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エミールは恐怖と友達!

作者: ゆうま

 ーーーーーーー第一話ーーーーーーーーー

「ドンドンドン、ーーーーーードンドンドン、ーーー」

エミールは一人暮らしの男で、被害妄想に苦しんでいた。扉をドンドンとたたかれている様だ。多分これは妄想だ。

「だれだ!」

エミールは叫んだが返事はない。

「お前のことをずっと見ているぞ」

エミールは精神病院で統合失調症だと診断された。統合失調症の代表的な症状には、幻覚や妄想、思考の障害、感情の障害がある。かなりきつい精神病だ。

「スッ」

扉の下から赤い留め具で止められた手紙が入ってきた。

「なんだ!だれだ!」

エミールはベットから飛び起き、扉の下まで向かった。エミールは扉についた瞬間に手紙を読んだ。

「うるさい!静かにしろ!」

エミールはパニックになった。音なんて出してないからだ。エミールは昨日ベットで寝たきりだった。エミールは自分がパニックになっていることを自覚し、薬を飲む。エミールの目の前から手紙が消えた。すべては幻覚だった。

「あぁ、また幻覚か」

エミールが自分の狂気に悩んでいると。

「プルルルル。ーーーーーープルルルル。ーーーーー」

エミールは枕の横に置いてあったスマートフォンをとった。

「もしもし?」

「あぁ、今日の調子はどう?」

「ちょっと悪かったけど、薬で何とか」

母親からの電話だった。母親はエミールのことを心配してる。

「もうすぐ、大学だから、またね」

「もうそんな時間か、行ってらっしゃい、気を付けてね」

「プツンーーープーープーーー」

母親との電話はエミールにとっては、いのちの電話より、心のよりどころになっている。服を脱ぎ新しい服に着替える、そして今日の講義の教科書を持ち、エミールは出かけた。

「今日はカメラの使い方の授業をしていきます。パソコンは禁止なので紙のノートにメモをしてくださいね」

エミールは映画学科に通っていた。映画学科の授業は基本楽しかった。でも、友達はできなかった。高校までは自然と友達ができたが、大学はそうはいかない。自分からいかないと友達はなかなかできない。

「バイバイーまた今度ー」

「またねー」

あいさつしあう人を見て劣等感に包まれた。エミールは友達を作るため、文芸部に入ることにした。文芸部にはエミールと同じく、会話が苦手そうな人もいた。エミールは部屋の端に一人でいた人に話しかけた。

「はじめまして」

「ーーーまして」

あまり声は聞こえなかったが、挨拶は返してくれたようだ。エミールは推しの作家について語り合った。エミールは悲観主義でシオランが大好きだった。

「私も好き」

聞くと彼女の名前はハウアーという様だ。対人恐怖症の男だ。二人は気が合った。

「ねえ、一緒に本屋にでも行かない?」

エミールはハウアーを誘った。

「うん、いこう」

二人は駅前にある大きめの本屋に行った。そこの本屋は本が面で置かれていて、エミールは気に入っていた。ハウアーは少しテンションが上がり、

「本屋についてる喫茶店いかない?」

「おっ、いいじゃん」

エミールはコーヒーとサンドイッチ。ハウアーはオレンジジュースとイチゴのショートケーキを頼んだ。

二人は夕方まで語り合い、そのあと二人は別れてそれぞれ自分の家まで帰った。


 ーーーーーーー第二話ーーーーーーーーー

トボトボとエミールは歩いていた。エミールはいかなければならないところがある。それは精神病院だ。薬が切れた。

「こんにちはエミールさん。調子はどうですか?何か副作用などはないですか?」

「はい、前の時と変わりませんね、何もないです。薬を飲むと幻覚がましになります」

「それはよかったです、ちょっとずつ合う薬を探していきましょうね」

「わかりました、今日はありがとうございます」

精神科の先生はレイナという女性だ。すごく優しい先生で、患者に寄り添ってくれる。

「ここでいうのは申し訳ないんですが、エミールさん、、、、」

「なんですか?先生」

「エミールさんの親から入院させるように言われてるんですよね」

「私は調子がいいので大丈夫です」

「エミールさん入院したことないですよね、一回だけ入院してみましょう、幻覚があると危険ですし」

「わ、わかりました」

「何日ぐらいですかね?」

「んん~調子が良ければ二か月かな、まあ普通は三か月、ぐらい」

「結構長いですね、まあ今はスマホがあるので大丈夫です」

エミールは正直行きたくなかった。しかも入院なんてもっと重い人が行くところだと思っていた。どんな人がいるのだろうか。とエミールは心配になった。入院当日、看護師さんはすごく優しい雰囲気をしている。

