表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハイスペック・ヒューマン  作者: 世塚 紅迅
6/8

第5章 噂の男

 真たちは棒倒しを次々と勝ち進んで行き、ついに準々決勝にまで来ていた。


「何だかんだで結構楽勝だったな。」


流が言った。彼は汗一つかいていない。


「まあでも流石にここからは厳しいと思うぞ。なんか色々噂もあるし。」


真が言う噂というのは、ある男の話だった。その男というのは、入学早々暴力事件を起こしていて、学校の中では有名だった。


「色々噂あるけど、その中でも有名な噂はやっぱりあれだよな。姿を消すっていう···」


そう。彼の噂で最も有名なのは、「直ぐに姿を消してしまう」こと。消えてしまうが故に誰も捕まえられない。教師も手をやいている。流は以前に彼の暴力事件に巻き込まれていて、彼には詳しかった。


「アイツはヤバかった。関わらない方がいい。」


流が真顔で言った。


「名前は?」


話を聞いていたユイネが流に尋ねた。


「···王乃(おうの) 潤弥(じゅんや)だ。」


流が静かに答える。


「次の対戦相手は?」


今度はユイネが真に尋ねる。


「えっと···うわ、マジか。···王乃だ。」


真が苦い顔で答えた。

するとそこに二人の男女が歩いてきた。


「私たちは君たちの次の相手だ。リーダーの王乃君は恥ずかしがり屋でね。姿を見せる気は無いようだ。まあでも、宜しく頼むよ。」


男が言った。


「ああ、私のことはJ(ジェイ)とでも呼んでくれ。この女はO(ラブ)。」


女が丁寧にお辞儀をした。


「では。」


そう言うと二人は去って行った。しばらくの沈黙。


「アイツら本当に高校生か?雰囲気がヤバかった。」


流が言った。


「でも、負ける気は無いんでしょ?」


ユイネが聞く。


「当然でしょ。」


真と流が声を揃えて言った。




「」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