少年 偵察をする
2回目のデータ全消し被害合いました。 そのせいで下書きが全部パーになって男泣きしてました。 評価とブックマークしてくれたら立ち直るかもしれません。 お願いします。
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仙台駅に降り立ったアクトは、冷たい風にコートの襟を立てた。名古屋よりも空気が澄んでいるが、どこか都市特有の喧騒が漂っている。高層ビルが並ぶ中心街、その一角に目的の式場がある。地上40階建ての複合ビル「セレスタタワー」。その最上階に、今回の依頼対象である結婚式場「ルミナス・ホール」がある。ルミナス・ホールの周りにも高層ビルが並んでいる。 流石に名古屋までは発展してないが、それでも十分都会だった。
アクトは、ボンリスから受け取った偽造身分証(どうやって作ったんだよ。)を使い、式場の下見を申し込んでいた。表向きは「映像制作会社のスタッフ」という設定だ。式場側も、映像業者の下見には慣れているらしく、特に怪しまれることもなく案内が始まった。
「こちらが式場のメインホールです。最大収容人数は150名。明日の式では約80名の来賓が予定されています。」
案内係の女性が、丁寧に説明を続ける。アクトは頷きながらも、視線は常に周囲を巡らせていた。天井の照明、壁の装飾、床の材質、出入口の数。すべてが「何かを仕掛ける余地があるか」を見極めるための観察だった。
ホールの中央には、白を基調とした祭壇が設置されている。その背後には大きな窓があり、仙台の街並みが一望できる。夜には夜景が映えるだろう。だが、アクトの目には、その窓が「狙撃ポイント」としても機能し得ることがすぐに映った。
（……ここは、外からの侵入は難しい。だが、内部の動線が複雑だな）
式場には、来賓用のエレベーターとスタッフ用の搬入ルートが別々に存在していた。裏口から入れば、ホールの裏手にある控室や厨房に直接アクセスできる。警備は甘く、監視カメラの死角も多い。
「控室はこちらです。新郎新婦の待機場所になります。」
アクトは控室のドアを開け、内部を確認した。広さは十分だが、窓がない。密室であることは利点にもなるが、逃げ場がないという意味でもある。
「搬入ルートは？」
「こちらです。式場の裏手にあるスタッフ用エレベーターから、直接厨房と控室に繋がっています。」
アクトは、搬入ルートの床材を確認した。カーペットではなく、硬質なタイル。妖紙を設置するには最適な材質だ。
視察を終えたアクトは、式場の図面を頭に叩き込みながら、ビルの外に出た。夕暮れが近づき、街の灯りが少しずつ点り始めている。
（……設置は、明日の朝。式の前日が最も警備が緩む）
翌朝、アクトは早朝の薄暗い時間帯に式場へと向かった。スタッフ用の裏口から侵入し、事前に確認していた死角に「陽炎」を設置していく。
陽炎――それは、火妖術によって作られた設置型の妖紙であり、一般人が踏んでも何も起きないが、妖力をある程度持つ者が踏むと、符から熱波が噴き出す仕組みになっている。熱波は一般人を全身やけどにするくらいは出るが、妖術を循環させればあまり効果はない。まあびっくりくらいはするだろう。
アクトは、以下の場所に陽炎を設置した：
控室前の廊下（新郎新婦の待機場所を守るため）
搬入ルートのエレベーター前（裏口からの侵入対策）
ホールの祭壇裏（式の最中に接近する者への警戒）
非常口の前（逃走経路を封じるため）
設置は慎重に行われた。陽炎は、見た目はただの薄い紙であり、床に貼り付けても違和感はない。アクトは、妖力を微量に流し込み、発動条件を「妖力を持つ者が踏んだ瞬間」に設定した。
（……これで、最低限の防衛線は張れた）
設置を終えたアクトは、式場を後にし、仙台駅前のカフェで悠真との合流を待った。
午後三時、悠真は指定されたカフェに現れた。スーツ姿で、顔には緊張が滲んでいる。
「……アクトさん」
「設置は完了した。式場の動線は把握済み。明日は、俺の連絡網から二人配置する。スタッフに紛れて動く。君は、最前列には座らないように。できれば、式の進行に関わらない位置にいてくれ」
悠真は頷いた。彼の手には、千紗の写真が握られていた。
「彼女は、何も知らないまま式を迎える。……それが一番いいと思っています」
「そうだな。だが、何か起きたら、あんたが動くのは最終手段だ。俺が止める。あんたは無事だと祈っとくんだな。」
アクトは、未練タラタラじゃないか、と思いながら、式場の図面を広げ、最終確認を行った。侵入経路、死角、陽炎の設置位置、スタッフの動線。すべてが、明日の式に向けて整えられていた。
(とりあえずやれることは最低限済ました。 てか陽炎って妖力ある程度持ってないと発動しないんだよな。もし脅迫状の送り主とかが一般人だったらどうしようか。 それに客の中にも妖力をある程度持ってる人いるだろうし、、、もしかしたら誰かに荷物の中に爆弾を仕込ませて自分は入らず爆発させるかもしれないし、、、、
あれ？最低限も準備してないんじゃないか？)
今気づいてももう遅い、を経験したアクトはボンリスからもらった仕事用の服を思い出しながらため息を吐くのだった。
雑学 スワンプマン
ある男がハイキングに出かけたら、沼の傍で雷に打たれて死んでしまいました。
その時、雷が化学反応を起こし、沼の泥から死んだ男と全く同じ見た目で、同じ記憶をもつ存在が生まれます。
この存在を、仮にスワンプマン(泥男)と呼びましょう。
スワンプマンは脳や心の状態も死んだ男と変わらないので、記憶や知識、感性も全く同じです。
趣味嗜好や癖、体質まで、スワンプマンと死んだ男と違うところは何一つありません。
スワンプマンは死んだ男と同じ自我と記憶を持っているため、「自分は雷にあたったが奇跡的に生きていた」と認識しています。
さて、この場合スワンプマンは死んだ男と同一人物と言えるのでしょうか？
死んだ男とスワンプマンが入れ替わって生活していても、周囲にもバレませんし、スワンプマンすらも自分が泥から生まれたことに気が付いてません。
スワンプマと死んだ男が別の人間だというのなら、何がどう違うのか、あなたは説明できますか? って奴です。ちなみに全文コピペで持ってきました。 本当は全部オリジナルで考えてたんだけど全部消え去ったんだよ。 まあ個人的には社会的、肉体的には生きてるけど精神的には死んでるって思ってますね。 みなさんの考えも聞きたいので感想で教えてください。