「今日からよろしくお願いします」

エミールは安心した、ちゃんと人間扱いされるようだ。

「きゃあああああぁぁぁぁ」

「応援お願いします」

暴れている人がいるようだった、

「あぁ怖い怖い」

エミールは怖くなった。しかしエミールのベットは叫んでいる男の隣だった。

「げっ、隣か」

本音が少し漏れてしまった。

「おぃ、名前はなんていうんだ?」

「えっ、俺?」

「そうだよ、お前以外いねーよ」

「俺はエミール、君の名前は?」

「俺はアレン、まあもうすぐこの星はなくなるけどな」

この星がなくなる?地球のことか、この男は何を言っているんだろうか。

「この星がなくなる?どういうことだ?」

「あぁしりたいか、この地球に、隕石が降ってくるんだ、二週間後ぐらいに」

「なんでわかるんだ?」

「悲鳴が聞こえるよ、人間たちの悲鳴が」

この男もエミールと同じ統合失調症ではないか?しかしエミールよりもアレンは重症だった。

「ああ、アレン、僕には君の気持がわかるよ、僕も破滅的なことをよく考える。そのたびにつらくなるんだ」

「俺のことを分かってくれる奴なんてそうそういないぜ」

「俺は信じる」

「ありがとう」

 よく見たらアレンはしゅっとした顔で容姿端麗だ。

「気をつけろよ、ここには変な奴もいるからなお前みたいにかわいい顔つきしてるやつは用心したほうがいいぜ」

「親切にどうも、気を付けるよ」

「お前は結構まともっぽいな」

「親に連れてこられたんだ」

「現実もここもどっちも地獄だ」

アレンはエミールに少しずつ心を開いている様子だった。エミールはアレンのことを気に入った。

「俺は生きてほしいと思うぜ、糞みたいな世の中かもしれないけど俺はお前にもう一回会いたい」

「ありがとうな、今日は妄想して疲れたから、寝るわ」

「おやすみ」

エミールは思った。アレンは社会のせいでおかしくなったんだ。

「俺も寝るかなー」

寝ようと思ったが初めてのベットは硬くて、なかなか眠ることができなかった。頭の中で羊を考えていると、自然と朝になった。

「びりりりりりーーーーーびりりりりりりり」

独特な音を鳴らす時計は、ここでしか見たことがない。

「ん~~~~おはよう」

アレンから話しかけられた。

「おはよう、寝れたかい?」

「おん、いい感じさ」

二人でたわいない会話をしていると、看護師の女がやってきた。

「さあアレンさん、検査に行きますよ」

「いってくるわ」

多分血液検査だ。統合失調症の薬は副作用も多いからな。エミールは一人になった。エミールがふと窓の外を見ると、ドッチボールをしている子供たちを見つけた。

「20年後の彼らを見たいよ」

エミールは他人の人生が気になるタイプだった。病院生活で一番きつかったのは、暇すぎることだ。個室じゃないから気も使う。

「ただいま」

「お帰り」

アレンが返ってきた。アレンは言った。

「今日めっちゃ調子よくてよ、なんか質問あったら聞くぜ」

アレンは肌にも張りがあるような気がした。

「いつから妄想がひどくなったの?」

「その話をしよう」


ーーーーーーー第三話ーーーーーーーーー

アレンは普通科の高校に通っていた。

「おい、あいつが来たぞ、みんな無視しろよ」

「わかった」

クラスの男たちが話しているのが聞こえた。

「おはよう」

「ーーーーーーーーーーーーーーーー」

聞こえなかったのかと思った。だがアレンはそんなことは気にしなかった。

「今日の授業はここまでです。各自宿題をやってくるように」

「はーい」

今日はなぜかみんなが冷たかったような気がする。アレンは気にせず帰った。

