閑話①
なんか書いてて気づいたけど、厨二? うちの主人公。
白竜会の支部が壊滅したことは、裏社会ですぐに広まった。 だが、それだけで白竜会の名声が地に落ちることはなかった。確かに反抗勢力は躍起し、抗争は普段よりも多かったが、全て鎮圧された。
「ふん。やはりこの程度の裏切り者程度はつまらぬ。なあ、鎖哭よ。」
ある倉庫の中では、彼が冷酷な目で白竜会の裏切り者を始末していた。裏切り者は皆殺しにし、扇動したものもトラックに乗って走り去っていった。
「しかし、鍋島(卓の苗字)がやられるとは。まだヒヨッコだとはいえ伸び代はあると思ったがな。残念だ。」
「そうかしら?私は彼が本当に死んだなんて思えないんだけど…。」
そう言いながら西洋の魔女のような黒い服装を纏った女性が男に語りかけた。
「...斎藤か。だが、名古屋支部は代理支部長も含めて皆死亡と本部は言っていたが。」
「確かに本部はそう言っているわね。でも、死体はまだ見つかっていないんでしょう?だったら、生きている可能性だってあるじゃない。」
そう白竜会の幹部である斎藤美里は彼に問いかけた。
「...ちなみに、卓がうちを裏切ったらどうするの?あなたのお気に入りでしょ。卓って。」
そう美里は問いかけたが、彼はこう言った。
「...だからなんだ?俺は契りを結んだ。結んでなくても鎖哭が穿つ。そう鎖哭がしなくとも、」
そう言いながら彼は彼を轢き殺そうと戻ってきたらトラックを斬り捨てながら言った。
「一つの駒として、俺、霧島龍之介は裏切り者を皆殺す。必ずな。」
そう白竜会最強の不死者は倉庫を後にするのだった。
「は?白竜会の支部が壊滅しただと?」
そしてある国家組織も、この情報を耳にしていた。
「はい、そのようで。ですが、国内のヤクザやラ・ムエルタやヴォリ・ヴ・ザカーニなどの海外の組織ではなく、個人でやったものらしくて...」
そう若い男は目の前にいる対して歳が変わらなさそうな男性に対して少し萎縮しながら話していた。
「はーめんどくせー。なんでそんなことが起こるんだよ。めんどいことしやがって。こんなことしたらウチとアッチで戦争起こそうとする過激派どもが躍起になっちゃうじゃねーか。」
そう言いながら男性は頭をぼりぼり掻いていた。
「じゃ、じゃあどうします?こっちから動いたりは」
「するわけないだろ。そんなめんどいこと。」
そう言いながら男性は巨大な式神の上に座りながら喋っていた。
「...まあ、あっちがやる気なら全力で殺しに行くけどな。」
そう日本最強の陰陽師は小さな声でつぶやいた。
「Wow, such a thing happened in Japan. Was it the work of immortals?(へーそんなことが日本で起きたんだ。不死者の仕業かな?)」
そして、 世界の裏を牛耳る組織にもこの情報が入ってしまった。
「Well, it's not impossible. The only Japanese non-dead person so far is that girl in the US, and even then, the number of suicides in Japan is surprisingly high. It's not often that an idiot would pick a fight with the Hakuryukai, the world's second largest mafia, and if that's the case, I think it's correct to say that an Immortal who was taken for some reason was responsible for the destruction of the city. The original branch chief was also very old, so it might be more manageable than you think. (まあ、あり得なくはないわね。日本人の不死者ってアメリカのあの子しか今のところいないし、それでも案外日本の自殺数は多い。世界二位のマフィアの白竜会に喧嘩を売るバカなんて、滅多にいないし、それだったらなんらかの理由で連れ攫われた不死者が壊滅させたってのが正解な気がするわ。 元々の支部長も高齢だったし、案外なんとかなるかもしれないからね。)」
「Oh, so maybe a new strongman has been born? I like that. Interesting. What kind of bug is it? What does it look like? How does he fight? How strong are they? I'm curious. I'm very curious. Okay, I'm going to Japan as soon as I can. I'm going to go and kill that immortal!(ほう、それじゃあもしかしたら新たな強者が生まれたかもしれないのか。いいなぁ。面白い。どんなバグなんだ?どんな容姿なんだ?どんな闘い方なんだ?どのくらい強いのだ?気になる。 すっごい気になるぞ私は。 よし、俺は早速日本に行ってくる。 その不死者と殺し合いをしてくるぞー!)」
「What's good! You're a muscle-bound idiot. Well, I'm certainly curious to see what it tastes like. Still, it takes 18 hours 43 minutes to get to Japan from here. I'd be really tired if it took that long to get there and there were no immortals. What do you think? Romanov.(何がよし!よ筋肉バカ。まあ、確かにどんな味かは気になるけれども。それでもここから日本まで18時間43分ほどかかるのよ。そんだけかかっていって不死者はいませんでしたってオチだったら本当にだるいんだけど。 あなたはどう思う?ロマノフ。)」
