青春サツ×論 剋宮夜王編 第17章
青春サツ×論
剋宮夜王編
第17章
骨檻女郎は、佐藤少女の頭に銃口を突きつけ、
まさにゼロ距離で銃を撃ち放った。
「・・・ハハハハハ!!
意外と呆気なかったわね!!
哀れで可哀想で、馬鹿で弱いヒメリさん!」
「・・・え?
あ、あれ?」
「・・・は?」
が、佐藤少女に放たれた銃弾は、何故か佐藤少女には当たっていなかった。
呆気にとられる骨檻女郎の腕を、ガシッと掴んだ人物が居た。
「っ?!」
「・・・貴様、俺の姫璃に何をしようとしていた?」
「よ、夜王様!?
お、起きられていたのですか?!」
「は、離しなさいよ!?」
振りほどこうとしているが、剋宮少年はさらに強く、女の腕を掴む。
「・・・貴様、俺の姫璃に何をしようとしていた?」
「五月蝿いわね!
さっきまでヒメリさんに庇われるだけだった、何も出来ない無能な男なくせに!!」
「・・・そうだな。
確かに俺は、姫璃に庇われる、情けない男だ。
・・・だがな。
だからこそ俺は、全力を尽くして、出来る限り、命を懸けて。
姫璃を守るのだ。」
そう言いながら、女の腕をギリギリと掴む。
「痛い痛い痛い!!
な、何するのよ?!
離しなさい!!
・・・まさか、ヒメリさんに弾が当たらなかったのは、お前の仕業とでも言いたいの?」
「そんな事は今はどうでも良いだろう?
・・・貴様は今、姫璃に何をしようとしていたのだ?!」
そう言って声を荒げる剋宮少年。
「・・・やっぱりお前の仕業なの?!
私達の邪魔をするなんて!!」
「・・・貴様、とんでもないモノを姫璃に押し付けようとしていたな。」
骨檻女郎は憎らし気な顔で剋宮少年の事を睨んでいたが、
何かはっと気づいたような顔をし、手元を見た。
「・・・きゃ、キャーーー!!!
ぬ、主様?!」
骨檻女郎の目線の先には、自身が抱えているモノ、
つまり例の赤いしゃれこうべに向けられていた。
赤いしゃれこうべには、銃弾が撃ち込められていた。




