青春サツ×論 革田教師編 第2章
青春サツ×論 革田教師編 第2章
佐藤少女のなごやか(?)な中学生活、
いよいよ本格始動
青春サツ×論 革田教師編
第2章
「おはよう、お前ら沈まれー。
・・・炎しまえー。
そうだ、火豹、お前だ。
え?「寒い」?上着を着ろ!
・・・ブラックホールもアウトだからなー。
・・・ん?!どうした、剋宮!急に倒れて!
腹でも痛いのか?!
・・・ん?
「闇の気配がする」?
あー…気にするな!
・・・決闘も一時休戦しといてくれー、
なにせ今日は、編入生が来ているぞー」
一気に教室がざわめきだす。
「編入生?!」
「このクラスにかぁ?そりゃあ楽しみだぜ!
どんな事やらかしたやつが来るんだろうなぁ!?」
「やらかしたやつだけ
入ってくるというわけじゃないでしょ。
火豹、あんた馬鹿だ馬鹿だとは思ってたけど、
ここまで馬鹿だとはね。」
「はぁ!?フィリピーナ!お前、ずいぶん偉そうだなぁ!」
「やめろ、貴様ら。扉の向こうから、負の波動を感じる。
留意せよ。」
「・・・よし、入ってこーい。」
入ってきた佐藤少女を見て、
全員ざわめきだす。
「・・・おい、お前ぇ!生きていたとはなぁ!
また会えるとは思っていなかったぜぇ!
リベンジマッチといこうじゃぁないかぁ!」
「大丈夫!何かあったら、僕が皆を守るさ!」
「やめるのじゃ、鉄威!それは
「死亡フラッグ」
というものだ!」
「覚えたてほやほやの言葉を無理に使うな、御孤!
「死亡フラッグ」じゃなくて「死亡フラグ」だ!」
「うそーん!」
「やっぱり剋宮警報機の
誤作動じゃなかった...」
入ってきた少女を見て、教室中が驚愕と混乱、そして、
恐怖の渦に陥る。
それもそうだろう。
1週間ほど前に彼女が襲撃した教室は、
2年す組、つまりこの少年少女らの教室なのだから。
実際、この少年少女らはまだ、襲撃犯・佐藤少女の顔を
はっきりと覚えていたし、実際、佐藤少女に病院送りに
された少年少女らのクラスメイト達は戻っていなかった。
そして1番悪いものは、極めつけは佐藤少女の自己紹介だ。
「皆様、おはようございます。お初にお目n
・・・いや、皆様と私は初対面ではありませんね。
はい、皆様すでにお気づきかもしれませんが、
先週先方に参上させていただきまして、
襲撃という大変愚かな行為をしてしまいました。
佐藤ヒメリと申します。よろしくお願いいたします。」
革田教師に
「心中お察しします。」
だ。
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~1時間目のあと~
「・・・どうだ、佐藤?
あいつらとは仲良くなれたか...?」
「はい、神宮司様のご協力もあり、
守国様や剋宮様をはじめ、無事に
11人の方の連絡先を手に入れることができました。」
「おう、それは良かった。」
「先生、今日の出欠です。」
「おう、ありがとうな、神宮司!
・・・って、今日出席9人しかいないのか...」
「私が病院送りにしてしまった皆様は
今日はお休みなのですね?」
「お前が言うな...
まぁ、それ以外の理由の欠席者もいるがな。」
「あ、そうでした。
革田教師の連絡先を」
「あ、悪い。そういうのは卒業後にな。」
「分かりました。大変失礼いたしました。」
「いや、あのな、教師は教え子の連絡先を
聞いちゃいけないし、生徒に自分の連絡先を
教えちゃいけないんだ。」
「え?そうだったのですか?
数学の田中教師に聞かれたものなので、
てっきり良いものかと。」
「・・・すまん、佐藤。
その話、詳しく聞かせてもらえるか?」
皆々様、初めまして、またはこんにちは。
⻆谷春那です。
・・・田中教師?
田中教師?
・・・たぁぁぁなぁぁぁかぁぁぁ!!!
おぉぉぉまぁぁえぇぇぇ!
なにしれっとヒメリちゃんに連絡先聞いてるんだよ?!
私も持ってないのにぃぃぃ!!!
・・・失礼いたしました。
ご安心ください。
次回あたりに田中教師を処したいですね。
我らが愛するヒメリちゃんを守りましょう。
次回もお楽しみにしておいてください。
追伸
クラスメイト達(本日出席分)
火豹 正
理定 作話
剋宮 夜王
フィリピーナ・ヘルト
刀姫 左紅
鉄威 右神
笑山 人間
御孤
神宮司 勇人