「あいつ全然リアクションねーな。もっと過激なことしないと気付かないんじゃね?」

「そうだな、明日は椅子なくしてやろーぜ」

男たちのいたずらはどんどんエスカレートしていった。翌日学校にアレンが行くと。

「あれっ、椅子は?」

クラスの男たちは笑っていた。しかし気づいた女子たちが、

「男子たち、アレン君にいたずらしてるでしょ」

「いや、俺らは知らねーよ」

「おうそうだよ。決めつけるんじゃねーよ」

女子たちは集まり、話し始めた。

「男子たちサイテーじゃない?」

それをクラスの男たちはよく思わなかった。アレンは容姿端麗がゆえに、クラスの男から嫉妬されていた。

「おれ。本格的にあいつに腹立ってきた」

「わかる」

男たちは次のいたずらを考え出した。男たちはアレンがトイレに行くのを待ち望んでいた。理由は一つだった。

「おいっ、アレンお金くれよ」

ガタイの良い男たちのリーダーは、アレンを壁際に追い込んだ。

「俺ら友達だろ。いいじゃんか」

「むりです、お金な」

アレンが断ろうとしたとき、男たちのリーダーがアレンの頬をグーで殴った。

「ひゃあ」

「お前に拒否権ないぞ」

男たちはアレンのズボンを脱がし、写真を撮った。

「もし逃げたり逆らったら、ばらまくからな」

「はい、わかりました」

アレンは、まだ我慢した。ここで反撃してしまったら同レベルになると思ったからだ。アレンは財布を取り出し3000円を渡した。下半身の写真をばらまかれるよりはましだと思った。

「ふんっ、まあ今日はこんぐらいで許してやる」

「あ、あ、ありがとうございます」

アレンはトボトボ帰った。親にもらったお金を取られたことが悔しくなった。いつか復習してやろうと考えた。家に帰るとすぐに寝て、翌日が来た。

「ああぁ、行きたくないなぁ、けどいかないと親に心配かけるからな」

アレンの母親はアレンに弁当を持たせて、玄関まで送った。

「いってらっしゃい」

「いってきます」

助けを求めることができなかった。学校に行くと案の定男たちがいた。しかし今日はにやにやしながら近づいてきた。

「なあ腹減ったから弁当食わせろよ」

「それはいや!母親が作ってくれたお弁当だから」

男は腹を立て、お弁当を蹴り上げた。お弁当は反転し中身はぶちまけられた。

「くそやろう、殺してやる」

アレンは母親の愛を踏みにじられたことで、限界が来た。男の頭をつかみ箸の先端を男の眼球に突き刺した。

「ああああああああああああああああああぁっぁ」

男は叫び、周りの人間たちもドン引きした。アレンはそれでは足りず、机を持ち上げ、キャップを外した机の脚を、男の側頭部をアイスを割るように砕いた。

「おい、アレンもういいだろ、マジで死んじまうぞ」

アレンは冷静になった、自分のしたことの恐ろしさを感じた。しかし快楽も感じすっきりもした。焦りは一線を越え、逆に冷静になった。

「OK,俺は刑務所に行くわ、知っていながら助けなかった奴らも同罪だからな」

クラスの人間たちは息をのんだ。

「今警察と救急車を呼んだからみんな冷静になって」

先生は怒ることはなく、更生させるなどは考えもしなかった。

「ぴいーーーーぽーーーーぴいぽーーーー」

救急車とパトカーが来た。その音につられて地元の住民たちも来た。

「何の騒ぎなんだ」

見知らぬ家族の父親が言った。

「なんか学校で殺人事件が起きたらしいわよ」

母親が答えた。今の時代はすぐSNSで拡散されてしまうからすぐに広まった。後々ネットニュースにもなったがいじめのことは報じられなかった。ただ男が発狂して、クラスメイトを半殺しにしたという情報しか流れなかった。