「Романов, Романовых, к сожалению, уже нет в этом мире. Well, you should go, though, shouldn't you? Because our aim is to protect and exterminate the Immortals, and it would be easier for me to find them before they gain strength. Besides, I've always wanted to travel to Japan. It's almost a wacky place now, and if I don't get there soon, the culture of anime, manga and Japanese food might disappear.(ロマノフって、ロマノフ家はもう残念ながらこの世にはいないわ。まあでもいったほうがいいんじゃないの?だって私たちの目的は不死者の保護と抹殺だから、力をつける前に見つけたほうが私は楽だと思うけどな。それに一回私日本に旅行行ってみたかったんだ。 もうオワコンに近いから、早く行かないとアニメとか漫画とか日本食っていう文化がなくなっちゃうかもしれないでしょ。)」
「That's definitely what the second half is about. Well, I certainly haven't had a holiday-like break recently! Well, so why don't you go? A year long holiday. In return, I'll talk to them about the condition that you return if the home country becomes dangerous. So you'd better learn a bit of Japanese. In Japan, where most people don't understand English, it would be a bit inconvenient if you only speak English.(絶対それ後半が目的だろ。まあ、確かに最近休暇らしい休暇もなかったしねー。まあだから行ってもいいんじゃない?一年くらいの長期休暇。その代わり本国が危険になったら戻ること条件に掛け合ってみるよ。 だから日本語ちょこっと勉強しといてね。流石に英語がわからない人が大半の日本だと英語オンリーだとちょこっと不便だろうし。)」
「Yay! So let's quickly learn Japanese, shall we? Don't lick the effect of the perfect memory bug.(やったー!じゃあさっさと日本語覚えちゃいますか。完全記憶のバグの効果舐めるなよ。)」
「Then you don't have to remember me because I'm worried about translating one person. I don't want to learn it because it's a pain in the ass.(じゃあ1人翻訳機になるから私覚えなくていいよね。 めんどくさいから覚えたくないよ。)」
「It's useless! You'll be doing a lot of work in pieces anyway! Give it up!(無駄だ!どっちにしろバラバラで行動することも多いだろうしな!諦めろ!)」
そう言いながら大柄な男は I don't want to give up. と叫んでいる女性を引き摺りながら部屋から出た。
Finally, we have another immortal in Japan. Is that one coming back soon after all? Well, it will be close. It's already been 20 years since I tried to kill him and failed. I'm sure most of them have recovered by now. But if that's the case, we still need a rainy spell. Hey, Chaos, what do you see, do and want? We've been at each other's throats before. Hey, tell me.
主人公紹介 高野祐樹
彼は一体何をしたいのだろうか。 彼が主演の劇は全て壊れてしまった。自分の物だと思っていた友人と妹が奪われ、自分の所有者だと思っていた母に捨てられた。 そして彼の青春を彩る要素たちにもいじめられ、そして自分自身の命を消した。そうして劇は幕を閉じる...はずだった。
だけど自分自身は生きていた。 なぜかは分からない。だけども自分を殴り、蹴る物を見て彼は悟った。 まだ劇は続いてるのだと。終演なぞしてないと。前の劇では何処にでもいるような好青年を演じた。 いや、それを10何年し続けてそれが本当の人格になりかけた。そのせいで自分が死ぬというバットエンドで終演しかけた。 じゃあ、続きの劇ではどうするか? 彼の奥底に眠っている本質は考えた。そして決めた。 この劇では自分は悲劇の主人公になろうと。 家族と彼女を取られ、全てを失った悲劇の主人公。 最高だった。 だって、自分は何かを演じる才能しかないから。 だったらそれを永遠に演じよう。 だって自分はただの演者なんだから




