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太陽の花  作者: 七味
序章 むかしむかし
1/6

お伽噺

 

 ――むかしむかし、険しい山と美しい森に囲まれた国がありました。

 心優しい王様の元、小国ながらみなが幸せに暮らしていました。

 しかし、大国に攻め込まれ、争いが始まったのです。

 王様も国民も必死で国を守ろうとしましたが、またたく間に国は乱れ、王様や国民は悲しみにくれていきました。

 そんな時、太陽が登らないはずの北の山が眩い光に覆われ、その光の中から美しい魔法使いが現れたのです。

 魔法使いは不思議な瞳を持っていました。そして懐から宝石を取り出すと、高く掲げました。

 すると、どうでしょう。

 太陽を浴び、輝きを増した宝石の光を浴びた敵国の兵士が次々と消えていったのです――


 寝物語として読む母の手に、小さな手が重なる。

『おかあさま。消えてしまった兵士は、死んでしまったの?』

『アディはどう思う?』

『……』

『じゃあこれは宿題よ。答えが出たら教えてね』

『この本に答えはないの?』

 わからない、と頭を傾げる娘に微笑みながら頭を撫でる。

『アディあなたの答えを楽しみにしているわ』

 私の、愛しい花。

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