第11話 ギルドへ
次の日の朝、蓮二は、シャルと共にこれからの事を相談する事にした。
「と言うわけでレンジさん!これからの予定ですけど、まず近場の役場に行ってこの紙を提出しに行きます!」
そう言ってシャルが渡して来た物は、A4サイズの紙。だが蓮二が内容を見ると直ぐに破り捨てた。
「いつの間に婚約届けなんて用意した?」
「昨日のうちに用意しました」
「じゃあなんで俺の指紋印されてるの?した覚え無いんだけど?」
蓮二は、昨日の事を思い出しながらシャルに聞いた。
「それは…寝込みを…ね?」
「ね?じゃねぇよ。俺、お前と旅すんのやめていい?」
そんな話は置いておきレンジは本当のこれからの事を相談し始める。
「で?結局シャルの友達のレナ?だっけ?そいつはどこにいんの?」
シャルの話によるとレナは今いる村を出て4日ほどの街にいるらしいが、確証は無いらしい。
「すみません。その人らしき人がその街にいるらしいと情報だけを頼りに来たんですが」
「いいって。何も情報無いよりらしいって情報があるだけマシだしな」
とりあえず当面の目的はそのレナを探すことに決まった。やることがなくなった所でシャルが蓮二にギルドへ行って、依頼を受け様と誘って来た。
蓮二はギルドがこの世界にあることは前から知っていたが入ったことがなかったので興味が出てきた。
「シャルは、ギルド入ってるのか?俺は入ったことが無いから入ろうと思うんだけど」
「いいですね。では早速行ってちゃっちゃと登録して私と愛の共同作業に出かけましょう、レンジさん!」
「依頼は別々でいいな?」
蓮二とシャルは早速この村にあるギルドへ向かう。宿屋からしばらく歩くとギルドのそれらしい建物が見えた。