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対抗戦36
「見事にやられましたね。」
「カッコ悪。」
「四凶軍団の面汚し。」
「ゴミ。」
「クズ!」
「復活出来なくして欲しい。」
「あ〜清々した。」
「ナイス!」
白澤がやられると四凶陣営からは、惜しむような言葉をみられたかなった。むしろ喜ぶ声ばかりであった。
「さて、そろそろ本気だそうかね。
負けてばかりで面白くないから‥。」
四凶の混沌が言葉を発すると全員に緊張感が増す。
「そうだね。
さすがに負け過ぎ‥」
「まぁまぁ、余興だよ。」
「肩鳴らし?」
他の四凶も顔は笑っているが、素人目にも怒っているのがわかるほどの迫力を出していた。
「俺が行こう。」
雰囲気の悪い中、火中の栗を拾うものが現れる。
呂布だ。
カン!
呂布の武器である方天画戟を地面に突きつけて音を鳴らす。
その音が悪い雰囲気を吹き飛ばす。
「俺に敗北など、ありえない。
では、行ってくる。」
呂布がゆっくり闘技場を目指す。
「あっ、一足遅かったですね。
すでに鈴麗さんが出てますよ。」
カッコつけた呂布であったが、美雨の言葉に唖然とするのであった。




