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覚えはない

 流れは変わらないですが、中身をいろいろと修正しています。


「ユーロス様、本日は急な召喚にお答えいただき、誠にありがとうございます。私は第一公武所属のセイディと申します。そして、隣に控えているのは部下のラナンとロックウェル」



 ちょうど正面の中央に座っている覚えのある甲冑と同じだが色違いを着込んでいる生物(ナマモノ)から、着座後の一呼吸の間を開けてから、見上げるような恰好でこちらへとそう告げては自己紹介を始めてきていた。


----

 その前に、席へと促されてはいたが、|過去にやってしまったこと《家具をぶっこわす》事による、"破損修理代を請求されてはかなわない。"と判断し、「このままでいい」と答えては、少なくとも相手の向かいにある座席後ろに立つ位置にいる恰好になっている。


 というかこの家具、一目みただけでも宝飾品がさり気にちりばめられており、実際どれぐらいの価値があるのかわからないほど、装飾が施されているし・・・これを壊して弁償なんて言われた日には、将来に対して多少なりともと蓄財していた状況が一変してしまう恐れがありそうでもあった。

----


 そうして、目の前に座っている金髪のお姉さん的な生物(ナマモノ)(とその左右に立ってはこちらを警戒していそうな鎧姿の生物(ナマモノ))の紹介と、それぞれの名前が紹介から目礼をかけられつつも、こちらへと視線を流してきており、何か不味いことでもあったのか?という不安要素でしかない。



「早速なのですが、此度のユーロス様が介入された件に関してなのですが」

「(・・・介入した件?)」

「対応が後手に回ってしまいましたが、重大な事案の一つという形で処理がなされる形になり、ようやく国が重い腰を上げる目途が立つことになり・・・」

「(事案・・・?国・・・?って・・・えっ?何?何かやらかしたの自分?)」



 そのあといろいろと説明がなされていたのだが、"事案"とか"国が動いた"的な言葉に引っ掛かり始め、何か知らない間に、とてつもない事をしでかしていたのかと困惑してしまう。



 というか、そもそも事案というのは、"よろしくない事"でいいんだよな?

 "よろしくない事"ということは、罪になっていることでいいんだよな?

 罪になってるってことは、何かしらの犯罪を犯してるってことなんだよな?

 犯罪・・・あの護送車・・・ということは、罪に問われてるのは自分って事だよな?

 あと、国が動くとかどうとか言ってたという事は、国家が動かなきゃいけないクラスの犯罪者っていうことだよな?




 ・・・・・・


 ・・・


 マヂで!?



 いやいやいやいや、まてまてまて、まだ断定するのは、はやはやはやはやはや・・・

 お・・・おちおちおちおちつ・・・け・・・

 


「それで、ここまではよろしいでしょうか?」

「・・・(ホァ)!?あ、あぁ、すまない。少し、いいだろうか?」

「はい、何でしょうか?」



 頭の中でグルリグルリと考え事をしていたら唐突にこちらに話を振られ、少し落ち着けたために状況確認をするため問い返してみることにした。



「"何の事(こっかはんざいのこと)"を言っているのかわからないのだが・・・」

「"何の事(げきたいされたこと)"と仰られたとしても、ユーロス様が直接に行った件なのですが・・・」



 何の事かと尋ねてみたら、"知っているはず"みたいな?そんな流れで語られ返された。


 そんな"理解されてますよね?"という格好で応え返されてしまった為、ふたたび"何をやらかしたんだ?"と記憶を巡らせていく・・・が、そういう事がおきそうな事案を振り返ってみるも、ここ一週間ぐらいのほとんどの時間は、特になにする事ともなく、ただただぼーっと崖上から街中を覗・・・いや、眺めていたりしていたぐらいだ。



 まさか・・・その覗き見(こうい)が見られていた。とか?



 いやいやいや、周囲の安全を確認するために張り巡らせていたレーダーには、危険となりえそうな生物(ナマモノ)らしき生物(ナマモノ)すら感知する事はなかったし、さらに念のためにとヒョウさんが独自に行っていた警戒索敵範囲にも反応がなかったはずだから、あの場所で行っていた行動が見つかるという事はそうそうにはないはず。


 ならば、食料(エネルギー)確保のために街にやってきては、毎度毎度、子供達によってたかってたかられている状況の事なのだろうか?


 この線はあるか?いろいろと生物(ナマモノ)たちにみられている訳だし。

 だが、それがそういうモノにつながるのだろうか?・・・普通に考えれば低いだろうし、そもそも軽くあしらっては食い物与えたらそっちに群がって行ってる程度だし。



 では"他に何がなかったか?些細な事でもいい!"と、再びここ数日間の事を思い返してみるも・・・屋台屋のモヒカン頭から、こういう飲料系のはないか?と聞き出していたりした際に、そういう代物を助言されたりしたりして、何気にB級グルメのドリンク部門的なモノが出来上がったり、飲食店で食料を摂取という形をあきらめてスープで代替できるものがないのかといろいろと試していたぐらいである。



 自身の身に覚えのある事といえば、これぐらいしか思い出せない。

 どれもこれも、国家犯罪者として扱われるレベルの物なのだろうか・・・?



