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青春サツ×論  作者: ⻆谷春那
剋宮夜王編
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青春サツ×論 剋宮夜王編 第18章

青春サツ×論

剋宮夜王編

第18章

「悪趣味なモノだったからな。

解き放たせて貰った。」

「・・・お前。

お前お前お前ぇぇぇ!!!

私の主様に何て事をぉぉぉ!!!」

「・・・姫璃。

貴様は術に気が付かなかったんだな。」

「え?

・・・本当に何か盛られていたのですか?」

「・・・まぁ、これ程の瘴気が常日頃に蝕まれていれば、そうなる事も必然。

なのか…?」


佐藤少女と剋宮少年が、それぞれ別の理由で困惑している横で、

赤いしゃれこうべを抱えながら発狂している女。




女が抱えているしゃれこうべが、パリパリと、赤い塗装を剥がし始めた。


「・・・は?」

「・・・貴様は先程、一つ嘘を吐いたであろう?」

「何の事を、言っているのかしら…?」


しゃれこうべを見つめながら、動揺している女。

そしてそんな女を冷ややかな目で見降ろす、妖の男。


「貴様、それは『毒』ではないだろう?」

「・・・は?」

「とても残酷な事をしているな。

貴様が姫璃に掛けた術は、『祟りの転嫁』であろう?」

「・・・そうだったら何なのかしら?」

「・・・そういう事をしている貴様には、俺ではなく、

そこのモノが天罰を下すであろう。」

「・・・お前ぇぇぇ!

私の主様に何をしたぁぁぁ?!」

「何、簡単な話だ。

『転嫁』する為に貴様が掛けた術を、解いただけだ。

すぐにでも正しい形に戻るであろうよ。」

「・・・勝手な真似をぉぉぉ!!

私のモノに、良からぬ事吹き込むなんてぇぇぇ!!」


そんな口論を繰り広げている最中にも、赤い塗料は、ぽろぽろと剥がれ落ちていく。


「祟りを放っている者の亡骸を媒介にするなど、

もはや人の所業とは思えない、非情で卑劣な行動。

もはや同情の余地など無いな。」


そう言って剋宮少年は、銃弾を一つ拾い上げた。


「・・・やはりな。

この銃弾、やはり人骨が含まれているな。

・・・貴様、罪悪感は無いのか?」

「・・・は?

『罪悪感』?

なんでそんな物、感じなきゃいけないのよ。

主様は私の為になってくれてるのよ?

何も悪い事なんてしてないわよ。

主様も喜んでるのよ?」

「・・・その『主様』とやらは、祟りを貴様に放っているようだが?」

「『愛情の裏返し』よ?

分からない?

可っ哀想!」

「・・・これが愛情と言うのならば、受け止めてやれ。」


剋宮少年がそう言い放った時、赤い塗料が全て剥がれ落ちた。




と同時に、骨檻女郎の周囲に、黒いドロッとした「(何か)」が纏わりついていた。


「ぎぃゃぁぁぁぁぁ!!!

主様ぁぁぁ?!

やめてぇ、主様ぁぁぁ!!!

どうしてぇぇぇ?!」


骨檻女郎は、地獄の業火に焼かれているかのような苦しみようだった。


「その『愛情』とやらをしっかり受け止めるんだな。」

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