第4話 アヴェか!?
翌日
「ああ言ったけど、具体的にどうすればいいのかわからないんですけどね?」
蓮二は、その日の朝食をジンに用意してもらい食べながら言った。
「あん?そんなのおめぇサッサと思い出せよ。どうせあれだろ?お前のことだから童貞だったとかそのへんだろ?」
「いや!どのへんだよッ!つーかなんで知ってんだ!あんまふざけたこと言うとケツ蹴り飛ばすぞ!」
蓮二のその罵倒に対しジンはほんの少し頬を赤くする。
「なんで赤くなってんだよ!?気色悪ッ!!」
ジンの新たな一面を発見した瞬間だった。
「とりあえず、まずはアンヴェールの何処かにいる俺と同じ奴を探さないとな。」
蓮二は、真剣に考えた。
「と、言ってもよ?レンジ、お前今のまま世界探すったって転んで死ぬぞ?」
「よっわ!?なに俺、擦り傷で死ぬの?笑もんだろ!」
そう返すと、ジンはわっははと笑った。
「笑うんじゃねぇェェ!!」
「と、冗談はさておきレンジ。俺が強くしてやるよ。どうだ?」
ジンは急に真剣な表情で蓮二にそう提案した。
「!いいのか?ジンさん仕事とか忙しいんじゃ?」
蓮二にとっては嬉しい提案だが、ジンには仕事があることを思い出し、ジンに悪い様に感じた。
「大丈夫だって!俺んとこのパン屋そんなに忙しく無いし、客とかあんまりこないし…人気ないし……」
「………」
徐々にジンの声が小さくなり最後の言葉を発した時辺りは、しばし静寂に包まれた。
「まっ、まあそんなわけで大丈夫だ!お前が気にしなくてもいい。だが、まぁ仕事の後でマッサージでもしてくれりゃそれでいい」
そこで蓮二はハッと気づきジンから5メートルほど距離をとる。
「それはまさか下のマッサージか?」
「んなわけあるかぁぁぁぁぁ!!」
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