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04 教育開始!闇魔法

 

 『細長くて先が尖った物が飛んでいく様を想像してごらん。』


 想像する。想像する。

 頭の中に思い浮かべる。



 闇魔法の学習。

 時間は念話魔法の学習のすぐあと。


 魔法でうまくいかなかった後に魔法だ。

 上手くいかない気しかしなかった。



 想像する。想像する……


 ギュッ


 できたらしい。あっさり。



 ギュッ としか言い表せない効果音だった。

 音はどうでもいいが。


 何ともあっさりできた。

 念話魔法で苦戦したのが嘘だったかのように。


 理由はわかってるが。

 念話魔法のときも別の竜から教わればすぐできたのだ。

 あの教師の教え方が私にあっていなかったのだ。



 『お?念話魔法はできなかったのにこっちはすぐできたんだな』

 『なぜかできたね』

 『できたならいいじゃん。俺はまだかかりそうだわ』

 『想像するってほんとだね。あっさりできた』


 念話魔法を教えてくれた彼は闇魔法に苦戦してるらしい。


 『なー、さっき教えてやったんだからなんかコツ教えろよー』


 と、言われてもなぁ。

 コツとか自分でもわからない。想像してたらできたのだ。


 『コツなんて自分でもわからないよ』

 『えー、そりゃないぜー』


 仕方ないじゃないか。

 想像するだけだったんだから。

 あ、でもそれ以外のこと考えてなかったのがよかったのかも。


 めんどくさいから言わなくていいかな。

 あってるかどうかわからないし。



 私は闇魔法に適性があった。

 当然このときは気づいてないが。

 そのことで今後色々あるが、それはまた別の話だ。

 もちろんこれも、念話魔法が出来なくて闇魔法がすぐできた理由の一つだ。

 最大の理由は教師の問題だけどな。


 ちなみに闇魔法、闇竜の使う魔法で、種類が結構ある。

 闇投槍、闇弾、闇壁などがよく使うやつだ。

 難易度の高いものだと、

 暗黒弾、暗黒廻、奈落大結界がある。


 暗黒弾はまだ使いやすいほうだが、暗黒廻はこっちも負傷する自爆技だ。

 奈落大結界は使える竜がほぼいない。

 そのぶん効果も高いが。


 闇魔法は強力なものもあるが、ブレスの方が強い。

 つまりこの授業、ブレスの準備段階である。

 闇魔法はせいぜい牽制と脅しにしかならないからな。

 仕方あるまい。



 『おし!やっとできたぜ』

 『おめでとう』

 『まったく、お前がコツ教えてくれてばもっと早かったのによ』

 『だから、自分でもわからないんだって』

 『なに、冗談だよ!』


 一応悪くない奴らしい。

 むしろ結構いい奴だった。

 一応念話のコツ教えてくれた人だしね。


 闇魔法はできたけど、弱いなぁ。

 どうにかして威力あげれないかな?

 いずれ試すのもありかもしれない。


 『全員闇魔法を使えるようになったようで、よかったです』


 今回の教師はわかりやすくてよかった。

 まぁ一言だけなんだけどね。


 『時間が余ったので模擬戦として打ち合ってみましょう』


 ……え?


 『あと、先ほど覚えた闇投槍は貫通力が高いので、当たらないように気をつけてくださいね』


 痛そうめんどそう大変そう。

 ま、死にはしないだろうし、気楽にいくかな。



 そんな流れで模擬戦になった。


 打ち合いである。

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