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復活の2nd

 眼前に広がっているのは、青く澄み渡る空と輝く太陽


"スゥーーーー"


 その視線を下へと向けると、その輝く太陽の光でキラめく海


"ハァーーーーーー"


 そんな景色を一望できる丘の上で、頬を優しく撫でていくかの様な優しい海風が流れて‥‥‥



"スゥーーーーーーーーッ!!

 ズゥベウボァウイェ!ゲホッ!ゴホッ!ゴフッ・・・

 ・・・ヴ、ヴンッ"



 ‥‥‥


 "・・・スゥーーー"


 こいつ・・・今、ムセたよな?

 そして、何事もなかったかのように復活してやがる・・・



   *   *   *


 そのムセた存在はというと、修繕が終わり翌日にはキャラクターリストの灰色から通常の選択表示になされていたため、再ログイン?しなおす形で2ndキャラクタ-が選択できたため、確認してみるかと2ndキャラを選択しては起き上がろうとした際に、腰回りに高圧力のナニかが抱き着いてきては、頬ずりを敢行し続けている存在がいた。



「おい、じゃm「この肌ざわりは、新たな"ワザマエ"なんですぅ、素晴らしい"アヂマエ"なんですぅ・・・ハフゥ・・・さすがシーです・・・あとは稼働しながらの"調整"です!ささ、お姐さま!このまま身体を動かしてみてください!!きっちりばっちりしっかりと"調整"しますです!!」・・・チッ・・・」



 と、"邪魔だ。どけろ"と言葉を続けようとする前に、上記の様な意味不明とも言える形容詞を付け加えた主張をのたまったかと思えば、"調整"という点を強調してくるあたりに、策士的な考えが見え見えなのだが、少なくともこの2ndの修繕に関しては、お任せするしかない点もあり"認めたくはないが、納得させられる"というジレンマを残したまま了承してしまった。



 そうして、オンボロ小屋から出てみれば、澄み渡る青空の下で、ジャパニーズな人種な方々にはおなじみのRADIO体操第一から第二までを本気Verで敢行していた。(第三は失念しているために除外)


 さっそくとばかりに始めたRADIO体操


 その第一を行っている最中にも振り落とされる気配もなく、子泣き爺さながらに全加重を加えてきており、その抱き着いてきている存在の両足は、確実にこちらのお腹回りで"極めて"きているという状態を維持してきており、続けて行っているRADIO体操第二の激しい動作においても、しっかりと背負われたナップザック状態のように固定してくるほどであった。


 そうしている間にも時折、


「駆動ロスがありますねぇ・・・

 これでどうでしょうか、おぉぅ素晴らしいさすがシーです。

 なればこちらも・・・こんな感じで・・・。

 む、無駄に過剰な部分がありますねぇ、ここはカットですねぇカット・・・」


 という言葉が耳元に入ってきていた為、やる事はやってはいるし、お荷物S(シー)が何かしらをやっていく度に、こちらの動作が洗練されている気もするため、そのうち離れるだろうと放置する事にしていたら、一通りのRADIO体操が終了する深呼吸の〆を行っていた時でも、その子泣き爺がのごとくに抱き着いては首筋から呼吸音をだし続けているのであった。



「で・・・というか、そろそろ降りろ」

「まだです、まだまだです」


 先ほどから"スーハースーハー"という呼吸音というSE?BGM?が製造されつづけている存在は、第二が終わりそうな頃合いから、調整しています的なつぶやきがなくなってきたかと思えば"デュゥヘッヘッヘッヘッヘッ"とでも記載するのが正しいのかわからない、気味の悪い中年親父的な効果音を流してきたりしていたからである。



「だぁかぁらぁ!!そろそろ、は・な・れ・ろ!!」


「嫌です!断固拒否です!異議ありです!!」


「あれから調整はもう澄んでるだろ!」


「まだです!!まだ、この(抱き心地の)重心点の改良は、是が非でも行うべきなのです!!」


「おま、それ本当に調整なのか!?さっき小さい声でお前の趣味的な要素が聞こえたぞ!?」


「ちーがーいーまーすー!!これは、とてもとても大切な事なんです!!

 "触り心地"と"揉み心地"はお姐様のすべてにおいて、重要なファクターなのですよ!?」


「ちょっとまて!いま"揉み心地"とか言ったな?言ったよな!?

 それ、絶対お前の欲望を丸出しにした感情だろうが!?

