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青春サツ×論  作者: ⻆谷春那
革田教師編
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青春サツ×論 革田教師編 第1章

青春サツ×論 革田教師編 第1章

佐藤少女の中学生生活の幕開け

青春サツ×論 革田教師編かわだきょうしへん

第1章

「・・・まさか、守国様に許してもらえるなんて、お前、運がいいな」

「運が良ければ、貧乏人生活もよけられておりました」

「お、お前上手いこと言うじゃあないか!」

「お褒めに預かり、恐悦至極にございます、

革田教師かわだきょうし。」

「・・・俺、あの人はそういうことに一段と厳しいから、

「未成年は罰せられない」

という法律も無視して、

お前を処罰してしまうのかと思ったよ...」

「そうなのでございますか?」

「そうだよ、俺も守国様が

「お前を許す」

と言ったときにゃあもう、

「明日は赤い雪でも降るのか...?」

と、本気で心配したんだぜ。」

「・・・あの、大変失礼なことをお伺いしても構わないでしょうか?」

「ん?なんだ?何でも言ってみろ!

教師はそのためにいるんだ!

なんだ?トイレの場所か?保健室の場所か?

それとも、お前のクラスメイト達のことか?」

「・・・守国様もりくにさまはいったい、

どのような方なのであらせられるのでしょうか?」

「・・・ああ、それか。あのお方は政府のお役人様だよ。」

「あ、そうだったのですね。お若いのにすごいですね。

「僕のクラスに編入させる。」

とおっしゃられておりましたから、

てっきり教師の方かと...」

「ああ、守国様もりくにさまは俺の担当クラスの、

中等部2年す組の介助員をしてくださってもいるんだ。

本当は担任として

入っていただきたかったんだけどな、

守国様もりくにさまは軍人だから教職員免許が

とれないらしいんだ。」

「あ、そうだったのですね。道理で私を

あんなに慣れた手つきで制圧なさったのですね。」

「・・・やめろ、そのことを思い出させないでくれ。

今だってあのときのお前を思い出しただけで恐怖が...」

「その節はご迷惑をおかけいたしました。」

「・・・1番怖いことは、お前が人間だってことだな。

俺はてっきり、妖かと思ったよ...

・・・そういえば佐藤、

お前、守国様もりくにさまのこと、

「若いのにすごい」

といっていなかったか?」

「はい。」

「そのこと、守国様もりくにさまの前では言うなよ。

守国様もりくにさまあやかしで、実年齢より

若く見られることに、なんというか、

嫌悪感?罪悪感?みたいなものを

感じているらしいからな。」

「なるほど、了解しました。留意します。」

「・・・まだ何か言いたそうな顔をしているな。」

「・・・その...失礼ながら、私、

革田教師かわだきょうしのことも

まだよく存じておらず...」

「あ、そうだったな、自己紹介がまだだったな。

すまんすまん。俺は革田かわだはぐむ。人間だ。

この学校、帝立人魔妖霊学校中等部特殊クラス、

2年す組の担任、つまりお前の担任だ。」

「・・・特殊クラスとは?」

「うーん、説明が難しいんだよなー...」


革田教師は説明が難しいと言いながらも、

佐藤少女に極めて簡潔、かつ分かりやすい説明を始めた。


帝立人魔妖霊学校は「帝立」という言葉の文字通り、

国ではなく、帝自身が建てられた学校であること。

人間、魔、邪、妖、霊も皆等しく、適切な教育を受けられる場所になるよう願い、

開校されたこと。

皆等しく適切な教育を受けるために、


「「少し」特殊な事情があっても教育を受ける権利は

なくならない。」


といった信念で、特殊な事情を持つモノが集められ、授業を受けるのが、

佐藤少女が編入する、「特殊クラス」であること。




最後に革田教師は、


「帝主導のこの「特殊クラスプロジェクト」に

集められているモノは、能力も事情も

桁違いの生徒ばかりだから気をつけろ」


と、佐藤少女に「アドバイス」をした。




革田教師が教室に入っていく。

時刻は8時30分。

ホームルームの時間だ。

革田教師かわだきょうしが、

アニメや漫画などでよく見る、

転校生の発表をしたあと、

佐藤少女を教室に招く。




佐藤少女の人生初の中学生生活が幕を上げる。

皆々様、初めまして、またはこんにちは。

⻆谷春那です。

・・・次回佐藤少女が初めてクラスメイトと話します。

というか今回、佐藤少女は襲撃以外の理由で初めて中学校の教室に入ります。

感動...

佐藤少女はこれから、おそらく個性的すぎるメンバーと愉快な冒険を繰り広げていきます。

次回もお楽しみに!

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― 新着の感想 ―
人間だけじゃなく、妖や魔、邪、霊まで居る学校とか、絶対に面白い展開になると思います! 革田教師の話し方がとても素敵です。話し方に対して、実は気弱なところとかがギャップがあって好きです!
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