「・・・やはり、何の事かわからないし思い当たるものがない。そちらの思い違いか・・・人違い、なのでは?」

「"思い違い"に"人違い"・・・ですか?」

「そもそも、自分の名は・・・いや、今は"アーネスト"だったな」

「アーネスト・・・様、ですか・・・ユーロス様、ではなく・・・」

「少なくとも、その・・・ユーロス?という名前ではないな」

「・・・」



 一瞬、中の人の本名を言い出しかけてしまったが、現在のキャラの名前(1stや2ndと同じ名前)を思い出しては"その名"を告げてみる。


 そういえば、このキャラで名前を告げた事一度もなかったような・・・いつのまにか、そのユー何とかとかいう呼ばれ方されだしてたしと、そう思い浮かべながらも、自身の名が違うという点を告げると、何かしら疑問を浮かべる表情をしながらも、三者三様にこちらを見つめてくる生物(ナマモノ)たち。


 しばらく、お互いがその視線を向けあっていると、その生物(ナマモノ)の傍に立っている片側の鎧姿から、その生物(ナマモノ)に耳打ちするかの様に何かを伝えてきていた。




 が、そんな集音機能をつけっぱにしていたおかげか


 「思い違いや人違い、という線はまずありません。報告書からの確認とそれに伴う確認は"是"ととれています。ので、まず間違いはないでしょう」「では、ユーロス様はなぜあの様な‥‥‥」「今は(・・)、と仰られている点から・・・」「やはり・・・」「それが無難かと」「それでは、この場合は・・・」


 などなどの方針内容のやり取りが聞こえてきていたので、途中から集音機能を変更しておいたが、盗み聞きという格好にはなってしまっていたが、報告書という言葉が聞こえた瞬間から、その後に何を言っているのかまったくもって耳に入ってこない。



 そもそも、その報告書って何ですか?



 だいたい、報告書というモノが記録に残される大半の事案といえば、"何かしらの悪い内容"の情報を記録して残したりで周囲徹底させるものであるし、将来的に、その事案に対応するためのモノがほとんどだったはず。


 その逆に、良い内容や問題の無い内容なら、大事になる事もなく大抵はスルーされるものでもある。


 なら、やはり自身が起こした行動に、この生物(ナマモノ)たちにとっては何かしらの悪い懸案事項が発生したという・・・。



 何かあった?いいから思い出せ・・・

 小さなことでも、ちょっとした事でもいいから・・・



 はっ!そういえば、エネルギー補給の為にと試すためにと、おいてあるという食材を試すだけ試す恰好で、気が付いたら食材が亡くなってしまったとかで飲食店から出禁を数店舗からくらった事はあったが、まさか、その苦情があがってきたとか何とか・・・?



 ・・・ありえる。

 思い返せば、確かにそれは迷惑行為と言われる事でしかない。



 どうしようか、このままこの場を退散する方法としては何か方法はないだろうか?と、周囲状況を確認のためにレーダーを確認してみると、何気に扉や窓などなど、各部のいたるところに生物(ナマモノ)の反応が出てくるわ出てくるわ。



 何、この物々しい状況‥‥‥まるで"大捕り物するぞ"とでもいうぐらいの多さなんですが‥‥‥



 やはり捕まえるとかそういう予定?で、今は確認作業とかそういうやつで引き延ばしされてるぽい?もしかして、あの出禁事案って、この街じゃ・・・かなり重い方の犯罪とかそういう類になる?



・・・・・・

・・・



 いや、まて、普通に考えたら出禁くらったそれは軽犯罪的な嫌がらせ行為?的な代物で、ここまで物々しい包囲網を構築するのか?


 それぐらいしか思い当たる事がないし・・・

 だとしたら、文化や文明が違うと、判断基準が違うとかどうとかあるともいうし・・・



 うわ、なんか冷や汗・・・?冷やオイル?が流れ落ちてきそうな・・・



「ユーロス・・・いえ、アーネスト様」

「ほぁい!?」

「・・・?申し訳ありません。ユーロ・・・いえ、アーネスト様の仰る通り、"人違い"だったのでしょう」

「・・・?!」



 もう一度、色々と周囲の状況を細かく確認しようとし始めた際、向い側に座っている生物(ナマモノ)から何かしら、"理解した"という風な表情で声がかけられる。

 いや、何がどうなのかがわからないままなので、どういう事になっててどう判断してるのかがわからないのだが・・・

 


「アーネスト様は、"人違い"と、そう仰られるのですよね?」

「え?あ、あぁ・・・人違い・・・だな。ああ、人違いだ。」



 再び、先ほどと同じ様な"わかっています。"的な、とでもいう感じの答え方をしてきた生物(ナマモノ)に対して、何を言うべきかわからないままに、気圧されるまま肯定する答えを返していた。



 人違い・・・もしかして、これはチャンス?

