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受験モンスター

作者: 二岡稼頭央

自分の子供に対して過保護になっていませんか?

子供は成長が早いのです。


子供は親を選べない。こんな残酷な事があるだろうか

家族を殺して死刑判決を受けた息子が言った『後悔はしてない。悪いのは全部親だ』と…

幼少期に勉強して東大京大早稲田慶應に合格実績をもつ中高一貫や早慶付属高校、偏差値60以上の高校に入学した人にはこれから話す物語の気持ちを理解出来ないだろう

これは、父、母、子の3人家族の物語です。

息子は高校3年の時大学受験に失敗し、浪人しても合格することが出来なかった。

これは親の教育方法が原因である。

父は現役で東大に合格し卒業。その後大手企業に就職。

母は大学付属の高校に合格し一般入試を受けず内部進学で大学に入学し卒業。

この天才と凡人に育てられた事により子供の人生が大きく変わってしまったのだ。

息子は幼少期に脳科学的に良いと証明されているピアノ、サッカー、読書などを全くやらされず甘やかされて育ってしまった。

なぜなら東大出身の親はこれらのことを自発的に行っていた(いわゆる天才)から自分の子供も同じように自発的に行うと思っていたのだ。

凡人として生まれた子供はこれらのことを自発的に行うわなかったのだ。

こういう子供には親が教える必要があるのだがそれを親は教えなかったのだ。

これが後の大学受験に影響するのだ。

(親が大手企業に勤めているので他の家より裕福な生活を送っている)

小学校に入学すると裕福な家だったし一人っ子と言うこともあり一人部屋が与えられた。これにより回りに他人がいる(学校、図書館など)場所は妙に落ち着かない子に育ってしまった。

これに加え、両親は基本的に会話はしない。家族は家に帰ってきたら、真っ先に自分の部屋に行き自分の好きな事をやっているのだ。

本来この年頃の子供は親との会話からいろいろな事を学ぶのだがそれをしなかった。

家族(人間同士)は話さないのが普通なんだ。友達出来たって結局話さないのが普通なんだ。息子はこの時そう感じ、友達なんかいらないと思ったのであまり友達も出来なかった。

小学校1年で野球を始め、6年間野球(土日は練習、平日は野球ゲーム)だけに没頭していた。

1年生から野球をやっていたので、回りより頭1個分はズバ抜けていた。特にトレーニング(ランニング、筋トレ)をやっていなかったのでプロレベルにはなれなかった。(この時自分は気づいてない)

中学に入学(受験なし)して部活を選ぶのはやっぱり6年やって来た野球部だ。そこで自分の実力不足に気づきプロへの道を諦めたのだ。

気づくのが遅かった…

小学校の友達(野球チームの)は小4で中学受験があるから辞めると言って辞めていった人が数人いた。

あの時引き止めたが辞めた方が正解だったのだ。

その友達は中高一貫に入学した。いわゆるエリートコースだ。

この時点でこの家族とは大きな差が生まれてしまったのだ。

おそらく友達は東大京大早稲田慶應クラスの大学に現役で入学しているだろう。

話がそれてしまったが元に戻そう(笑)

中学の部活では流石に6年やっていた事あって周りより上手くレギュラーだった。

小学校の時から勉強などしてこなかったので中学も小学校と同じく野球に没頭した。

そして勉強しないまま高校受験を控える中学3年になってしまった。

ここで母親がモンスターと化すのだ。

団体の塾だとお前はついていけない。個別の塾に行けと言われ、高額な塾にいくことになった。

塾に行けば成績が上がると思っている残念なパターンだ。

もっと小さい頃にお金を掛ければよかったのだ。もう遅い…何もかも手遅れだ。

一人っ子で一人部屋を与えられたし中学生と言えば反抗期真っ最中なので自分の部屋で勉強していた。少しでも休憩していると、自分の部屋に母親が入ってきて『何やってんの!早く勉強しなさい!』と言ってくる。

そう言われるとイライラして逆にやる気が起きないのだ。

この事を息子は塾の先生に相談して先生が母親に『もう○○君は子供じゃないから自分で勉強するようになるのでそっとしといてください』と忠告をした。普通の親なら、言うのはよそうと思うはずだが、この母親は『この子は昔から何もしてこなかった。この子の事は一番よくわかってるので、口出ししないでください。』と先生に反発したのだ。

