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対抗戦37
鈴麗が勝手に闘技場に上がってしまう。
「あの‥
まだ白澤がいるけど‥」
まだ闘技場に残っていた明日香がダウンしている白澤を指差す。
「あっ、まだ居たんだ。」
鈴麗は表情を曇らせると白澤を睨みつける。
そして‥
ドスッ
ダウンしている白澤を踏みつける。
ドスッ
ドスッ
ドスッ
何度も踏みつけると、最後は場外に蹴り出してしまうのであった。
「ふぅ〜
ゴミ掃除終わり。」
白澤を蹴り出した鈴麗の表情はスッキリしていた。
・
・
・
「さて、ゴミ掃除も終わった事だし‥
やろうよ。
はら、早く対戦相手出てきて。」
鈴麗が挑発するよに指を動かす。
「はぁ?
アンタ、何様よ!
良いわよ、私が戦ってあげるわ。」
挑発する鈴麗を見て明日香が名乗りをあげる。
そんな明日香をジーーと見つめた鈴麗は一言発する。
「連戦はキツイでしょ?
まぉ、万全でも私には敵わないけどね。」
鈴麗がニヤリと笑う。
「はぁ?
全然キツくないし!
やってやるわよ!!」
明日香が仕込み杖に手をかける。
ギロッ
明日香の動きを見て鈴麗が睨みつけてくるのであった。