エミールは話を聞いて、答えた。

「そりゃあひでえな、その男たちは何も罰を食らわなかったのか」

「ああ、そいつらは今ものうのうと暮らしているさ」

「つらかったな、もうそんなことは起こさせねえ、なあ、抱きしめてもいいか?」

「ああ」

アレンはエミールの胸の中で泣いていた。エミールは話した。

「楽園へ行こう、俺らがほんとに輝ける場所に」

「ああ、一緒に探してくれ」

「アレンが退院するまでに俺が計画しといてやる」

「よろしく頼んだ」

エミールは薬の力で幻覚を見ることは少なくなっていた。このままいけば早めに退院することができそうだ。

「俺の個人情報が書いてる紙だ、なくさないで持っていてくれ、何かあったらここに」

「あぁわかったいつ頃に退院するんだ?」

明後日だ。病床が不足してて状態がいい人は出ていくようになっているらしい。

「もっとこの景色を見ると思っていたが思ったより早くお別れだな」

少し悲しい気もするが俺にはこの部屋は狭すぎた、もっと大きな世界で。エミールはふくや必需品が入った重い鞄を持ち、病院の重い扉を開けた。

「ああぁまぶしい」

男は久しぶりの外に目がやられた。院内の電気は意外と暗かったようだ。

「さあ何するかねえ」

何をしようか悩んでいたら。

「ぷるるるるるるーーーーぷるるるるるる」

ぽっけに入った携帯が鳴った。いったい誰からだ。

「もしもし?どちらさまですか?」 

「母よ、あんたの母、声で思い出したでしょ」

「あぁ母さんか久しぶり、病院では電話あんまりできないからね」

「退院したみたいね、病状もよくなったって聞いてるわ、安心したわ」

「ありがとう、また落ち着いたら実家に行くね、----いや今から行くよ」

久しぶりに実家に帰ってきた、久しぶりの景色、久しぶりの実家の匂いだ。

「あらあんたちょっとやせたんじゃない?」

「そうかな?まあいいことかな?」

「全体的にいいよ」

「今日は退院祝いに豪華なご飯よ」

「前々は出来損ないの息子みたいに思ってたでしょ?」

「私ね、考えが変わったの、今までごめんね、あなたのつらさに分かってあげられなくて」

「いいんだ」

母親は息子のことを理解してくれる優しい母だった。母親はギリ昭和だ、根性論が残っていても仕方ない、今変われているのなら。エミールはふと心配になった、ハウアーが元気か気になった。まあもうすぐで大学に行くから大丈夫か。そう自分に言い聞かせ、実家の和室の布団で深い睡眠をした。

第4章ーーーーーーーーー

「おいどこだ?ハウアー?どこにいる?」

ハウアーがいなくなった、いったいどこにいるんだか。

「困ったな、自分には友達がいないのに」

どこにいるんだ。とりあえずエミールは授業を受ける、そのあと探そうと思い、文学部に行くが、そこにもいない。エミールはハウアーの家に行ってみることにした。

「とんとんとんーーーとんとんとん」

扉をたたくが電機はついてないしいる気配がない、しかしドアに耳を近づけじっと待っていると、物音が聞こえた。

「ハウカーか?いるのか?いろんなところに行ってもいないから心配してたんだ」

エミールは心配した。

「どうした、悩みごとでもあるなら相談に乗るぞ」

「そ、それがだな、親が借金持ってたんだけど、飛んじまったんだよ」

「お前の親はそんな奴だったのか、大丈夫だ金ならどうにかなる」

「だめだーーーーーーだめだーーーー借金取りが家に来て殺されちまうよ」

「ちょっと待ってくれ、ちょっと待ってくれたらお前を外国に連れて行ってやる。だから自殺だけはしないでくれよ」

「外国へ?どこにそんな資金があるんだ?」

「一人仲間を見つけたんだ、信頼できる仲間を」

「よくわからねえけど、お前のことは信じてるからいいさ、待ってるよ」

「ああ、あと大学にもやめるって伝えてくれ、お願いだ」

「そんぐらいお安い御用さ、俺に任せろ」

エミールには計画があった。三人でニューヨークに旅たつ計画だ。

ーーーーーーー第五話ーーーーーーーーー

エミールは精神病院にいるアレンとハウアーに手紙を送った。手紙の内容は、集合する空港の場所だ、それまでにエミールはお金を集めることにした。エミールは精神病院に行った、今回は入院ではなくただの通院だ。今回の診断内容は、発達障害の診断だ。なぜ発達障害の診断を受けたかというと、発達障害の薬にはメチルフェニデートというほぼ覚せい剤みたいな成分の薬があるからだ。

「こんにちはーお久しぶりでっすあれから調子はどうですか?」

「すごく調子いいです、前はありがとうございました」

精神病院の受付の人は礼儀正しかった。

「今日は何のご用件で?」

「発達障害の診断をしたくて」

「席に座ってお待ちくださーい」

精神病院には謎のリラックス音楽がかかっている。

「3番お入りください」

お、自分の順番が来た。

「じゃあこのチェックシートにチェック入れてください」

01物事を行なうにあたって、難所は乗り越えたのに、詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことが、どのくらいの頻度でありますか。全くないめったにない時々頻繁非常に頻繁

