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Last Sex  作者: 藍雨 和音
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佐藤 絵里編  第一話:境界線

これから性的描写が含まれる話の前書きにあることを記入させていただきます。

それを一つの判断材料としてください



風に弄ばれた髪が頬を叩いて鬱陶しい。



上を見上げれば月光さえ遮る雲。下を見下せばクッション性皆無のコンクリートの地面。



フェンスは越えた。一歩踏み出せば身体と視界は反転して落下運動を起こす。



去年の今日、この時間にここにいれば、多分、こんなバカらしいことをしようとは思わなかったと思う。



でもこの一年で私の心は石膏のように固まりきってしまったみたいだ。



瞼を閉じればマネキンのような父と母の顔が靄のように浮かびかけた。



でも結局それは霧散して形作ることはなかった。



――もう、疲れた。



瞼を閉じて、大きく息を吸った。息を吐かずに身体を反転させて、ゆっくりと力を抜いていく。



後は身体の重心を少し傾ければいい。そうすれば終わる。



痛いことは嫌いだ。

辛いことは嫌いだ。

心が痛い。

心が痛いと感じなくなったことが私に人間失格の烙印を押しつける。

――だから終わらせよう。




身体が傾いた――





「ねぇ、君。ピンク色のパンツが見えているよ。」





予想外の登場に、予想外の言葉に、私は思わず身体に力を込めてしまった。



そして声のした向こう側にはニコニコと笑む、一人の少年が居た――





これが私、自殺未遂の少女、佐藤 絵里と変態セクハラ少年、藍川 奏の物語。



第一話の裏話を少し

藍雨 和音は基本的に自分の感じたこと・経験した事しか書きません。

ですから自分の出来る範囲では登場人物の心情を理解するために行動を起こします。

今回、絵里の心情や風景、舞台状況などを理解するために廃ビルに行ったわけです。

絵里と同じようにフェンスを越えて、呆然としていると青い服を着たお兄さんに見つかってしまいました(笑)

それから説得⇒身柄確保⇒連行⇒説教のフルコースを受けてしまいました

母には馬鹿だと大笑いされ、ポリにはコッテリと絞られ散々でした。

それでもまぁビル風や、不安定さなど様々な経験を出来たのでよかったと思います。

最近はいつ夜中の学校に忍び込んで、一泊しようかな、と頭を捻らせている和音でした


誤字・脱字などがありましたらお手数ですがご連絡ください。

また、他の二作については私の精神が不安定なため、不定期更新とさせていただきます。

落ち着き次第、随時更新させていただきますので何卒よろしくお願いします。


また、感想などをいただけますと、和音は大変よろこびます

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