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1DXX / YY100

 それは、まるで雲を貫く、一筋の光

 それは、まるで天へと続く、一本の光の道

 それは、まるで当たりを浄化するかの様な、まぶしい一つの光の柱




   *   *   *


 退避した扉の先、その先からそれまでに感じていた気配が消え去った事を感じとる。

 それまでに、多数の幻とも現実ともいえる気配が消え去り、それ以上に不気味な気配を感じ取れはじめたのち、大小の衝撃といえる振動を数回は感じ取っており、"何かしら"が発生していたという事を如実に伝えてきてはいた。


 しかし、その振動が放たれなくもなると、今度は異様な冷たさと気味の悪い雰囲気が走り抜け、その扉の先に何が起きているのかさえ、知りたいという気概すら失わせていた。




 "とてつもない何かがいる"




「な、なんなんだよ・・・なんなんだよコレ・・・」

「うぷっ・・・」

「気分が悪い・・・です・・・」

「何よコレ、何よコレ、何よコレ」

「(ガチガチガチガチ)」

「この場にいるのも不味いかもしれん、どうする?テオーネ」



 バカ弟子たちも、"この気配"を肌で感じるぐらいはできた為に、いや、できたからこそ、絶望とでもいう恐怖、いや、この場合は恐慌状態に陥っているともいえる。


 場数をこなしている自分でさえ、その腕には鳥肌が立ちかけており、同じく場数をこなしていった昔馴染みからは、早々にこの場から退避する案を提案してくる。



「状況の確認がしたい。相手がどれほどの物かを知らなければ、対応もしづらいからな」

「そうは言うが、これほどの圧力を出してくる相手だぞ?見つかれば‥‥‥」

「戦う気はない。ただ、"昔に戻る"だけだ」

「‥‥‥そう、か」



 昔馴染みからは、無茶をするなという意味合いで釘をさしてくる。

 コイツは昔からそういう奴である。

 気心を知れた相手に対しては、危険を避けるようにと促そうとしてくる。

 それで幾度ともなく仲間が助かった事はある。それで最後には、過ちを犯した事もある‥‥‥


 恐慌に陥っているバカ弟子たちを見やる。

 良いパーティーだと思わせられる。



 無鉄砲でお人良しのオルキッド。

 コイツは甘ちゃんであるが、その甘さと人を見る目だけは私以上の素質を持っている。


 そのオルキッドの兄弟弟子ともいえるダット。

 面倒見の良い兄貴分で、オルキッドの甘さをシッカリと締める役として見渡す目を持っている。


 その二人をいつも支えているアイネス

 私の所に来たときは、二人の冒険活劇救出劇というお姫様だったが、今ではしっかりと二人を陰ながら支える女房役として働いている。


 あとの二人の事はよくわからないが、先ほどの連携や行動を見る限り、オルキッドを─── 一人は好意ではあるだろうが───信用できる人物であると、お互いが信頼しあっているのが解る。


 ふと、後からくる者の未来を作るのも、また先行者としての務めだ。と、自身の師からも言われていた事を思い出して、少し笑ってしまった。



「出るのか?」

「昔とは立場も役目も変わったんだよ」

「‥‥‥そう‥‥‥だったな」



 こいつには、昔からどこか見透かされる様な、理解されているような、そんな事がよくあったものだ。ならば、この後の事、気取られる前に、ここにいる者たちを任せるため



船内(なか)を通って、艦首の方(あたま)への誘導を任せていいか?」

「あぁ」



 少ない言葉と共に首を縦に首肯する。

 たったソレだけだが、今の私にとっては、信頼できるものに託すことができたことで、覚悟を決めさせるには十二分すぎる代物だ。



 避難しているこの場所、数十名の誰しもが熱による汗ではなく、別の汗を滴り落とさせながら此方を見やる。

 誰しもが恐怖という感情に飲まれ、そうして絶望や恐慌といった感情に落とし込まれているのが解る。

 この厚手の金属扉の向こう側、その先には別の汗を滴らせるには十二分すぎる存在を放つ何かがいる、そんな存在が‥‥‥



 簡単に頼んだ事だったが、彼女がこの状況下に陥っているのならば、やはり恐怖に飲まれている事は確実であろう‥‥‥

 最悪の結果を想定はしておくが、もし見つけだす事が出来たのならば、急ぎ連れ出そう。




 そう決めた覚悟と共に、その閉ざされた扉を少し開けては、蒼天が差し込む場所を確認する。自身の感じた通り、幻魔術の類は見受けられない。それらが解除されているのは確かである。


 そうして、その恐怖その物といえる気配を醸し出している方向から身を潜める様に、貨物の陰へとその体を滑り込ませては、その存在を視認‥‥‥



(何だ‥‥‥アレ(・・)は‥‥‥



 その存在を直視した途端、腹の底から何かが戻ってくる感覚を覚えるが、理性でその感覚を無理やり押さえつけては再び物陰へと隠れる。



 表現をするなら、無数の目と無数の触手が常に蠢いて(うごめいて)いる存在。

 単純に表現するならばそれだけで十分である、あるのだが、その存在から放たれる圧力という代物が尋常ではない。



 世界を旅してきた自身が経験した数々の命の危機、鬼気迫る相手との死闘とも言える経験、それらをすべてが迂愚でしかないと思わせるには十分であった。



 そうして、頭の中に思い描かれた事

 この場所から離れたい

 いや離れなければならない。

 離れなければならない?

 なぜ?

 見えない‥‥‥

 なにが?

 先が何も…‥

 一体‥‥‥アレは‥‥アレは‥‥‥



 そんな自身が愚かな存在であるとでも思わされ、思考という行為すらもまともに働いていないと、自覚ができ始めた時、その存在がいる方向から何かが破裂し爆発音ともいえる音が聞こえては、衝撃がその身を震わせていた。


 その衝撃が、再び発生したかと思えば、今度はまるでその恐怖という暗い未来の世を、白く染め上げるかのような、力強く、まぶしい光が辺りを照らし出していた。


 恐怖という物が薄れたのを感じ、その光が差し込まれてきた場所を見やる





 それは、まるで雲を貫く、一筋の光

 それは、まるで天へと続く、一本の光の道

 それは、まるで当たりを浄化するかの様な、まぶしい一つの光の柱



 それは、まるで、恐怖というモノを消滅させるかの様に・・・










GMワイ:

は~い、直視した人から1D10/1D100(生物(ナマモノ)限定)な。

ほら、振った振った


はい、君、失敗

はい、君も同じくアウッ!

はい、直葬どーん!


ちっ、なんで成功するかな‥‥‥(この話の主


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