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青春サツ×論  作者: ⻆谷春那
剋宮夜王編
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青春サツ×論 剋宮夜王編 第12章

青春サツ×論

剋宮夜王編

第12章


女は赤いしゃれこうべを抱えたまま、銃を撃ち続けている。

佐藤少女は、ただ銃弾の雨を避け続けている。




銃声が止む。

玉切れだ。


玉を込めながら、女は佐藤少女にこう言い放った。


「・・・あらあら、随分と大きな口叩いてくれちゃった割には。

どうしたの?

攻撃しないのかしら?

避けるのに手一杯じゃない。」


佐藤少女は、少し息切れしている。

それもそうだろう。

銃弾の雨を、剋宮少年を抱えたまま、

突然の雨で屋根のある所に走るかの如く、避け続けたのだ。


「五月蝿いですね。

武器も持っていない、人間の小娘一人にマウント取っている貴女の方が、逆に哀れに見える。

・・・攻撃が当たらなくて焦っているのか?」


その後の佐藤少女の台詞は、銃声で搔き消された。


「・・・言ってくれるじゃない、たかが小娘ごときが。」


再び銃弾の雨が降り始める。


「さっきまでの威勢はどうしたの?!

随分と余裕が無さそうね!!」

「『小娘が青年抱え、銃弾を避けている』と言うこの状況に、

余裕が無さそうなのは貴女だと見える。」

「は?!そういうのは、攻撃してみてから言いなさい!!」


が、返事は無い。

佐藤少女は、抱えている剋宮少年に向かって、何か話している。

が、剋宮少年はまだ気絶している。


「・・・って、あらあら。

聞く余裕も無さそうね。

貴女の事を『正室』とか言う、その使えない男を、遂に見捨てるの?

血も涙も無いわね。

・・・でも、そう言う判断力は、嫌いじゃないわ!

やっぱり、貴女は私達の手駒が良いわ!

それが良い!

貴女にとっても、最良の選択よ!!」

―――――――――――――――

「・・・夜王様。

起きて下さい。

・・・流石の俺も、武器無しでこの女相手は無理です。

・・・夜王様。」

―――――――――――――――

「っ!」


佐藤少女は突然、何かにつまずいた。

体勢を崩す。


そこを、「骨檻女郎こっかんじょろう」は見逃さなかった。




「パシュンッ!」

と言う音がし、佐藤少女の右足を、銃弾が貫通する。


「っ!!」


抱えている剋宮少年にダメージがいかないようにしたため、

受け身は取ろうとも出来なかった。


「流石、主様ぬしさま!」


佐藤少女は振り向き、何につまずいたのか見る。

見るとそこには、女が先程まで、銃を撃ちながらも抱えていた

赤いしゃれこうべが落ちていた。

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