 流れから言えば"人違い"とされている・・・ぽい?


 きっと何処かの誰かと間違っている。

 そういや、エネルギー補給を行っていた時に"似た格好をするモノ"がいるとか何とか言っていたし、そういう生物(ナマモノ)のだれかと勘違いされたという事だろう。



 もし、人違いすらも間違って知らない間に罪を犯していたとしてもだ、まだ始まっても間もないロボライフの終焉を迎えるのはよろしくない。

 というか終わり方が極刑とか・・・目的と違う事この上ない、ここは人違いで押し通して撤退すべきである。




 よし、方針は決まった。


 方針が決まり、覚悟も完了したとたん、なぜか先ほどまで行われていた言葉のやり取りがピタリと収まり、お互い何も言わず静かに向かい合う時が過ぎていき・・・"こういう時って、何をいえばいいんだ?"と悩みながらも、時刻表示が3分ぐらい過ぎさったころ、ようやく相手から行動介入がおきた。



「わかりました。"人違い"という事で。では、こちらの不手際の極み、大変申し訳ございませんでした。その大切な時間を取らせていただいた"お詫び"、になるかはわかりませんが、こちらの方で、送迎させていただこうと思いますが、よろしいでしょうか?」



 どうやら、本当に"人違い"として捕まりかけたようである。

 助かった。冤罪は勘弁願いたかった。



 あとは、送迎といわれるが、あの馬車‥‥‥(いまさらに思えば、あれがこの街の警察車両的な代物なのだろうか?)で、あの丘ともいえなくもない場所に送られるって事、だよな?



 そうか送ってくる・・・ん?ちょっと想定してみよう。


 もし、送迎されたとして、見つかるのはおかしくなってるS(シー)と、ある程度は元にもどりつつはあるが、上下二分割かれた胴体と片腕が未接続になってる身体に、頭部なんて"晒し首"よろしく、いつの間にか作られてあった神棚に別置きされては崇め倒したり、毎日なで繰り回されていたり・・・



 あれ?これ、普通に、客観的に、知らない第三者的に見たら かなぁりまずくない?

 というか、ある意味黒魔術の邪神を祭る、それ、何てサバト?的な、そんなアブナイシチュエーションにしか見えない。



 そして、送迎を行うと言ってきている目の前と周囲を固めている生物(ナマモノ)たちが、警察的な人たちとしたら・・・

 そんなお役所の人たちが、そんなサバト的な場所を見つけたら・・・

 言い訳なんてする間もなく、殺人犯とかアブナイ新興宗教とかになっては処罰対象になることが確定する・・・よな・・・


 そうなると、いきなり監獄なりに放り込まれるとかになりうる?いや、文化的に最悪はその場で処刑とか極刑とかあったり・・・?



 ・・・・・・

 ・・・

 ちょっとまって!


 それは自分が描いている未来予定図から大きく逸脱する!

 それは、マズイ!大いにマズい!!非常にマズい!!



 来てもらっては困る!!非常に困る!!拒否だ拒否!



「いや、送迎はいらない!このまま帰らせてもらえれば、それで!」

「いえ、そういう訳には」

「それで十分!それ以上もいらない!!」

「で、ですが、こちらの不手際に対しての謝意を‥‥‥」

「それも、不要!」



 何かしらのわだかまりがあるかのような、そんな言い淀みを含んでそうな、というか何かきっかけとでもいう代物を作りたい様な、何とかして取り付く島を見つけようとしてる風な印象を受ける。


 だが、こういう手合いと関わり合いになると、何かしらを理由にして碌な事につながりかねないのが世の常、知らない存じない関わらないが問題を作らない鉄則でもある。


 そのためには全力で回避するのが吉と判断し、"交戦は許可されない。回避に全力を注げ"という脳内指令のままに、再度取り付く島もない形をしつづけていくと



「わかりました。では、お見送りという段取りで進めさせていただきますが、それはよろしいでしょうか?」

「ラナン!何を・・・!」


 そうこうしているうちに、先ほど耳打ちしていた生物(ナマモノ)から、そう告げられたあと、再び耳打ちをする形で伝えていた。



「(これ以上、機嫌を損なわれるよりかは、よろしいかと)」

「(しかし・・・)」

「(この街に表れているという事は確認済みです。またの機会を設ければと)」

「‥‥‥わかりました。では、お見送りだけはさせていただきます」




 いや、うん、機嫌云々というか、こちらは冤罪に冤罪をかぶせられる事になる前に、この場から離れたいだけなんですけど・・・

 そもそも、またの機会というのも全力でお断りしたいんですけれど・・・


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