第10話 宿へ?
最近コーヒーゼリーが美味いと気づきました。
朝から歩いて当初の目的地の村へ歩いて居ると、人家の煙が前方に見えた。
「シャル!村が見えたぞ!ってなにしてんだ?」
村の事をシャルに教えようと後ろを振り向くとシャルがなぜか手で目を覆い泣いていた。
「レンジがぁ、ヒックッ昨日私が見張り代わった後ヒックッ!なにもしてくれなかったぁぁ」
「するかぁぁッ!!いくらなんでも会って数時間の男女が触れ合うのは無理あるだろ!?」
あと、と蓮二はそのあとに付け加えて言った。
「そういうくだらないことに能力を使うなよ?」
「!?いつからバレッ!…うぇぇんそんなことしてないのにぃ」
「いや、ばればれだぞ!?」
これはもう襲ってもらうしかないとか言っているシャルを軽く受け流していると村に着いた。
〜コルト村〜
人口250人、主に作農や狩猟で暮らしている。
「のどかそうな村だな、シャル宿とってくるからここで待っていてくれ」
シャルの返事を貰い蓮二は村唯一の宿にチェックインする。
「すみません、2部屋頼みたいんですけど空いてます?」
「ええと…申し訳ありません現在部屋が一部屋のみとなっておりまして…」
「あっじゃあ一部屋でいいです、これでたります?」
蓮二は、自分は最悪床で寝ればいいと安易に考えてお金を渡す。
シャルが待っている場所に蓮二が、戻るとシャルが悪漢共に襲われている。とうことはなく逆にボコボコにされている悪漢達が転がっていた。
「あっ!おかえりレンジ!遅かったね?こっちは丁度終わったとこよ?」
「軽いなッおい!ショッピングにでも行って来たかの様な軽さだな!」
「あっ!ショッピングも行って来たわよ?」
「自由かッ!!俺待ってろって言ったよね!?」
あまりの行動力っぷりに驚く蓮二。そこでさっきの宿屋の事を思い出しシャルに聞いた。
「一部屋ってことになったんだけどいいか?」
「えっ!?それってレンジと私とで一部屋ってこと!?」
「そうだけど、嫌か?嫌なら俺は外で野宿でも」
「いい!別に大丈夫です!むしろ光栄です!」
「わっ分かった!分かったからそんなに顔を近づけるな!ほら行くぞ?」
シャルがそう言いながら蓮二に詰め寄って来るのをなんとか抑えながら宿屋まで連れて行くのだった。