02計画性を要する作業を行なう際に、作業を順序だてるのが困難だったことが、どのくらいの頻度でありますか。全くないめったにない時々頻繁非常に頻繁

03約束や、しなければならない用事を忘れたことが、どのくらいの頻度でありますか。全くないめったにない時々頻繁非常に頻繁

04じっくりと考える必要のある課題に取り掛かるのを避けたり、遅らせたりすることが、どのくらいの頻度でありますか。全くないめったにない時々頻繁非常に頻繁

05長時間座っていなければならない時に、手足をそわそわと動かしたり、もぞもぞしたりすることが、どのくらいの頻度でありますか。全くないめったにない時々頻繁非常に頻繁

06まるで何かに駆り立てられるかのように過度に活動的になったり、何かせずにいられなくなることが、どのくらいの頻度でありますか。全くないめったにない時々頻繁非常に頻繁

自分はすべて当てはまった、ほんとに発達障害であった。

「できました」

「っはい、エミールさんはADHDですね、薬処方していきますね」

「よかったらコンサータってありますか?」

「あっコンサータがいいコンサータ」

「よければ」

「わかりました、コンサータにしときますね」

コンサータが売れると思った。コンサータとはドーパミン及びノルアドレナリン再取り込み阻害作用によって前頭前皮質や線条体を刺激し、脳機能の一部の向上や覚醒効果を主な作用とする精神刺激薬である。日本ではナルコレプシーの治療薬にリタリンと、ADHDの治療薬に徐放製剤のコンサータが認可されている。

難しくてわかんねーや、けどこれを覚せい剤として売ってやろう。エミールはネットオークションサイトを開いた。

「覚せい剤、一か月分」

これで馬鹿な奴が買ってくれるだろうとエミールは思っていた。しかしサイトからは消されてしまい、失敗に終わった。

「ちくしょー、どうやって稼げばいいんだよ」

バイトしてももう遅い、借金取りが来るまでに間に合わせることができない。お金を稼ぐ方法っと。エミールはパソコンで調べた。そしたらAIが提案をしてきた。

お金を稼ぐには、アルバイトや副業、投資、フリマアプリでの売却など、さまざまな方法があります。

【アルバイトや副業】

短時間で稼げる代行業

即金性の高い仕事(引越しアシスタント、イベントスタッフなど)

未経験からでもできるデータ入力やWebライターなどの在宅ワーク

【投資】株などの投資を始める、 個人投資家として活動する。

【フ〇マアプリでの売却】

メル〇リなどのフリマアプリで不要なものを売る

ハンドメイド作品やオリジナルグッズを販売する

【自宅でできる仕事】ライティングやアフィリエイトを行う、YouT〇berやライブ配信を行う、ポッドキャスト配信を行う、SNSアカウント運用代行を行う、 写真やデジタルコンテンツを販売する。

【自分のスキルを活かす】

プログラミングやハンドメイドなどの得意なスキルを仕事に活かす

好きなことや趣味で稼ぐ

お金を稼ぐには、自分に合った方法を見つけて、時間やお金を計画的に管理することが大切です。

俺にできそうなのは、、、ないな、エミールは最終手段で、持っているものをすべて売ることにした。思い出の詰まった服、ステッカーを張ったせいで値段が低くなったパソコン。すべて売った。そうだな、スマホ以外はすべて売った。何とかお金は集まった。約束の日が来た、みんなちゃんと来るかエミールは心配になった。エミールは13:30に来るように指定した。ハウアーは13:20分に来た。正直、ハウアーは来ると思った、本命はアレンだ。彼は精神病院にいるし、精神がまともではない可能性もある。ちゃんと来るのか?ーーーーーーーーその時。

「ごめん遅れた」

13:35分に病院服を着て明らかに脱走してきた見た目できた。

「初めましてだな、よろしく」

「こちらこそよろしく」

そうだった二人は初めましてだった。3人そろったので乗ることにした。入国審査で一人ぐらいははじかれるつもりで余裕も持って行ったが、さすが日本パスポート。大丈夫だった。

「いけたな」

エミールが言った。アレンが怖そうに言った。

「俺飛行機乗るの初めてなんだよね。怖いわ」

「大丈夫。隣に座って、手握ってやるからよ」

ハウアーがおちゃらけながら言う。

飛行機が離陸した。耳にキーンと圧力が来た。エミールはこの感覚が好きだった。ニューヨークについた三人はとりあえずアルバイトをすることにした。

ス〇バで日本人の客が多かったので、助かった、英語に関してもタッチパッドで注文するタイプだったので大丈夫だ。

ーーーーーーー15年後ーーーーーーーーー

男たち三人は英語を話せるようになり、自分たちの喫茶店をオープンした。

「いらっしゃいませ」

幻覚は見えなくなっていた。



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