」


「こっちこそよろしく頼む。だが、あまり期待するなよ?たいしたことは教えられないからな。」 


菊は相変わらず鐘紀の後ろに隠れたままで自己紹介をして、一応あとで失望させないように先に言っておいた。


「とりあえず、座禅からやってもらおうか。」


「あ、いや、一応、俺は力を使ったことはあるんだ。」


「ぼ、僕も、つ、使ったこと、だけなら・・・・。」


気まずそうに視線を二人。何か嫌な予感がするんだが・・・・。


「そうか?なら・・・・。おい、三人共、もういいぞ。」


俺が声をかけると精神集中していた三人がこっちを見る。絢香が二人の姿を見て俺に問いかけた。


「そちらの人達は?」


「沙羅達に任された。こっちが瀬木寺 鐘紀で、そっちが彗ノ宮 菊。」


「よろしくな。」


「よ、よろしく・・・・。」


その後、律達も自己紹介をしおえる。


「くお君っ、ご褒美はっ?」


「後で何か一つ言うこと聞いてやるから考えとけ。」


「やったっ!な〜に〜を〜さ〜せ〜よ〜う〜か〜なっ?」


悠璃が喜んでいるのを流して他のやつらに声をかける。


「今度は集中した状態で自分が起こしたい現象を強くイメージする。その際にそのイメージを強くするために言葉にして自己暗示をかけると成功しやすくなる。これが詠唱になるわけだが、これは同じような術を使っても人それぞれその術をどのようにイメージするかによって変化する。だから、自分のイメージをそのまま口にするといい。」


「と言っても、何をすればいいのさ?」


律の疑問に答えるように準備を開始する。


「【芽吹きの大地を侵略せしもの、その姿は清らかなる園、その真実は敵を討つ城『ハンターガーデン』】。」


大地に干渉して植物の成長を促進。あっという間に胸の辺りの高さまで草木が育ち、コンビニくらいの広さの範囲まで『ハンターガーデン』の効力を制限したのでその大きさで変化は終わった。


「これを使ってそれぞれ課題をやってもらう・・・・、どうかしたか?」


「あ、いや、くーちゃんがこれをやったと思ったら驚いちゃって。」


「さっき、『還元』を見せただろう?」


「規模が違いすぎるって・・・・。」


律の言葉に絢香と悠璃も頷いた。


「さっき、期待するなって言ってたけど十分だと思うぞ・・・・。」


鐘紀の言葉に菊も頷く。


「教えるのは得意じゃないんだよ。で、これを使ってそれぞれ俺の出した課題をやってもらうからな。」


鐘紀と菊は別として律達には何をやってもらうかは考えてあるからな。それをやらせるとして、鐘紀と菊は優性属性を聞いてから何をさせるか決めるか。幸い『ハンターガーデン』は結構応用が利くからどうにかなるだろ

前書きにも書いたとおりに今回はいつもと比べて少なめなのですが、どうだったでしょうか?内容としても薄めであまり面白くなかったかもしれませんがこのまま話を続けると長すぎるような気がするので一旦、ここで区切らせてもらいます。

 今回、新キャラでやっと男を出しました。とりあえず、久遠の味方側のキャラはこの辺で打ち止めにします。また物語が進めば増えるかもしれませんが、当面は出さないつもりです。といってもいつも思いつきで書いているので何時新しいキャラを出すか分かりませんが。

 ご意見・ご感想のほう随時お待ちしています。

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