表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/93

閑話:〇月□日 午後11時☆◇分 ギルの宿 馬房改装部屋周辺  闇夜の戦い1/4

視点が少し(?)変わります

 索敵内、接敵対応範囲内に移動する物体の侵入を確認


 移動速度・内容により、通常移動ではなく警戒移動と断定

 こちらに対し、何らかの意図をもっての行動と推測


 行動の意図は不明


 情報不足により、最悪の想定を考慮し、強制排除行動の準備を開始

 武装格納解放、安全装置解除、消音射撃モードにてアイドリング状況へ

 使用弾:通常E弾充填


 視覚・聴覚・熱源・ECM起動・・・警告位置への移動開始・・・




    *    *    *


 ようやく、お仕事が終わって部屋へと戻ろうと月明かりも星明りも無い中庭へと出てみれば、な、なんとその目的地の部屋から明かりが漏れてきていない(・・・・・・・・)ではあ~りませんか!!


 お姐様は部屋に戻ると言っていた事、明かりが点いていないという事

 この二つから導き出されることは・・・



 はっ!?こ、これは!まさか・・・

 つまるところの、きっとお姐様はスリープモードの無防備も~ど!!



 それはつまりの事、シーの大切な大切な充電も~どを十二分、いえ、百万分楽しめる時間の到来を意味しているという事ですね!



 はぅぁ・・・



 おっと、いけませんいけません、まだ達成もしてもいないのに達成したイメージだけでイきかけて涎がでてきてしまいます。


 もうこれは可及的速やかに、お姐様成分を補給しなくてはなりません。

 そう、それはもう脱兎のごとくに!



 ん?あれ?違ったかな‥‥‥?



 まぁそんな事はどうでもよい事です。

 あぁ、シーのお姐様ぁ、お待ちくださいねぇ~

 シーが、このシーが今、そちらに向かいますので!!お待ちくださいませ!!



 ・・・


 っととっと、ここは落ち着きましょう、シー。

 ここで大きな音なんかを出してみれば、お姐様のスリープモードが解除されてしまう可能性がとてもとても高くなってしまいます。



 それはいけません、とてもとてもいけませんねぇ。


 モノを楽しむ時は、お姐様にも邪魔されず、自由で・・・

 なんというか救われてなきゃあダメなんですよ・・・

 独りで静かで豊かで‥‥こぅ‥‥‥



 ゲフゲフゲフ‥‥‥よし、覚悟は完了

 それでは早速、ぬきあ~し、さしあ~し、しのびあ~しでの進軍を開始いたしますよ~




 カサカサカサ




 お姐様に気づかれてしまったら元も子もありません、ここは慎重に細心の注意を払い…



 コソコソコソ・・・ピタリ



 ふぅ、こちらシー、ただいま天国の扉に到着。これより侵入を開始します。

 オーバー、健闘を祈る。

 ラジャー



 ここまでは問題なし、ここからも問題なしでいきましょう。

 まずはこの先の状況をシミュレートしておきます。


 ひとつ、暗闇のままなので、そのままお姐様の寝具へと移動します

 そして、そのままお姐様のお肌に触れ合って堪能し

 さらに、お姐様の香りを堪能し

 最後に、双丘に埋もれながら揉み心地を堪能する



 完璧です。



 これ以上ないぐらいに完璧です。

 それでは失敗をしないために、頭脳内で反復シミュレートを行い・・・



 ・・・



 ふぅ・・・約108回目も成功です。一切ミスもしていません。


 途中、揉み型を下から揉み上げるのか、それともサイドから迫るかで葛藤をし、色々と変更して検証してみましたが、やはりここは下からが王道、譲れませんね。



 さて、このシミュレートを生かすためには、この天国の扉を静かに、それは静かすぎるぐらいにそ~~~~っと開けます。そ~っとです。


 ここで気づかれては元も子もありません。細心の注意を払ってゆっくりかつ丁寧かつ慎重かつ素早くとりおこなうのが重要なのです。



 ふぅ・・・ようやく人ひとり分の隙間を確保完了です。

 まずは第一段階終了です。



 そうして天国の扉を開けみたその先に広がるのは闇ですが、そんな事は一切関係ありません。


 なにせ、このシーのお姐様センサーが、ビンビンかつチュクチュクとその目的地の存在をしっかりはっきりと示してくれているのですから!


 この暗闇の奥に存在する、お姐様の寝室部分へと、いざ参ら・・・



 ゴツン



 はえ?



 ゴツン



 何でしょう、視覚に映らない何かが、シーのバイザーに引っかかって先に進めないのですが?


 あれ?お姐様はスリープモードですし、シールド機能・・・なわけではないでしょうし、いったい何が・・・?


 手で触れてみようと思っても、何もありません。けれども、進もうと思うと何かに阻害されてしまうという、



「警告、これ以上の侵入を許可されていません。これ以上の侵入を試みる場合、強制執行に入ります」



「・・・はぇ?」



 えーっと、聞き覚えのある様な声がしましたが‥‥‥


 いや、それよりもシーにとっての黄金郷(エル・ドラード)がそこにあるのに、なんども前にすすもうとも進むことかなわず、まったくもって手にもふれれないという事がおかしいです。


 横に向こうが、他の角度にしようが、なにかしら見えないモノが、きっちりとすすむ進行方向を遮ってきています。



「何ですかこれ、一向に前に進めません‥」

「強制排除に移行します」



 パシュン!



「ようぉぇ!?」



 つっかえていたところに突然の衝撃が!?

 なんですか?!なんですか!?なんなんですか!!

 あまりの衝撃で中庭までふっとんだじゃないですか!

 本当になんなんですか!?天国の扉じゃなくて、地獄の門だったのですか!?

 すべてを捨てなければ入れない門だとでもいうのですか!?



 ‥‥‥あ、お姐様のためならぁ、裸一貫でも全然、まったく、少しも、一向に構いませんけ



 パシュン!



「どぅぁ」



 むむむむ、またバイザーに衝撃が‥‥‥

 どこのどいつですか!?シーのお姐様とシーの愛の憩いタイムを邪魔する不届き千万な輩は!


 もう怒りました!この際、成敗してつかぁりますよぉ!?


 この、お姐様から譲り受けた(実際は借り受けた)お姐様のシーへの愛の結晶(その様な物でもありません)ともいえる注射器型銃器(シリンジガン)をぶっさしてやります!




   *   *   *


 電磁センサーより、兵装注射器型銃器(シリンジガン)固有反応を確認


 聴音・複合センサーより、注射器型銃器(シリンジガン)内部薬品を劇薬と確認


 これにより、敵対行動者を[仮称PK]と判定


 接近戦型と仮定し、一定の距離を維持しつつの迎撃方法へと変更


 弾着状況により、敵対行動者[仮称PK]の装甲強度が高い物と判明


 現兵装での撃破は困難と判断


 敵対行動者[仮称PK]の無力化へ移行


   *   *   *

やや長くなりそうな閑話

下書き(脳内話)を思いついてアウトプットしてたら長引きそうになったので区切り先行投稿

次の脳内話が、いつ頃アウトプットできるかどうかはわからないデス

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