 というか、さっきから尻を揉みまくってるこの手は何なんだよ!!」


「そんな欲望という下らない感情などではありません!!」


「じゃぁ、さっきから動いているコレは一体何なんだって言うんだよ!?」



 いつのまにか、片手が自身の臀部を触り続けている手をつまむように持ち上げると、そのつまみ上げていた揉み下している指の動作がピタリと止まってはこの場が静寂に包まれ・・・


 た、かと思えば、それをバッサリとぶち壊すポンコッツS(シー)は言葉が放たれた





「そう、この感情を正確に表すならば・・・まさしく"愛"です!」





 それはもう、ドヤ顔とでもいう表情をしながら立派に言い放ったとたん、ふたたびエロ親父とも思える指使いで、こんどは下乳あたりを揉み下さんとばかりにその手が伸び初めるポンコッツS(シー)



 ・・・・・・

 ・・・



「まじめに聞き返したオレがバカだったよ!!もう十分だろうから離れろ!!」


「嫌です!この手の感触を、もっとしっかりじっくりと堪能し、記録領域に保管しt・・・(ゴゥァン)ホブァ!?」



 もう、|欲望丸出しの権化と化したシーを"全力で振りほどこう"と意識したとたん、視界が薄っすらと赤く変更したかと思えば、異様な力によって子泣き爺もどきを引きはがせたかと思えば、そのまま衝撃音と共に木々の根本へとぶつかるように飛ばしていた。



「って、えっ?いったい何が・・・?」

「力場転換装置が正常に動作したようで・・・なによ・・・り・・・グフゥ・・・」



 親指を立ててサインをしてきたかと思えば、まるでまっしろに燃え尽きてしまったか、やり切ったとでもいうような恍惚な表情で、物体S(シー)は、その衝撃によって生み出された凹みの中で息絶えるかのように首を垂れては沈んでいった。

 


 ・・・なんというか、相変わらずというか。

 平常運転というか・・・ブレないというか・・・



 そうして、あきれる様に眺めてみていたのだが・・・だが・・・あれ?一向に復活してくる気配がない。


 いつもなら、へこたれることもなく"お姐様ぁ!!"とか言いながら、すぐさま復活してくる頑丈さだけが取り柄ともいえるアイツが起きてこない・・・


 静かなのは・・・うん、いいんだが、

 まぁ、うんアイツがいないと困るっちゃ困るわけで・・・

 こちらの人生(ロボ生)設計が狂う可能性でてくるわで

 そう、そうだ。あいつにメンテナンスしてもらわなきゃいけないわけで・・・



 少し、気にはなってきたので、恐る恐ると近づいては埋もれる様になっている存在へと確認するために近づいてみるが警戒は怠らない。

 なにせ、あいつのことである。これも演技で下手すればガバッと起き上がってくる可能性がある。



 が、警戒しながら近づくも、そんな気配もなくサラサラなく、呼吸音すらもなく‥‥‥

 えっ?というか、壊れてない、よな?・・・


「おーい、シー。大丈夫か?どっか壊れたとこあるのか?おーい!シー!」


 揺さぶっても、軽くほほをたたいても反応がない。



「おぃおぃ、マヂかよ・・・さっきので壊れたのか?どうすりゃいいんだ?」



 シーの反応がまったく無くなるという状況に、焦りが出始めたとき、


「アーネスト様。大丈夫ですよ」

「えっ?」


 ふいに声のする方へと振り向けば、すぐそばで黒い姿のヒョウさんがこちらの様子をうかがうかのように、隣で見上げる様な形で鎮座していた。


「ん?あ、あぁ、ヒョウさんか・・・シーに何があったか、わかるか?」


「はい、その前に言って良いかどうか迷いましたが、シー殿は自己メンテナンスモードすらも停止させ、アーネスト様の修復に専念されておりました」


「あ、あぁ・・・」


「そのため、今現在は自己メンテナンスモードに入っている反応があります。が、今まで怠っていた分も実行していると思いますので、いましばらくは目覚めないかと」


「お、おぅ・・・そうか・・・壊れた、という訳じゃないんだな?」


「はい」


「そうか、それはよかった・・・うん、よかった。それと、ありがとうな」


「・・・その言葉、シー殿が起きられている時に仰られた方がよろしいのでは?」


「いや、それは、まぁ・・・」



 そんなお礼なんて事を言ったとたん、図に乗りそうな未来しか見えないのだが、いや、絶対に調子乗った有頂天モードになる未来しかみえない・・・



「う、う~ん・・・」


「アーネスト様、大丈夫です。シー殿もその点はちゃんと理解されますので。それに、シー殿も不安にさいなまれておりましたので、その所を救ってあげていただければと」



 ヒョウさんが、いつにもまして真面目モードで伝えてきていた。


 ヒョウさんがここまで言ってくることなんて事が今までまったく無かったため、ちょっと驚きはしたけれど、まるで、疲れるように倒れこんでいるシーを眺め見ては、コイツもコイツで思うところはあったんだなぁと



「・・・ハァ。うん、わかったよヒョウさん。その時に、な」


「はい、その時は、よろしくお願いいたします」



 自分とヒョウさんが見守る中、無意識にシーのバイザーをポンポンと軽く叩いていたが、その時コイツ(シー)が嬉しそうに微笑んだ様な気がした。



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