これに呆れた先生はもう母親に忠告するのをやめた。

その後も何度も同じことを言われ喧嘩が始まりそのストレス解消として物にあたり始めた。

野球をやっていたので、物を投げたり、バットで布団や壁を殴ったりした。

家も家族仲もボロボロになってしまった。

こうなってしまった家族仲はそう簡単には修復できない。

友達が親と話しているのを見るとなんでこんなに仲が良いのだろう。と疑問を感じていた。

このころから自分の家は周りと違う特殊な家庭なんだと気づいたのだ。

結局家族仲が壊れたまま高校(偏差値40)に入学したのだ。

家族仲が壊れたままなのでここ3年間はまともに会話もしていないが、受験が終わった事もありゴタゴタ言われる事はなくなった。

偏差値40の高校だったので周りで勉強している友達なんか一人もいないし、先生も諦め状態。

息子は高校1年生の時は遊んでばかりいた。

高校2年生になると独学(参考書をやり込む)で勉強を始めたが、なにしろ偏差値40の高校生はいままで勉強してこなかったので勉強方がメチャクチャだったのだ。

そのせいで偏差値は全く伸びず、このまま高校3年生になってしまった。

高校3年生と言えば受験生だ。この時期になるとある人物がモンスターと化する。

そう。母親だ。

中学1年生からまともに話して来なかったのに急に息子の部屋に入ってきて『勉強しろ』と言ってきたのだ。

それに対し息子は“本当”に勉強していたので『勉強してるよ!』と言い返したが『勉強してないだろ!』と言ってくる。

この出来事を母親は父親にチクって父親もモンスターと化するのだ。

これで家族に味方がいなくなった息子はこう思うのだ。死刑になってでも殺したい…コイツらを殺せばもう親で悩むことなんかなくなるから…と。

昔から息子は一つの事に集中している時は他の事が全く頭に入ってこなくなるのだ。

いわゆるサイコパスだ。

息子は育った環境でサイコパスになったのか、生まれつきなのか(遺伝)は定かではないがどちらにせよ親が原因だ。

中学から溜め込んだストレスが爆発仕掛けていた。

この時はまだ大学に合格して友達と遊びたいと思っていたので殺人を実行する事はなかった。

大学に合格したいと言う思いで勉強していたのだが、モンスター化した両親に『勉強しろ』と言われ続けるたびにストレスが溜まり、勉強どころではなかったのだ。

案の定受験は全滅。

ここから地獄の浪人生活が始まるのだ。

一度モンスター化した親はなかなか元には戻らない。

家で勉強していると『家で勉強しないで外で勉強しなさい!』と文句を言ってくる。

理由は『お前が居ると喧嘩が始まるから外に出ていってくれ』と言ってくる。

息子からしたら、お前が一方的にキレてるだけだろ。と思うのだが…間違ってるだろうか

幼少期から一人部屋で過ごしてきた息子は自分の部屋が一番リラックスでき、勉強に集中出来るのに、親が邪魔に入る。

一人っ子で一人部屋で過ごしてると当然“独り言”が癖になる。

英単語を覚えるのだって、ブツブツ言いながら覚える。他教科だって同じだ。

わからない所がある度々『わからね~』とブツブツ言う癖がついてる。

その度々に親が『うるさい!』と文句を言ってくる。

親には兄弟がいるので、“一人っ子”の気持ちが分からない。というか“人”の気持ちがわからない。

特に父親だ。

現役で東大に入ったので、出ない人の気持ちが全くわからないのだ。

模試の偏差値が50前後だと『なんでできない?俺はこんな偏差値取ったことがない』と言ってくる。幼少期に勉強しなかったからだよ。と言いたい。

これが息子にとってものすごいストレスになる。

親に何を言っても自分の気持ちを理解してくれないので、もう口で言っても分からないなら暴力で分からすしかない。という考えになってしまった。

この頃から模試を受けるのを辞めたのだ。

模試で低い偏差値をとるとまた喧嘩が始まるからだ。

息子は模試を受けてはいないが、勉強はしてきたので、実力はついてきた実感はあった。

しかし、親が『なぜ模試を受けない?模試を受けないなら受験料は出さない』と言ってきたのだ。

この一言で息子はこう思ったのだ。

受験料は自分の貯金で出す。落ちたら親を殺そう。と

受験が近づく度々に『勉強しろ』と言ってくる。

このイライラを押さえるためにスマホでYouTubeなどを見始めてしまい、勉強しなくなってしまった。

結果全滅。

全滅が分かったとき、今までのストレスが爆発するのだ。

家中の壁を金属バットで殴り穴をあけ、テレビも壊した。

友達との唯一の連絡手段のSNSアプリも全て消去した。

殺人の準備にかかるのだ。

まず殺すのは母親だ。

母親がモンスター化したのが原因なのだから。

母親が寝ている隙に頭を金属バットで数回殴り撲殺。

次に父親だ。

父親も同様に寝ている時に撲殺。

2人を殺した後なぜかスッキリした。悩みがなくなったからだ。

その後自首をして、裁判で死刑判決がくだされこう言った。 『後悔はしてない。悪いのは全部親だ』と…

警察にはこの苦しみが伝わらなかった。

伝わるはずもない。

この苦しみは2人を親にもつ息子にしか分からないのだ。

子供の人生は親によって大きく変わる。

それを伝えたい…

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