少年 妖術を知る。
今更ですが、僕小説を溜めて投稿っていうことができないタイプの人間なんですよ。溜めたらサボって結局毎日ギリギリに書いて投稿してるんですよ。 ちなみに今は6月12日の11時44分に書き終わりました。テストの1週間前とか勉強しないとまずい時は投稿やめますが、それ以外は毎日投稿って学生のみだと結構辛いことがわかりました。内容がうっすくなりそうで怖いです。質がいいけど投稿頻度が遅いか、内容はうっすいけど毎日投稿できるか、どっちかになるんですよね。 皆さんはどっちがいいですか? 教えてください。 ちなみに評価とブックマーク登録してくれたら第3の選択肢である質が良くて毎日投稿をするかもしれません。 お願いします。
ネットカフェの薄暗いブースに戻った祐樹は、古書店で手に入れた古びた本を、まるで宝物のようにそっとテーブルに置いた。あの時、彼の身体に起こった異変の源が、この本にあることは間違いない。彼の心臓と肝臓に宿った「何か」の正体を知るため、そして、あの卓が操っていた「妖術」の秘密を解き明かすため、祐樹は期待と緊張が入り混じった面持ちで、その本に手を伸ばした。
表紙は黒ずみ、題名すら判読できない。しかし、先ほど触れた時とは異なり、今度は何の抵抗もなく、本はゆっくりと開いた。まるで、彼がその資格を得たことを認めるかのように。ページをめくるたびに、古紙特有の黴とインクの匂いが鼻腔をくすぐる。そこに書かれていたのは、彼が求めていた「妖術」に関する、驚くべき真実だった。
本には、まず「妖力」という概念が記されていた。それは、アジアやオセアニアのほとんどの人間が生まれつき持っている、根源的な力であるという。ただし、その保有量には個人差があり、才能の有無を大きく左右する。そして、この本自体が、その妖力が一定以上なければ開くことすらできない特殊な書物であることも明記されていた。該当者が開けようとすれば、本は自ら妖力を体に循環させ、その存在を認識させるのだと。祐樹が古書店で感じたあの不快な感覚は、まさにこの本が彼の妖力を感知し、強制的に体内に循環させた結果だったのだ。彼の心臓と肝臓に収まった「何か」は、この本によって活性化された妖力そのものだった。
次に、妖力の根源が「五行思想」に基づいていることが説明されていた。火、水、木、金、土の五つの「霊質」が存在し、それぞれが異なる特性を持つ。火の霊質は炎を操り、酸素がある場所でその力を発揮する。水の霊質は水を生成し、その水温は常に約20度を保つ。木の霊質は植物の成長を活発にさせたり、風を巻き起こしたりする。金の霊質は結界術をはじめとする多岐にわたる術を可能にし、土の霊質は錬金術のような物質変換の術を得意とする。これらの霊質は、人によって持つ属性が異なるが、中には複数の霊質を宿す者もいるという。そして、それぞれの霊質が宿る身体部位が明確に定められていた。
| 属性 | 妖力が宿る部位 |
| :--- | :--- |
| 火 | 心臓・小腸 |
| 水 | 腎臓・膀胱 |
| 木 | 肝臓・胆嚢 |
| 金 | 膵臓・胃 |
| 土 | 肺・大腸 |
祐樹は、自身の心臓と肝臓に「何か」が収まった感覚を思い出した。この表によれば、彼の身体には「火」と「木」の霊質が宿っていることになる。あの地下室で、卓が操っていた「螺炎」は、この本によれば「中伝妖術」に分類される「火」の霊術であることも記されていた。妖術には初伝、中伝、奥伝という階級が存在し、螺炎は中伝であることから、卓がかなりの実力者であることが窺える。
さらに、妖力を体に循環させることで身体能力が強化され、物にも妖力を循環させることによってその物も頑丈になると書いてあった。卓の剣が祐樹の黄色い斬撃を防いだのは、この影響が大きいだろう。
妖術を使うためには、「妖紙」と呼ばれる術式が書かれた紙に妖力を流して使用するとある。妖紙は、特別な技術で印刷されたものでも使用可能だが、金の霊質を持つ者が筆に妖力を込めて高級和紙に書いた術式に比べると、その出力は二分の一程度にまで落ちるという。つまり、妖術の真価を引き出すには、やはり熟練の術師による妖紙が必要不可欠なのだ。
本を読み終えて分かったことだが、妖術というものは妖紙という消耗品を使わないといけないらしい。妖紙一枚でもあればそれを印刷して使えるだろうが、あいにく今は一枚もない。 だけどまあ身体強化はできるかと思い祐樹は試そうと開けた場所に行くことにした。
ネットカフェを出た祐樹は、逆にコソコソしてた方が目立つと学び堂々と進んでいった。彼の脳裏には、本に書かれていた妖術の知識が鮮明に焼き付いている。特に、彼が火と木の霊質を持つという可能性は、彼の復讐計画に新たな選択肢をもたらすだろう。彼は、自身の妖力を試すため、そしてその力を完全に掌握するため、人里離れた場所を探し始めた。
やがて、祐樹は街外れの廃工場にたどり着いた。錆びついた鉄骨が剥き出しになり、ガラスの割れた窓からは冷たい風が吹き込む。しかし、ここならば誰の目も気にすることなく、妖術を試すことができるだろう。彼は、廃工場の広々とした空間の中央に立ち、深く息を吸い込んだ。彼の心臓と肝臓が、微かに熱を帯びているのを感じる。
祐樹は、自身の心臓と肝臓に意識を集中させた。 古書店の時のように体に妖力を循環させる。 あの本には体に妖力を循環させる時は循環させる妖力が多すぎると激痛が走ると書いてあった。古書店での激痛はそれが原因だろう。なので祐樹は少しの妖力を循環させようと集中した。
どのくらい経っただろうか。 何度も激痛に悶絶しながらも祐樹はようやく妖術を循環させることに成功した。だがまだ動きながら循環させようとすると循環が安定している状態からすぐに量が多くなったり逆に妖力を循環しなくなってしまう。
「……さて、と。」
だが一応は循環させることはできた。 まだ実戦で使おうとすることはできないが、確かに進歩している。
そう自分を励ましながら祐樹はご飯を食べに行くのだった。
人物紹介⑧ 水野可奈
年齢 17歳
誕生日 10月28日
部活 チアリーダー
好きなこと 合体 踊ること みんなに見てもらうこと
嫌いなこと 無視されること 自身を注意してくる人 自分に似合わない人
なんかまだ書いてなかった人。 てか好きなことと嫌いなことみんな今のところ被りすぎていて困ってる。なんも考えてないって思われてそう(正解!)。 部活はチアリーダー部で、案の定コスプレプレイはやった。 何をプレイしたかは言わない。てかマジで最近夜中の0時くらいにこれ書いてるのでたまに何書いてるんだって思う時ある。誤字脱字も多くて困っている。だから朝にこれ書くのが理想。 でも多分できないから困ってる。 どしよっかな。




